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2012年12月30日

「大発見」思考法 iPS細胞 vs. 素粒子 山中伸弥 益川敏英

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こんにちは、野田です。

今回は「大発見」思考法 iPS細胞 vs. 素粒子 山中伸弥 益川敏英を紹介します。

この本はノーベル賞を取られた、山中さんと益川さんが対談形式の本です。ご本人のノーベル賞を取られた研究から、現在行っている研究の話から、思考法や人生論についてお話しされています。

この本を読んだ後に私は、ノーベル賞取られる特に科学者の方に対するイメージが大きく変わりました。この本の中で気になった分を引用して、それについて感じたことを書いていこうと思います。

山中さん
「俺は理科や数学が得意なんだ」と錯覚していきました。この「錯覚する」というのが大事ですね。

ノーベル賞を取られた方は子供のときから神童と言われていて化学や数学でその才能を遺憾なく発揮されている方が多いと思っていましたが、山加算は最初は錯覚から始まったとおしゃっていました。これは、実は私たちが普段仕事や人生を生きる上で、ヒントになることかと思いました。
錯覚して自分は大きなことができるかもしれないこの勘違いがなければ、現状維持で終わってしまう。自分に対する過大評価や自信があればこそ、一歩先に進める、そのように感じました。

山中さん
一つは「直線型の人生」。ある目標に向かってまっすぐ突き進む人生です。 もう一つは、くるくる回転する「回旋型の人生」。いったんやりはじめたことでも「ダメだ」と思ったら違うことをやり、もっとおもしろそうなことがあればそちらに方向転換するフレキシブルな人生です。


科学者というと、一本の研究に邁進していくことで成果をあげるのが私の今までのイメージでしたが、そうではなく結構寄り道したり、途中で目的地を変えても成果が出ることに勇気づけられました。山中さん自身、一度整形外科医になってから研究の道に入られているところから、人生という大きな視点から見ると、決して寄り道でなく、いつかつながる。

今回この本に出会えて、一番良かったというのは理系的な人の思考に触れられたのが大きかった思います。私は文系なので普段接する人も文系が多いのですが、理系的な人の考えの中にも私たちが普段必要とする考え方が多く眠っていることに気づかされました。そんな発見をしたい方におすすめです!
posted by 野田啓祐 at 11:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評
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