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日本も元気にする青年海外協力隊OB会

日本にも貢献したい青年海外協力隊OB・OG有志の会です。
OB会の活動や日本各地で活動を行っている青年海外協力隊OB・OGの活動の紹介をしていきます。


Vol.75「七ヶ浜ワイナリーに込めた想い」 [2025年03月01日(Sat)]
育てる会ニュースリレー寄稿第75回目は、宮城県七ヶ浜町で七ヶ浜ワイナリーを運営されている箱崎さん(平成20年度2次隊/環境教育/チリ)からの寄稿です。
ぜひご覧ください。


また、スピンオフとしてリレー寄稿の執筆者が記事には書ききれなかった想いや裏側についてお話しするオンライントークイベント「記事の裏側お話しします」も開催します。
隊員時代から現在に至るまでの経緯やワイナリー開業までの苦労話などもお聞きできると思いますので、ぜひ、ご参加ください。

●日時;2025年3月26日(水)19:30〜21:00
●会場;オンライン(Zoom)
●参加費;無料
●申込;以下のURLに必要事項を記入の上、お申し込みください。
https://forms.gle/ByW9qfKkYs8Y4U3Q8
育てる会ニュース2月号スピンオフ動画「公・民・学で取り組む復興まちづくり」 [2025年02月28日(Fri)]
育てる会ニュース2月号スピンオフでは、福島県新地町において「公民学の共創による持続可能なまちづくり事業」を推進されている杉本(旧姓;臼井)さん(H6-2/珠算/ハンガリー)からお話をうかがいました。

杉本さんからは、協力隊でのハンガリーの経験から現在に至るまでの様々な経験をお話しいただきました。帰国後にはビジョンを描いていなかったという杉本さんですが、複数の大学でのコーディネートの仕事など、その時々の出会いや機会を大切にされてきたことが感じられました。
また、福島県新地町のUDCしんちでの活動も、大学と地域の皆さんをつなぐとても素晴らしい活動で、これからUDCしんちで活動いただける地域おこし協力隊をこれから募集するそうですので、興味のある方は、ぜひ、ご応募ください。

今回のスピンオフには、福島県OV会の皆さんも参加してくださいましたが、杉本さんとお会いするのは、今回が初めてだそうで今後の連携・協働が期待されます。

私達、日本も元気にする青年海外協力隊OB会としても、福島の皆さんとつながることで新たなつながりや動きができればと思いました。

スピンオフの動画は以下のURLよりご覧いただけます。
https://youtu.be/7YMI4Bqtq0s
【開催報告】地域で活動する青年海外協力隊OBOGのつどい@カマドブリュワリー [2025年02月25日(Tue)]
2月22日(土)、16名のOBOGの皆さんにご参加いただき、「地域で活動する青年海外協力隊OBOGのつどい@カマドブリュワリー」を開催しました。

街歩きと地域の取り組み

当日は、まずゲストハウスで参加者一人ひとりが自己紹介。その後、カマドブリュワリーの東さんの案内で、釜戸町の街歩きを行いました。


移住促進や空き家活用の取り組みについて、東さんは仲間を集めながら進めており、現在では20名ものメンバーと共に活動されています。メンバーの中に不動産業者はいないものの、移住希望者と空き家所有者をつなげることで、空き家の活用が進んでいるとのことでした。

街歩きの途中では、おしゃれなカフェにも立ち寄りました。このカフェも空き家を改修して営業されており、ご主人自ら壁の漆喰を塗り直したそうです。かつての空き家が、今では素敵なカフェとして生まれ変わっていました。


カマドブリュワリーの工場見学
続いて、カマドブリュワリーの工場見学へ。常に6種類のクラフトビールを製造・提供しているそうで、普段は飲むことが専門の私たちにとって、ビールの製造工程を知る貴重な機会となりました。


意見交換会
ゲストハウスに戻り、「〇〇×地域づくり」の意見交換会を実施。
・東さんからは、カマドブリュワリーと地域の移住・定住促進の取り組み。
・七ヶ浜から参加の箱崎さんからは、チリでのワインとの出会いをきっかけに七ヶ浜で起業し、ワイン造りに取り組むまでの経緯。
・若尾さんからは、西東京市での畑づくりや農福連携の取り組み。
など、それぞれの地域での挑戦について学び、活発な意見交換が行われました。


地域のつながりとカマドキカク
東さんの話の中でたびたび登場した「カマドキカク」の皆さんが、ちょうど串カツ屋で会議中とのことで、急遽お邪魔することに。
地域活性化のために、ライブイベントやウォーキング大会、子どもの遊び場づくりなどをボランティアで実施。定期的に飲みながら会議をしているとのことで、突然の訪問にも関わらず、温かく迎えてくださいました。
東さんもカマドキカクのメンバーと協力しながら活動されており、こうした相互補完の関係性が、地域づくりにおいて重要であることを実感しました。
カマドキカク Instagram


懇親会
最後はカマドブリュワリーで懇親会。製造された6種類のビールを味わいながら、参加者同士の交流を深めました。どのビールも美味しく、特に最後に飲んだ、熟成されたワインのような特別なビールの味が忘れられません。


気づきと学び
今回のOBOGのつどいを通じて、「地域課題の解決に直接取り組む起業」だけでなく、「クラフトビールづくりや飲食を通じた場の提供を起点に、地域づくりへと発展させる手法」も有効であると気づかされました。
美味しいクラフトビールを作り、みんなに飲んでもらいたいという思いと、自分たちの地域をより良くしたいという思い。この二つが掛け合わさることで、新たな出会いや化学反応が生まれていく−−そんな瞬間を、今回のイベントで実際に感じることができました。
Vol.74「公・民・学で取り組む復興まちづくり」 [2025年02月03日(Mon)]
育てる会ニュースリレー寄稿第74回目は福島県新地町において「公民学の共創による持続可能なまちづくり事業」を推進されている杉本(旧姓;臼井)さん(H6-2/珠算/ハンガリー)からの寄稿です。
ぜひご覧ください。


また、スピンオフとして開催する、リレー寄稿の執筆者が記事には書ききれなかった想いや裏側についてお話しするオンライントークイベントも開催します。
今回は新地町で地域主体の地域づくり活動を支援する活動などを行う「地域おこし協力隊」の募集についての案内もありますので、魅力あふれる新地町の人々とともに、地域の未来をデザインすることに興味をお持ちの方は、ご参加ください。

●日時;2025年2月26日((水))19:30〜21:00
●会場;オンライン(Zoom)
●参加費;無料
●申込;以下のURLに必要事項を記入の上、お申し込みください。
https://forms.gle/tiv3XuyLYoewJkgV9
【参加者募集】地域で活動する青年海外協力隊OBOGのつどい@カマドブリュワリー [2025年01月31日(Fri)]
クラフトビールと地域の力で描く新しいまちづくり
−地域づくりに取り組んでいる青年海外協力隊OBOG大集合!−

岐阜県瑞浪市で、青年海外協力隊OGの東さん(2013-3/バングラディシュ/コミュニティ開発)が立ち上げたカマドブリュワリーは、クラフトビールづくりを通じて地域の魅力を発信し、人口減少に直面する町に新たな風を吹き込んでいます。空き家の活用や移住促進、地域の関係人口の拡大といった挑戦は、全国の地域づくりに取り組む皆さんにとってもヒントになるはずです。
今回の「OBOGの集い」では、このカマドブリュワリーを訪れ、地域づくりの現場を体感します。また、全国で活躍するOBOGたちと情報を共有し、交流を深めることで、各地の活動の活性化や、OBOG同士の新たな連携・協働のきっかけを生み出します。ぜひ、ご参加ください!

日程;令和7年2月22日(土)13:30〜(13:20釜戸駅前集合)
場所;カマドブリュワリー(〒509-6472 岐阜県瑞浪市釜戸町3154-3)
参加対象者;各地で地方創生や地域づくりに関わっているもしくは関心のあるOBOG・候補生、釜戸町で地域づくりに関わられている皆さん、JICA関係者など
定員;15名
参加費;無料(懇親会は有料)

プログラム(予定)
13:30〜 趣旨説明・オリエンテーション・参加者自己紹介
14:00〜 カマドブリュワリー&地域見学
カマドブリュワリーのビール醸造所や空き家を活用した移住促進を進めている地域の様子を見学します。
15:45〜 井戸端会議「〇〇×地域づくり」(17:30終了予定)
ゲスト;七ヶ浜ワイナリー 箱崎舞さん
参加者の皆さんを交えて、クラフトビールやワインづくりの他、各地での特徴的な地域づくりの様子や地域づくりの秘訣について意見交換を行います。
18:00〜 懇親会(20時終了予定)
クラフトビールを飲みかわしながら、各地での地域づくりなどについて語り合いましょう。
※懇親会費2500円、小学生以下1500円(ワンドリンク付き)

申込み
以下のURLよりお申込みください。(締切2/16)
https://forms.gle/p65qzufcnXKKrf3X7

【開催報告】キャリア/社会貢献活動デザインセミナーB [2025年01月22日(Wed)]
セミナー2日目の最初は、1日目の振り返りから。
皆さんに1日目のセミナーを通しての気づきなどを振り返り、参加者同士で共有してもらいました。

ふりかえりの後は「帰国隊員が使える支援制度やプラットフォームなどの紹介」と題して、協力隊を育てる会の帰国隊員支援の取組みの他、WATATU株式会社の協力隊の転職支援サービス、ETIC.やボーダレスアカデミー、一新塾などがそれぞれ行っている協力隊員OBOGが活用できる取組みをスライドや動画なども使って紹介いただきました。
ボーダレスアカデミーの動画
一新塾の動画

そして、最後にセミナーでの気づきなどをまとめると共に、これからの活動を考えるグループワーク。
まず、昨日のふりかえりワークショップなどでも考えてもらった自分の「夢」について仲間の力を借りて深掘りをしてもらい、その夢を実現するために、これから何をしたら良いかを仲間からアイデアや応援をもらいながら一人一人考えてもらいました。

セミナーの最後に参加者の皆さんからは、感想や今後の夢やそのための一歩について、次のような声をいただきました。
「今後の進路に迷っていたけれど、他の参加者の実践や考えを聞くことで、自分自身を振り返り、新たな視点を得ることができた。」
「モヤモヤしていた気持ちが少しクリアになり、次に何をすればいいのかが明確になった。あとは行動あるのみ!」
「普段の仕事では目の前のことに集中してしまい、大きな視点で考える機会がなかった。このワークショップを通じて、自分の価値観や理想について改めて考えるきっかけになった。」
「協力隊の仲間たちの話を聞くことで、自分が何を大切にしたいのかを再確認できた。」
「これまで不安を抱えていたけれど、話してみることで前向きになれた。結局、環境が変わっても、自分がやりたいことをやり続けるだけだと気づいた。」
「子育てを理由にブレーキをかけていたけれど、もっと自由に挑戦していいんだと背中を押された。」
「協力隊時代に抱いていた夢を思い出し、次の夢に向かって進んでいきたいと思った。」
「大人になっても夢を語れる場があることが嬉しい。このつながりを大切にしたい。」

二日間のセミナーを通じて新たな方向性を見出した方もいらっしゃいました。多様な経験を共有することで新たな発見が生まれ、OBOGのつながりが今後のキャリアや人生の支えになると実感した方も多かったようです。
また、互いに励まし合う中で「まずは小さな一歩を踏み出してみよう」という前向きなエネルギーが生まれました。協力隊の経験は過去ではなく、今や未来につながるもの。OBOGのつながりを生かしながら、「持続する情熱」を大切にしていくことが、今回のセミナーの大きな気づきともいえます。

今後もこのつながりを生かしながら、それぞれの道を進んでいける場を築いていければと思います。
【開催報告】キャリア/社会貢献活動デザインセミナーA [2025年01月22日(Wed)]
青年海外協力隊活動ふりかえりワークショップの後は、それぞれ地域で活動を行っているOVの皆さんに登壇いただいてのパネルディスカッション「帰国後に活躍するOVの活動紹介」でした。

今回のパネルディスカッションには4名のOVの皆さんに登壇いただきました。
浦さんは、元アメリカンフットボール選手という異色の経歴を持ちながら、現在は林業に従事し、地域おこし協力隊として活動をされています。梅谷さんは商社勤務を経て協力隊に参加し、現在はラオスの布製品を日本で販売するソーシャルビジネスを立ち上げました。太田さんは、図書館関連企業での勤務経験を経て協力隊に参加し、帰国後は中高生向けの居場所を運営する一般社団法人を設立されました。そして、菅野さんは、診療放射線技師として医療現場で活躍後、協力隊に参加し、現在は開発コンサルタントとして国際協力の分野で活躍されています。

パネルディスカッションでは、まず協力隊での経験が、現在の活動にどのように繋がっているのか、また、協力隊経験を通してどのような価値観の変化があったのかが語られました。
浦さんは、協力隊での経験から物質的な豊かさより心の豊かさが大切だと考えるようになり競争社会から離れ、人に寄り添うことを重視するようになったそうです。
梅谷さんは、協力隊の経験からビジネスを通じて社会貢献することに関心を持つようになり、ラオスの村人たちと協力しながら、布製品の販売事業を展開しています。
太田さんは、協力隊で見た途上国での子育てに感銘を受け、帰国後、日本で「ユースセンター」を運営し、若者が安心して過ごせる環境作りに力を注いでいます。
菅野さんは、協力隊での経験を通じて、日本人が国際協力に携わる意義を改めて認識しました。現在は、専門性を活かして開発コンサルタントとして活躍しています。
皆さん、協力隊での経験を糧に、それぞれの個性を輝かせながら、新たな道を切り開いていることが伝わってきます。

次に、今後の活動における課題や展望について、それぞれの視点から熱い思いが語られました。
浦さんは、林業の知識を深めつつ、地域活性化に取り組みたいと語り、将来的には、森林保全をテーマにした教育プログラムを開発し、地域交流を活性化させたいと考えています。
梅谷さんは、ラオスとのパートナーシップを強化し、布製品の販売だけでなく、ラオスの文化を発信する活動にも力を入れていきたいと語りました。ビジネスを通じた持続可能な社会を築くという強い意志も感じられます。
太田さんは、中高生の居場所をさらに発展させ、地域住民と連携して、子供たちの成長を支える活動を広げていきたいと語りました。
菅野さんは、開発コンサルタントとして、自身の専門性を活かし、途上国の医療課題解決に貢献したいと語り、セネガルでの活動再開も視野に入れ、より効果的な支援を追求したいと語りました。
それぞれが異なる分野で活躍しているからこそ、今後の活動への意欲と、熱意が強く伝わってきます。

パネルディスカッションの終盤では、パネリストの皆さんが大切にしている価値観や、今後の「あり方」について語られました。
浦さんは、バランスを重視し、自己成長と他者貢献の両立を目指したいと語り、梅谷さんは、関わる人たちの個性や魅力を引き出し、それぞれの価値を最大化したいと語りました。
太田さんは、自分の気持ちに正直に行動し、誰かのために何かをしたいという思いを語り、菅野さんは、自分が「一緒に仕事をして良かった」と思われるような人になりたいと語りました。
それぞれの言葉からは、協力隊の経験を通して得た価値観と、今後の人生をどのように生きていきたいのかという強い意志を感じました。

今回のパネルディスカッションでは、協力隊経験者の多様なキャリアパス、それぞれの活動における価値観、そして今後の展望など、非常に多くの学びがありました。協力隊での経験は、その後の人生に大きな影響を与え、それぞれの個性を開花させる力を持っていることが感じられました。
【開催報告】キャリア/社会貢献活動デザインセミナー@ [2025年01月22日(Wed)]
1月18日、19日の二日間にわたり、JICA東京でキャリア/社会貢献活動デザインセミナーを開催しました。

このキャリア/社会貢献活動デザインセミナー、OVの皆さんに隊員時代の経験や思いを思い出してもらいながら、これからも大切にしていきたい価値観や夢を思い出してもらおうという趣旨で開催したものなのですが、北は山形から南は鹿児島まで、隊次的には2002年から2022年までの幅広いOVの方にご参加いただくことができました。

冒頭に趣旨説明や自己紹介を行ってから実施したのが、「青年海外協力隊活動ふりかえりワークショップ」。
コーチング的な手法を用いて、二人ペアになってもらい派遣から帰国までの辛かったことや充実していた時のことなどを思い出してもらい、隊員経験からどのような価値観を大切にしたいと感じていたのかを思い出してもらいました。
また、それらの経験を踏まえて、何の制約もなかったら本当は何をしたいのかを描いてもらいました。

参加者の方からは、「自分自身を振り返りながら、今の立ち位置を確認できたことで、これから頑張りたいことを考えることができた。」「コーチングの手法で自身の活動についてゆっくり振り返れた」などといった感想をいただきました。


「若者と地域のつながりに関心のある協力隊OVの会(仮)」vol.4を開催します [2025年01月20日(Mon)]
昨年6月よりはじまった「若者と地域のつながりに関心のある協力隊OVの会(仮)」。第4回目となる今回は呼び掛け人の3人の話題提供を呼び水に、参加者の皆さんと語り合う会にしたいと思います。
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協力隊の活動を終え帰国したときに、それまで気づかなかった日本の良さや課題にハッとした体験は誰にでもあるのではないでしょうか?話題提供をする3人は、それぞれの体験が現在の活動の原動力になっていたり、その経験を今の活動に活かしています。

それぞれの任国での体験、そこで得た価値観や考え方は、みなさんの大切な一部になっていると思います。今回は「子ども・若者」「地域とのつながり」をテーマに、任国と日本の違いや共通点、みなさんのハッとした体験について語り合いたいと思います。
協力隊の経験がない方も歓迎です。「これって、他の国ではどうなの?」そんな質問も投げかけ合いながら、改めて日本の子ども・若者について、地域とのつながりについて考えてみたいと思います。


<話題提供者>
稲葉久之 セネガル/村落開発普及員/2004年度3次隊、ブルキナファソ/村落開発普及員/2008年度9次隊、2009年度9次隊
太田蒔子 ソロモン/青少年活動/2017年度4次隊
丹羽俊策 インドネシア/コミュニティ開発/2014年度3次隊


<開催日時>
2025年2月25日(火)19:30~21:00 (JST)
※ZOOMを使用したオンラインイベントです
※応募フォームに参加申し込みいただいた方に個別で当日のZOOM-URLをお送りします
※締め切り:2月22日(土)まで
☆ご応募はこちらから☆
https://forms.gle/EPxYzLKH5R791fbY7
お問い合わせ:事務局 丹羽 md140119(あっと)n-fukushi.ac.jp
育てる会ニュース12月号スピンオフ動画「地域でつなぐ幸せのかたち」 [2024年12月23日(Mon)]
育てる会ニュース12月号スピンオフでは、新潟県阿賀町でNPO法人かわみなとを運営されている田実さんからお話をうかがいました。

以下、田実さんのお話の要約です。
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2019年から新潟県の阿賀町に移住し、地域おこし協力隊として活動を開始されました。
阿賀町は、豊かな自然と古き良き文化が息づく町である一方、人口減少や高齢化といった厳しい現実にも直面されています。田実さんは、まず町内の観光資源を活用したインバウンド推進活動や地域の特産品を生かしたイベント企画に取り組まれたそうです。さらに、外部からの移住者支援や、地元住民との交流を深めながら、地域の魅力を再発見し、課題解決のアイデアを具体化されていったそうです。

そして、2020年には同じ志を持つ仲間たちと共にNPO法人「かわみなと」を設立。阿賀町の地域活性化に向けて本格的に活動を開始されました。「かわみなと」の設立に込めた思いは、阿賀町津川地区がかつて会津と新潟を結ぶ重要な川湊として栄えた歴史を受け継ぎ、現代における新たな交差点を創ることだそうです。

現在、田実さんは、町内の日帰り温泉施設の再生・運営を手掛け、観光資源の有効活用を進められています。また、学生寮の管理を通じて、次世代を育む環境づくりにも注力されています。さらに、地域の交流拠点となるブックカフェ兼コワーキングスペースを運営し、地元住民や外部から訪れる人々が集まり、意見を交わし、新たな価値を生み出す場を提供されています。

「阿賀町の自然や文化、そしてそこで暮らす人々の温かさに触れることで、私自身も多くのインスピレーションを受けています」と田実さんは言います。その言葉通り、地域の人々と共に歩み、阿賀町をより魅力的で活力ある場所に変えていくための活動をされています。

田実さんが進める地域づくりは、単なる観光振興にとどまらず、地域の人々が自分たちの力で未来を切り拓くための活動そのものです。今後も「かわみなと」は、阿賀町に新しい風を吹き込み、地域内外をつなぐ架け橋として、その活動を広げていくことになるのだと思います。
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田実さんのお話しの詳細や、参加者との質疑応答の様子は動画をご覧ください。
https://youtu.be/KrjQ6ZsyrdU