狂言教室 [2011年07月04日(Mon)]
更新が遅くなりましたが、6月22日〜24日まで、日本財団助成事業として、小学生の狂言教室を3校実施いたしました。毎年6年生の修学旅行の際に鎌倉能舞台で狂言鑑賞体験教室を行程に組み入れてくださっている埼玉県杉戸町の小学校さん2校と、同じく埼玉県春日部市の小学校さん1校でした。
まず、中森貫太が能狂言の歴史や、そもそも能狂言とは何ぞや・・について解説します。 次に、教科書で勉強した狂言「柿山伏(かきやまぶし)」を鑑賞します。実際に狂言の先生のしゃべり方・演じ方を生で鑑賞して、何か感じ取っていただけたら・・と思っています。 狂言方が装束を紋付きに着替えている間、中森貫太が能の楽器や装束をお見せしながら少しお話させていただきます。 次に、クラスから数人の生徒さんに足袋を履いて貰って舞台の上で狂言の体験(歩き方・小走りの歩き方・泣き方・笑い方・・など)をして貰います。 この「足袋を履いて」というのが最近の小学生たちは”初めての経験”なようで、左右の別のある足袋(綿なので伸びないので・・)に足をいれる、コハゼを留める・・のに四苦八苦しています。最近では結婚式場の新郎新婦もソックス型のタビックスを履かされるそうで、「足袋を履く」というのも体験の一つになってきた・・・ようです。 また、体験=お稽古、ということで、体験の前後には正座して先生にご挨拶をします。 静かな気持ちで正座して、「お願いします」と先生の目を見てから頭を深々と下げ、1,2,3と心で数えてからゆっくり頭を上げ、先生の目をじっと見る・・・ 終わりには「ありがとうございました」と言葉を言ってやはり頭を下げて挨拶をします。 「正座してご挨拶」という正しい作法に、不祥事を起こした時”土下座で挨拶”する・・というような負のイメージがついてきてしまっているようですが、正しい日本式の挨拶の仕方は普段はやらないにせよ知識として・・より常識として知っておいて欲しいと願うことです。 こんな感じの鑑賞・体験教室で、だいたい2時間〜2時間半の公演となっております。今回は震災の影響でご予約いただいていた学校2校がキャンセルになってしまい、まだ今年度の参加校に余裕があります。遠足や修学旅行で鎌倉にいらっしゃる学校のご応募、お待ちしております!! |