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ご支援のお願い [2022年12月31日(Sat)]

【ご支援のお願い】

新型コロナウイルス感染症の影響により、能楽界、また鎌倉能舞台もかつてない経営危機に直面しています。この状況を乗り越え、これからも能楽の普及と振興のための活動を続けていくため、ご支援のお願いです。

能楽の継続には皆様のご支援が必要です。 お力添えをなにとぞよろしくお願い申し上げます。

ご寄付・賛助会員のお申込は下記フォーム、またはメール等でご連絡頂ければ幸いです。

http://www.nohbutai.com/support/

※当法人は一般社団法人及び一般財団法人に関する法律及び公益社団法人の認定に関する法律の施行にともなう 関係法律の整備等に関する法律(平成18年法律第50号)第44条の規定に基づく「公益財団法人」としての認定を受けておりますので、当法人への寄附金には、特定公益増進法人としての税法上の優遇措置が適用されます。

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

「能楽」は今から650年ほど前に生まれた現存する世界最古の古典演劇です。長い時間の流れの中で、舞台、台本、役者が使う能面、装束、楽器、演出、作曲、振り付け、セリフの発声と発音まで昔のままに受け継がれ、当時もこうであっただろうという面影を色濃く伝えている芸能です。

能楽師は、家の子は立って歩ける頃から父親から口移しでお稽古をつけてもらい、子方の役がつくようになると学校を休んでお舞台に出ます。シテ方も謡と仕舞だけでなく全ての能の楽器を師匠のところに学びに行きます。

自分も能楽師の道を歩むと決めた子供は師匠家に内弟子に入り、長い修行の期間を経て能楽師となります。

また、大学の能楽部などで興味を持ったり、大人になって突然能楽にはまったり、さまざまなきっかけで能楽の道を進む人も、師匠の教えを長年受けて一人前の能楽師となります。

師匠のところに「能楽師になる」と決めて入門してから一人前になるには10数年以上の長い修行が必要です。

ほとんどの能楽師は個人事業主(いわゆるフリーランスです)で、無形文化財総合認定者も個人への国からの補助金は特にありません。仕事着の紋付、能の楽器、シテ方ですと能装束や能面など、次代へ継承すべき道具・技能全ては「好きでやっている」個人の支出で賄っています。

このコロナ禍のため、2月末から能の公演もほとんどが「自粛」となりました。薪能、学生向け公演、市民能など、先行きの見えない不安から12月頃の公演まで中止の嵐となっています。

国からの事業への助成はありがたいことに次々発表となっています。ただ多くが「事業経費の2分の1の助成」また「動画の配信など新しい演劇の姿」を模索する必要があります。

日本はとかく「古いものは悪いもの、古いものは捨てて新しくすることが正しい」と思う民族のように思います。ヨーロッパのように、昔ながらの町並みを残していくのが文化と思わず、古い建物は壊して新しい技術で新しい町にしてしまう。

文化も、動画で配信したり、今まで守ってきた伝統ではない"新しい試み"を「より積極的な取組」と称賛しがち・・。

能楽師が650年大事に継承してきた大切な心=『古の伝統を古の形のまま守る』ための支援をぜひお願いできればと願っています。日本の文化を大切にしてください。

コロナ後の世界に、伝統文化の公演が元に戻るのか需要はあるのか、一度無くなってしまった公演は二度と戻ってこないのでは…と心配です。

今が最大のダメージ、とは言い切れないかも知れない… 今も事業収入ゼロの大変厳しい状況ですが、コロナ後も、能楽が生き残り立ち上がるためのご支援を賜りたく、切に切にお願い申し上げます。

能楽の継続には皆様のご支援が必要です。

鎌倉能舞台が能楽の普及と振興のための活動を続けていくため、お力添えをなにとぞよろしくお願い申し上げます。

http://nohbutai.com/support/

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Posted by kamakura nohbutai at 16:12 | お願い | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
能を知る会鎌倉公演【箙(えびら)】【巴(ともえ)】公演のご報告 [2022年05月13日(Fri)]

GWの5月3日、「能を知る会鎌倉公演【箙(えびら)】【巴(ともえ)】」は無事に終了しました。
折しも、大河ドラマで巴の場面が放映されたばかりでしたので、特に「巴」の回はたくさんのお客さまにご来場いただきました。ありがとうございました。

午前の部
解説 中森貫太

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狂言「成上り(なりあがり)」 シテ 飯田 豪師

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能「箙(えびら)」 シテ 中森 貫太

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午前の部の質疑応答は、前半は中森健之介がご質問にお答えしました。

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午後の部

狂言「宝の槌(たからのつち)」 シテ 中村 修一師

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能「巴(ともえ)」 シテ 中森 健之介

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能にはわかりやすい現代語訳の解説字幕(物語の情景や囃子事や舞についてなど)を日本語と英語で写し出して上演しますので、物語としての能をお楽しみいただけます。

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(写真撮影:駒井壮介氏)(写真の無断ダウンロード、二次使用はご遠慮ください)

次回「能を知る会」は屋島の合戦を題材にした「屋島」を、国立能楽堂で上演します。

狂言は野村萬斎師による「柑子」です。

壇ノ浦の合戦のドラマには屋島の合戦は出てきませんでしたが、ぜひ能の屋島を見にいらしてくださいませ!

チケット好評販売中です。

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Posted by kamakura nohbutai at 17:03 | 公演報告 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
能舞台茶寮【~楽】 [2022年04月22日(Fri)]

能舞台カフェ オープンします!

鎌倉能舞台の見所(けんしょ)の後ろ側と新設のテラスを、「カフェ」としてオープンします。

名前は「能舞台茶寮【~楽】」 Nohbutai Cafe Kagura です。

抹茶と小菓子、カフェラテ、のみのラインナップで、当面は「木・土・日」の週3日、11時から3時までの営業とさせていただきます。

能舞台を見ながらお茶を飲んでホッとくつろげる空間になると良いなと願っています。

テラス席は犬ちゃん連れOK、能舞台をバックに犬ちゃんの記念写真も撮れるかも♪

「能を知る会」や貸会場などで舞台を使う日はクローズとさせていただきます(カフェ部分を客席に使うため)

団体のお客さまがお弁当付きで能楽ワークショップをご覧になるなど、多様な使い方ができるのでは?と期待しております。

5月の本格的?営業に先立って、4月29日(金・祝)に仮オープンいたします!

新しい長谷のスポットとして、能舞台茶寮【~楽】もご愛顧頂けたら幸いです♪

能舞台カフェチラシ220420OL.jpg

営業日と休日のお知らせ(カレンダー型)_5368.jpg

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7月2日「能を知る会鎌倉公演 【俊寛-しゅんかん】【小督-こごう】」 [2022年03月26日(Sat)]

「能を知る会 鎌倉公演 −平家物語と能−」
2022年7月2日(土)朝の部10:00/昼の部14:00

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令和4年7月2日土曜日「能を知る会鎌倉公演」朝の部は、平家物語を題材とした僧都俊寛の絶望をまざまざと見せる名曲「俊寛【しゅんかん/Shunkan】」を上演致します。鹿ヶ谷の陰謀を受け鬼界島に流された3人。そのうち俊寛だけが赦免されずに取り残され、絶望しながら船出を見送ることしか出来なかったやるせなさを感じられます。

狂言は臆病者の新発意【しんぼち】(仏門に入って間もない者)が小川を飛び越えられない様を面白おかしく滑稽に描いた名曲「飛越【とびこえ/Tobikoe】」を上演致します。


昼の部は、月下に響く琴の音という美しい情景の名曲「小督【こごう/Kogou】」を上演致します。平清盛の娘・中宮との諍いから出奔し行方をくらませた小督の局と、帝の命によりそれを探しに出た源仲国が、八月十五夜、月下の嵯峨野にて昔なじみの局の琴の演奏により再会する、というあらすじとなっております。駒之段という、仲国が馬に乗って局の行方を探し求める場面も見所のひとつです。

狂言は、謡の上手い太郎冠者がその才を出し渋る様が滑稽な名曲「寝音曲」を上演致します。自分の才をタダでは発揮せず、のらりくらりと小出しにする様を面白おかしく描いた作品です。

解説は、国文学研究資料館名誉教授・小林健二氏に、平家物語と能についてお話し頂きます。
能にはわかりやすい字幕解説を備え付けのスクリーンに映し出し、初心者でも楽しめる公演となっております。

◆日時2022年7月2日(土) 
◆会場:鎌倉能舞台 (JR鎌倉駅下車 江ノ電乗り換え 長谷駅下車 徒歩10分)
◆チケット代金:6380円
◆演目:
10時始め 
講演「平家物語と能〜取り残される俊寛の絶望〜」小林 健二
狂言「飛越(とびこえ)」大藏 吉次郎
能「俊寛(しゅんかん)」中森 貫太

14時始め
講演「平家物語と能〜月下の嵯峨野に響く琴の音〜」小林 健二
狂言「寝音曲(ねおんぎょく)」大藏 吉次郎
能「小督(こごう)」佐久間 二郎

−あらすじ−

俊寛【しゅんかん/Shunkan】
 鹿ヶ谷での平家討滅の謀が露見し、法勝寺執行僧都俊寛(シテ)、平判官康頼(ツレ)、丹波少将成経(ツレ)の三人は、薩摩国鬼界島に流された。その後、中宮徳子の安産祈祷の為に大赦が行われた。相国清盛に仕える赦免の使者(ワキ)は康頼、成経に赦免を言い渡す為、鬼界島へと向かう。一方島では、康頼と成経が都にいた時のように日課にしている熊野詣の帰り道、水桶を携えた俊寛の迎えを受ける。三人は水を酒のように酌み交わし、現在の境遇を嘆きあう。するとその時、都からの使者の船が島に至り、大赦の知らせと赦免状を届ける。俊寛は喜び、康頼に赦免状を読ませる。しかし康頼と成経の名はあるが、俊寛とも僧都とも書かれていない。驚嘆した俊寛が赦免状を幾度となく読み返すさなか、使者から俊寛はひとり島に残せとの言伝を告げられる。使者はやがて康頼、成経のふたりを乗せ、出航しようとする。俊寛は必死に追いすがり、纜【ともづな】に手を掛け嘆願するも振りほどかれ、ひとり島に取り残される。船は次第に見えなくなり、心は挫け、憤る気力も失った俊寛は、ただ茫然と汀に立ち尽くすのみであった。

飛越【とびこえ/Tobikoe】
 茶の湯に招かれた男は、寺の新発意(仏門に入って間もない者)とふたりで出かけた。橋の無い小川にさしかかり、男は難なく飛び越えるが、臆病者の新発意はなかなか飛び越えられない。そこで男が戻ってきて新発意の手を取って一緒に渡ろうとするが・・・。

小督【こごう/Kogou】
 高倉天皇の寵愛を受けていた小督の局は、平清盛の息女の中宮の勢威を憚り、身を隠す。嵯峨野に局が居る事を知った帝は、行方を尋ねさせる為、弾正大弼源仲国(前シテ)の私宅へ勅使(ワキ)を遣わした。仲国は勅令を承り、御寮の馬に跨り急いで出立する。(中入)頃は八月十五夜、嵯峨野で局を探し廻る仲国(後シテ)は、法輪寺近くにて琴による想夫恋の調べを耳にした。仲国は、調べの主が小督の局(ツレ)であると察し、片折戸を叩いて名乗り、侍女(トモ)のとりなしで中へと入る。そして、仲国が帝の御書を局に渡し、その後返事を求めると、局は涙ながらにしたためる。返事を受け取り、すぐさま帰ろうとする仲国を局は引き止め、酒宴を催し名残を惜しむ。やがて仲国は舞を舞い、局を慰めた後、馬に跨り都へ帰っていくのであった。

寝音曲【ねおんぎょく/Neongyoku】
偶然太郎冠者の謡を聞いた主人は、冠者を呼び出し謡わせようとする。しかし冠者は、酒を飲まないと声が出ない、妻の膝枕じゃないと謡えない、などと勿体をつける。主人が酒を振る舞い、膝を貸してやると冠者はやっと謡い出すが…。

→詳しい番組はこちら http://www.nohbutai.com/perform/index.htm#kamakura-02

◆お申し込み・お問い合わせは鎌倉能舞台まで。
電話 0467-22-5557
HPアドレス  http://www.nohbutai.com/
フェイスブック http://www.facebook.com/nohbutai
eプラス 午前の部 
https://eplus.jp/sf/detail/3577490001-P0030001P021001?P1=1221
     午後の部 
https://eplus.jp/sf/detail/3577480001-P0030001P021001?P1=1221
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6月19日「能を知る会東京公演−屋島−」 [2022年03月26日(Sat)]

「能を知る会東京公演「屋島」 〜潮風の伝説〜」
2022年6月19日(日)午後2時始め 開場:国立能楽堂

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2022年6月19日「能を知る会東京公演」は、源平合戦のひとつ屋島の戦いを舞台に、源義経の活躍を描いた名曲「屋島【やしま/Yashima】」を上演致します。

前場は、屋島の戦いにおける、悪七兵衛景清の鐚引【しころびき】などを漁翁が語って聞かせる場面が見所となっております。後場は、源義経の亡霊が屋島の戦いを仕方話に語って聞かせる情景が見所となっております。

狂言は、野村萬斎師による「柑子【こうじ/Kouji】」を上演致します。主人の柑子(みかんの一種)を盗み食いしてしまった従者の太郎冠者が色々と言い訳をする滑稽な様が見所です。その言い訳のひとつに平家物語の俊寛僧都の島流しの話が使われているため是非御覧になって下さい。

公演の最初には古典芸能解説者・葛西聖司氏の解説が御座います。
また能には、現代語訳をした字幕を前方2箇所のスクリーンに写し出し、をわかりやすく解説致します。

◆日時 2022年6月19日(日)14:00
◆会場 国立能楽堂(JR千駄ヶ谷駅下車徒歩5分)
◆入場料 正面自由席9,130円/脇中自由席6,930円
◆演目
講演「潮風の伝説〜屋島〜」葛西 聖司
狂言「柑子(こうじ)」野村 萬斎
仕舞「頼政(よりまさ)」中森 貫太
能「屋島(やしま)」中森 健之介

屋島【やしま/Yashima】
 西国行脚の途中、讃岐国屋島の浦に立ち寄った都の僧(ワキ)は、とある塩屋に宿を求めた。丁度釣りから戻ってきた主の漁翁(前シテ)は、取次の若い漁夫(ツレ)から僧が都の人だと聞き、宿を貸す事にする。僧に求められるまま、屋島の戦いにおける源氏の大将九郎判官義経の名将ぶり、平家方の悪七兵衛景清の錣【しころ】引き、能登守教経に討ち取られた義経の家臣佐藤継信の最期、などを次々と語って聞かせる。あまりにも詳しい話を怪しみ、僧が名を尋ねると漁翁は義経の霊だとほのめかして姿を消す。(中入)僧が夢うつつに待っていると、源義経の霊(後シテ)が甲冑姿で現れる。義経は屋島の戦いの際、波に流された自身の弓を敵に取らせまいと、果敢にも取りに行った様を仕方話に見せる。そして現在も修羅道において、未だに能登守教経と争っている様を示す。やがて夜明けとなり、義経は消え失せるのであった。

柑子【こうじ/Kouji】
 主人から頂き物のみつなりの柑子(みかんの一種)を預かっていた太郎冠者。
ある時、その事を思い出した主人から柑子を持ってくるよう仰せつかった太郎冠者はほとほと困ってしまう。
すでに全て食べてしまっていた冠者は、柑子が無くなってしまった言い訳をあれやこれとし始める・・・。
能「俊寛」の主人公、俊寛僧都の島流しの話の語りも見所のひとつ。

→詳しい番組はこちら http://www.nohbutai.com/perform/tokyo.htm#tokyo-01

◆お申し込み・お問い合わせは鎌倉能舞台まで。
電話 0467-22-5557
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5月3日「能を知る会鎌倉公演【箙-えびら】【巴-ともえ】」 [2022年03月26日(Sat)]

「能を知る会 鎌倉公演 【箙】【巴】」
2022年5月3日(火・祝)朝の部10:00/昼の部14:00

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令和4年5月3日の「能を知る会鎌倉公演」は、一ノ谷の合戦で手柄を立てた梶原景時の息子 景季を主人公とする【箙(えびら)】と、一度は天下を取りながら都を追われ戦死した木曾義仲の愛妾 巴御前を主人公とする【巴(ともえ)】と、「鎌倉殿の13人」に因んだ2曲を上演します。

午前の部は、梶原源田景季の活躍する能「箙【えびら/Ebira】」を上演致します。源平合戦のひとつ“生田の戦い”において景季が、箙に梅の枝を挿して戦ったという逸話をもとにした名曲です。能では数少ない勝ち戦の曲となっております。

狂言は、失敗をした太郎冠者が面白おかしく取り繕う名曲「成上り【なりあがり/Nariagari】」を上演致します。居眠りの最中に、主人の刀をすっぱ(詐欺師のようなもの)に盗まれた冠者が、刀がない言い訳に色々なものが“成り上がって”いると講釈を垂れて言い逃れようとする様が見所です。

午後の部は、女性ながらも武勇を誇った武将、巴御前の活躍を描いた「巴【ともえ/Tomoe】」を上演致します。木曽義仲の最期、粟津の戦いを舞台に、主君であり夫である義仲との忠義・情愛を描くとともに、最後にひとり生き延び落ち行く様をありありと見せる名曲です。二番目・修羅物の中で唯一女性が主人公の曲で、薙刀を扱う場面も見所のひとつです。

狂言は、騙された太郎冠者が機転を利かせる名曲「宝の槌【たからのつち/Takaranotsuchi】を上演致します。主人のお使いで都にて宝を買い求めた冠者が、すっぱ(詐欺師のようなもの)にだまされて槌を買わされる。偽物であった槌を使って、なんとか主からの叱りを受けないようやり過ごす冠者が見物です。

能には、現代語訳をした字幕を場内3箇所のモニターに写し出し、わかりやすく解説し、能初心者の方にも研究家の方にも楽しめる演出となっております。


◆日時2022年5月3日(火・祝)
◆会場:鎌倉能舞台
◆入場料 6,380円
◆演目:
10時始め
解説「「一ノ谷の合戦と梶原景季」熊野別当・梶原景季」中森 貫太
狂言「成上り(なりあがり)」飯田 豪
能「箙(えびら)」中森 貫太

14時始め
解説「「木曽義仲と巴御前」源為朝・巴御前」中森 貫太
狂言「宝の槌(たからのつち)」中村 修一
能「巴(ともえ)」中森 健之介

−あらすじ−

箙【えびら/Ebira】
都見物を思い立った西国の僧(ワキ)は摂津国生田川の近くにて、咲き誇っている一本の梅の木を見つけた。そこへ来合わせた若者(前シテ)と言葉を交し、梅の木について尋ねる。すると若者は、源平の天下分け目の合戦となった一の谷の合戦のうち、生田の戦いにおける梶原源太景季の物語を語って聞かせる。そうこうするうちに日が暮れ、僧が一夜の宿を所望すると、若者は「この梅の花陰を宿とせよ。」と言い残して消え失せる。所の者(アイ)の話に納得した僧が夜もすがら弔っていると、梶原源太景季の霊(後シテ)が在りし日の姿のまま梅の枝を箙に挿して現れる。そして、大手の陣で八騎の敵を相手に勇戦したさまを仕方話に語って聞かせる。やがて夜明けが近づくと、僧にさらなる廻向を頼み消え失せるのであった。

成上り【なりあがり/Nariagari】
 主人と太郎冠者は鞍馬へ参詣し、おこもりをする。夜通しのお参りにまどろんだ冠者は、抱えている主人の太刀を竹にすり替えられ、すっぱに盗まれてしまう。目を覚まし、太刀を盗まれた事に気づいた冠者は、誤魔化すために様々な「成上り」の話を主人にした後、太刀が竹に成り上がったと報告する。すると主人は…


巴【ともえ/Tomoe】
初春のある日、木曽の山奥から都へ向かう旅の僧(ワキ)は途中、源平合戦のさなかに討たれた木曽義仲の終の地である琵琶湖のほとり、粟津ヶ原に訪れた。そこで僧は、松陰に祀られた神前にて涙ながらに手を合わせているひとりの女性(前シテ)と出会う。僧が不審がると、女は古に行教和尚が宇佐神宮に詣でた際に涙を流した故事を引き、神に渇仰することは神慮にも叶うのだと述べる。僧が木曽出身だと明かすと、女は神の名を知らないことを諭した後、義仲が祀られていると教える。何かの縁だと僧が夜通し経をあげようと話をし、女の素性を尋ねようとする。すると女は里人に尋ねるよう言い残し、草葉の陰に姿を消す。程なく、土地の者が通りかかり話を聞くと、女は義仲の愛妻・巴御前の霊であると伝え、僧に弔いを勧める。僧が読誦していると巴御前の幽霊(後シテ)が甲冑姿となり再び現れる。巴は在りし日の合戦の様子を語り聞かせ、義仲から死の供を許されなかった妄執を語る。さらに薙刀をふるった最後の奮戦の様を示す。そして義仲の自害の後、御遺体と別れを告げ、甲冑を脱ぎ捨て形見の小袖を身にまとい、ひとり木曽の里へ落ち延び行く様を見せる。やがて、巴は執心からの解放を願いつつ、消えゆくのであった。

宝の槌【たからのつち/Takaranotsuchi】
 最近流行の宝比べの為、主人は太郎冠者に都へ行き、宝物を買ってくるよう命じる。都へ着いた冠者は宝屋を装ったすっぱから、古い太鼓の撥を蓬莱【ほうらい】に住む鬼の持つ打出の小槌として売りつけられてしまう。冠者が主人のもとに戻り、すっぱに教えられた呪文を唱えながら小槌を振るが何も出てこない。困った冠者は…。


→詳しい番組はこちら http://www.nohbutai.com/perform/index.htm#kamakura-01

◆お申し込み・お問い合わせは鎌倉能舞台まで。
電話 0467-22-5557
HPアドレス  http://www.nohbutai.com/
フェイスブック http://www.facebook.com/nohbutai
eプラス  午前の部 
https://eplus.jp/sf/detail/3575950001-P0030001
      午後の部 
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第3回鎌倉こども能発表会のご報告 [2022年03月15日(Tue)]

一部前シテ.jpg第3回鎌倉こども能発表会、無時に開催しました!

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17人の子供たちが、前シテ、頼光、トモ、胡蝶、前ワキ、後シテ、後ワキ、ワキツレのお役をお稽古し、発表会当日、囃子方と地謡の先生方の演奏で、実際に装束を付けて舞台で能「土蜘蛛」を上演しました。

今回は参加人数が多かったため、1部と2部の2回にわかれて上演しました。

能楽師の先生方は、発表会当日、申合わせ2回、本番2回の計4回、土蜘蛛をやっていただき、ありがとうございました。

また、17人に装束をつけ、そのうち8人は仕舞の着物&袴をつけてい頂き、ありがとうございました。

何より子供たち、7月から8か月にわたるお稽古、お疲れ様でした!

当日は、鎌倉市長様と神奈川県会議員の永田まりな様が発表会を見に来てくださいました。お忙しいなか、ありがとうございました。

子供たちが能のお稽古をして、実際に舞台に立つ。この素晴らしい鎌倉市の取り組みに、心より感謝します。

発表会の写真をアップします。(写真撮影:前島写真館)(写真の無断ダウンロード、2次使用はご遠慮ください)

【第一部】

胡蝶 トモ 頼光

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前シテ

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前ワキ

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後ワキ ワキツレ

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後シテ

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【第二部】

胡蝶

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頼光 トモ

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前シテ

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前ワキ

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後シテ

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終演後、記念撮影!

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本当に素晴らしい発表会でした。お疲れ様でした!ありがとうございました。
Posted by kamakura nohbutai at 22:42 | 公演報告 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
「能を知る会横浜公演-隅田川」公演のご報告 [2022年03月13日(Sun)]

3月9日、横浜能楽堂での「能を知る会横浜公演-隅田川」は無事に公演を開催しました。

能「隅田川」は、俺の家の話のクライマックスでの能ということもあり、「隅田川を見たかった」というお客様も多くいらっしゃいました。隅田川は、母と子が生き別れになる能の物語の中で、唯一、アンハッピーな能で(子供がすでに亡くなっているという結末)、塚(お墓)から子供の声や幻が現れるところで、お客様も涙涙・・という演出なのですが、

今回、貫太先生が子方に選んだのが初孫で、まだ公演の日にやっと3才になったばかりなのにお役をつけてしまい(完全なジジばかです)、舞台を務められるか?というハラハラを解説の時にお客様にも話してしまったため、別の意味で、お客様もハラハラドキドキという演出?となってしまったこと、お詫び申し上げます。結論としては、一応無事に舞台には出て、2歳半から半年頑張って練習した謡や型も彼なりにできました。もう少し大きくなって、物語の中の子方として演じられる年ごろとなったら、また子方としていろいろな演目にチャレンジすることになると思いますので、今後ともよろしくお願い申しあげます。

という話を「能の子方」の解説の中でお話する、中森貫太。

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狂言「名取川」 シテ 野村萬斎師

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能「隅田川」 シテ 中森貫太 梅若丸 中森陽大

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能にはスクリーンに字幕を映し出して上演、物語としての能をお楽しみいただけます。

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この公演で「令和3年度能を知る会」は終了しました。次回、5月3日は「令和4年度能を知る会」が始まります! 令和4年度は、鎌倉殿に因んだ演目を多数ご用意しております。5月3日は午前中が中森貫太の「箙」、午後は中森健之介の「巴」を上演します。

令和4年度「能を知る会」もよろしくお願いいたします!!

(写真撮影:駒井壮介氏)(写真の無断ダウンロード、二次使用はご遠慮ください)
Posted by kamakura nohbutai at 18:42 | 公演報告 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
高校生向け能楽公演 [2022年03月13日(Sun)]

慶應湘南藤沢高校2年生の生徒さんの鑑賞教室を横浜能楽堂で行いました。

狂言「附子」 シテ 野村裕基師 アド 中村修一師

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能「箙(えびら)」 シテ 中森健之介

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能の上演時にはスクリーンに現代語の解説(日本語・英語)を映し出して上演します。物語としての能をお楽しみいただけます。

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今回狂言のシテの野村裕基師は(應大学在学中)、アドの中村修一師と能のシテの中森健之介(慶應大学出身)(健之介はSFC出身)と、慶應にゆかりのある能楽師の公演を見ていただきました。

慶應湘南藤沢高校様は毎年高校2年生が能楽を鑑賞してくださっております。日本の伝統文化への造詣に感謝申し上げます。本当にありがとうございます。

(写真撮影:駒井壮介氏)(写真の無断ダウンロード、二次使用はご遠慮ください)
Posted by kamakura nohbutai at 18:18 | 公演報告 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
1月30日能を知る会「高砂」「羽衣」、公演のご報告 [2022年02月13日(Sun)]

1月30日「能を知る会鎌倉公演」の公演のご報告です。

解説 中森貫太

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狂言「清水」 シテ 善竹十郎師

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能「高砂」 シテ 中森貫太

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午後の部

狂言「二千石」 シテ 善竹大二郎師

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能「羽衣」 シテ 中森健之介

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能には現代語(日本語・英語)の字幕を映し出し、物語としての能をお楽しみいただけます。

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(写真撮影:駒井壮介氏 写真の無断ダウンロード二次使用はご遠慮ください)

ご来場いただきましたお客様、ご出演の先生方、ありがとうございました。
Posted by kamakura nohbutai at 13:29 | 公演報告 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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