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【JMAA日本メディアアート協会】チャリティTシャツアート展_竹本明子さんとの対話 [2012年07月05日(Thu)]
みなさんこんばんは。

1つ前の
【JMAA日本メディアアート協会】チャリティTシャツアート展_竹本さん・誉田さん・キースさんのお話し
の記事の続きの記事になります。


前回の記事でクリエイターの竹本明子さんは紹介させていただきました。

今回はその竹本さんと直接お話しさせていただいた時に非常に印象に残る出来事があったので、記事にしたいと思います。

竹本さん.jpg竹本明子さん


Tシャツアート展当日のトークセッションの後、僕は隙間の時間に竹本さんのところに行き、ご挨拶をさせていただきました。

その際に、質問を2つ用意しておりました。

1つは、「竹本さんのサイトの現代美人画を拝見したのですが、様々な表情の女性にモデルはあるのですか?」という質問。

詳細まで記事にしていいか分からないので割愛させていただきますが、モデルというのは特になく、自分の感情をそのまま表現されているとのことでした。

ここの竹本さんの公式サイトには、作品がいくつか紹介されています。ちなみに僕が一番好きなのは真ん中の列の下から2番目の絵です。一見キリッとした表情に見えますが、なんだか照れくさそうにもしている女性の美しさ(可愛さ)が垣間見えます。


竹本さんはご実家が美容室を経営されていたのですが、元々デザインの道に進みたかった竹本さんはご両親と衝突してしまうことも多かったそうです。

その時に自分が感じた想いが、素晴らしい作品の数々になっているそうです。


そして質問の2つ目が、「僕の夢は『21世紀で最も芸術的な企業を創る』ことなのですが、社会貢献やアートもビジネスとしてしまってもよいのでしょうか?」という質問。

この質問について竹本さんは、まさにそれが今のNPOや社会貢献の抱える課題という風に教えてくださりました。

確かに、NPOや社会貢献は、それで生活しようと思ったら厳しいだろうとは僕も頭の中では意識をしていました。
竹本さんから実際に起きている課題について伺ったとき、正直そこに"NPO(社会貢献)の壁"を実感した瞬間でした。

実は僕は、大学のゼミで『地域活性化』をテーマに実際の地方の町興しに参画していました。
その時に感じたのが「パワーや情熱はあるが、これだけでは生活はできないだろうな」という感覚。
まさに地域活性化と同じような問題が、芸術の世界にもあるのだなと感じました。

これについての解決策などは見えてはおりません。
ただNPOなどが増え続けている今、僕がなんとかして解決してあげれないものかとも考えています。

2つの質問をさせていただいた後、僕は竹本さんにこう言いました。

「僕は誰かを幸せにして、初めて自分が幸せになれると思っているんです。」


これは日頃から僕が常に意識していることであり、対話の流れからも自然にでた言葉でした。

そのあとの竹本さんの表情と言葉は、忘れることができません。
僕と握手を交わしながら、「うん、そういう風に考えている人は本当に応援したくなるよ!応援してる!頑張ってなー!」と仰っていただいたのです。


これには僕自身、大変嬉しかった出来事です。
何といっても世界的なクリエイターの竹本さんにこのような励ましをいただいたというのと、
初対面で僕のことを応援してくれると言ってくださる人と初めてお会いすることができたという事実が、新鮮且つこれ以上とない喜びとなりました。

企画されるイベントはもちろん、何としてでも再度直接お会いしてお話ししたいと心から願っています。


そして何と、この出来事を竹本さんがFacebookで投稿されていました!
下記にその内容を掲載させていただきますが、この投稿を見たときの嬉しさは、これまた言葉では表現できません。

竹本さん投稿.png竹本明子さんFacebook投稿より


初めて出会い、直接お話しをすることの大切さ、楽しさを肌で実感した出来事でしたので記事にさせていただきました。

竹本明子さん、誠にありがとうございました!今後ともどうぞよろしくお願い致します。

明治大学商学部
中村裕貴

【竹本明子さん】
http://akikotakemoto.net/
http://www.facebook.com/takemoto.akiko
【JMAA日本メディアアート協会】チャリティTシャツアート展_竹本さん・誉田さん・キースさんのお話し [2012年07月04日(Wed)]
1週間ほど前になってしまいますが、大学の講義である「ブログ起業論」の課外授業で、JMAA㈳日本メディアアート協会主催の
『チャリティTシャツアート展』に行ってきました。

この『チャリティTシャツアート展』は【アートを通じて社会を支援すること】が目的のイベントです。
イベント内ブースでは、多くのクリエイターさんたちによるデザインTシャツの販売が行われており、僕が参加した日にはフィレンツェビエンナーレで日本人初入賞を受賞された竹本明子さんや、クリエイターで日本イラストレーション協会の代表も務めておられる誉田哲朗さん、クリエイターのキースさんによるトークセッションが行われました。

会場の雰囲気はこんな感じです。

122.JPG

当日のトークセッションの進行は、上記の御三方のデザインされたTシャツの紹介に続き、「ブログ起業論」の先生である久米先生を交えたトークとなりました。


デザインTシャツの紹介。まずは竹本さんから。

竹本さん.jpg


手前のTシャツはJ-WAVEさんとのコラボTシャツで、『change your world』の文字と一緒に自転車のデザインが描かれています。
『自分の一つの行動を変えることで、未来を変えていこう』というメッセージが込められているそうです。

後ろのTシャツは環境省さんとのコラボによるもので、テーマは『地球の未来について考えよう』

この写真だと見えづらい部分もあるかと思いますが、『Our Earth』の文字の下に虹色のデザインが描かれています。
これは上から赤が命(血)、オレンジが太陽、水色が水、一番下の紫は大地を表現されているそうです。

竹本さんのTシャツはどれも色合いが鮮やかで明るく、かっこいいなという印象を持ちました。

続いては誉田さん

誉田さん.jpg

誉田さんのデザインTシャツ。テーマは『携帯の充電を外してエコ活動』です。

「iPhoneの充電の持ちが悪くて結構な頻度で充電をしてしまう」とご本人がお話しされていたように、確かに最近のエコブームに相反してiPhoneの充電に気を配ることが少ないと僕も実感しました。

携帯電話の充電によるエコ意識を持つために、TシャツのデザインはiPhoneの充電を抜くと花が咲くという流れを連想させる、非常にかわいらしいデザインにされていました。

最後にキースさん

キースさん.jpg

キースさんの1枚目(左側)に描かれているのはタンポポ。
これは僕もお話しを聴いて初めて知ったのですが、タンポポはその花が集合体になってあの形を創りだしているそうです。
正直1つだけでは物足りなさを感じるタンポポ。
ですが『1人では声をあげられなくても、集合すれば意味になる』というキースさんのメッセージが、このTシャツには込められています。

2枚目(右側)のTシャツのテーマは『Message In A Bottle』
『Message In A Bottle』といえば1970年代後半から1980年代半ばにかけて英ロックに旋風を巻き起こした『The Police』の代表曲。

ちなみに下が、その『The Police』の『Message In A Bottle』です。





曲では「寂しいのは1人じゃない。みんなも寂しさを感じているんだよ。」とボーカルのスティングが語りかけています。
曲名は直訳すると『孤独なメッセージ』というのがメジャーです。

キースさんはこの曲も一つのモチーフにし、『自分の想いやメッセージはどんなものも海に投げよう。受け取る側は誰のでも受け取り、投げる側はどんなものでも投げよう』というメッセージが込められているそうです。

久米先生の言葉にもあった通り、キースさんは非常に哲学的な考え方をデザインにも取り込まれているそうです。
僕も哲学的な思考をすることが好きですし、キースさんのTシャツのメッセージ性が、僕の心をひと押しされたような感覚になりました。

(ちなみにキースさんのおかげで僕も『The Police』に出会い、『Every Breath You Take』が好きになりました。それまで『Oasis』や『Coldplay』など最近の英ロックを好んでいた自分にとっては新鮮でした。)


御三方のTシャツのデザイン紹介の後は、それぞれのこれまでの経歴や僕たち学生に対してのアドバイスなどをお話しされました。

Tシャツ.jpg左から竹本さん・誉田さん・キースさん


トークセッションの中でも特に僕が印象に残った言葉を、下記にまとめたいと思います。

【竹本さん】
久米先生の「なぜ忙しい中で社会貢献をするのか」という問いに対して、
竹本さん:「寄付活動に参加した経緯はたまたま。でも絵画などのチャリティ作品があまり売れていない現状を見て、だったら自分がTシャツで社会貢献したいと思った。他人がやらないことを自分がやりたいと思ったのです。

⇒Facebookを拝見しても、竹本さんは「寝ていらっしゃるのか!?」と思うくらい夜遅くまでお仕事をしていらっしゃいます。
そんな中でも社会のために全力で動く竹本さんはかっこいいですし、『他人がやらないことを自分がやりたいと思』い、そしてそれを実行されている姿勢は敬服以外のなにものでもありません。

【誉田さん】
久米先生の「自身のライバルが多くなってしまう恐れがあるのに、なぜ後進育成をするのか」という問いに対して、
誉田さん:「日本のクリエイティブ業界には才能が年々少なくなってきている。Jリーグの「100年構想」のように、ライバルどうこうは関係なく自分もクリエイティブ業界の才能育成に力を注ぎたい

⇒クリエイターの業界はその人その人の力によって仕事量やらそれこそ生活が懸かっていると思います。それでも誉田さんはクリエイティブ業界というマクロな視点で今後の在り方を考え、後進育成という手段で業界を盛り上げたいと思っていらっしゃいます。この姿勢はエゴのある人にはできないでしょうし、本当に他人のためになりたいと強く思っていらっしゃるのではないでしょうか。
ちなみに後進育成の一つとして、『音楽教室』のお絵かき版を全国に広げたいという夢をお持ちでいらっしゃるそうです。

【キースさん】
久米先生の「なぜサラリーマンから独立して社会貢献する道を選んだのか」という問いに対して、
キースさん:「以前は月に400時間働くほど仕事に熱心になっていたが、いつかは独立という想いは抱き続けていた。いざ独立すると自分は『誰かを応援して幸せにしてあげたい』という気持ちが強いということに気付いた」

⇒キースさんは以前から誰かを応援するという立場に親しんでいたそうです。
その気持ちが独立されてからは益々強くなり、それまでの(革ジャンにリーゼントでデザインをしていた)会社勤めでは関わりの少なかった社会貢献にも力を注ぐようになったそうです。


Tシャツ5.jpg

御三方の話を聞いて感じたこと、それはみなさんが『業界全体や僕たちのような"受け取る側"のレベルの向上を目指している』のだなと感じました。
社会貢献によって社会的な(この場合は)アートのレベルを上げ、一層社会にとって・業界にとって貢献したいという想いが強く伝わってきました。


僕も御三方のように大きい視点で行動できる人になりたいと強く感じました。
そのほうが『人間としてかっこいい!』なと、御三方と直にお話しして感じた雰囲気でもあります。
皆様は僕にとって非常に"かっこよく"映りました!



それでは御三方からの学生に向けてのメッセージを紹介して、記事の最後にしたいと思います。

【竹本さん】
「26歳までに自分の人生について、限界まで考えてみてください。」

【誉田さん】
「これから新しく会う人に対しては、ポジティブなこともネガティブなことも対話するようにしてみてください。」

【キースさん】
「これは自分の才能だ!と思えるような何かを探してみてください。」


竹本さん・誉田さん・キースさん
この度は誠にありがとうございました!!!


それでは最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。


明治大学商学部
中村裕貴

【JMAA㈳日本メディアアート協会 Tシャツアート展】
http://t-art.jmaa.info/
http://www.facebook.com/inaa.info

【竹本明子さん】
http://akikotakemoto.net/
http://www.facebook.com/takemoto.akiko

【誉田哲朗さん】
http://www.facebook.com/scipddf

【キース(keith)さん】
http://www.facebook.com/keith.suzuki