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日本も元気にする青年海外協力隊OB会

日本にも貢献したい青年海外協力隊OB・OG有志の会です。
OB会の活動や日本各地で活動を行っている青年海外協力隊OB・OGの活動の紹介をしていきます。


【動画】東日本大震災10周年シンポジウム 「地域のレジリエンスに貢献する青年海外協力隊の経験」 [2021年03月12日(Fri)]
令和3年3月8日(月)に開催しました東日本大震災10周年シンポジウム 「地域のレジリエンスに貢献する青年海外協力隊の経験」の様子を記録した動画をアップしましたので、ご覧ください。

プログラム
1.趣旨説明
2.基調講演「青年海外協力隊経験がどう地域のレジリエンスに貢献してきたか」(仮)
  東北大学法学部 教授 岡部恭宜氏
3.パネルディスカッション「青年海外協力隊経験を被災地支援活動に活かして」(仮)
  パネリスト
  元持幸子氏(H18-3 コスタリカ/理学療法士)元NPO法人つどい事務局長
  青木淳氏(H17-3ケニア/青少年活動)岩沼市障害者地域就労支援センター
                            ひまわり園長代理
  西城幸江氏(H21-4 パラグアイ)認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパン職員
  コーディネーター
  三次啓都氏 国連食糧農業機関(FAO)シニアアドバイザー、国際協力機構職員
4.クロージング

帰国隊員進路開拓セミナーでの帰国後活動報告 [2017年09月01日(Fri)]
8月26日(土)にJICA市ヶ谷で行われた帰国後の青年海外協力隊を対象とした進路開拓セミナー(主催;JICA)に、当OB会として参加いたしました。


当日は、青年海外協力隊OBの5名が帰国後の進路開拓についてお話をするというもので、発表者には県職員、国際協力開発コンサルタント、JICA国内機関で働く方などが登壇しました。上記3名のほか、当OB会の枠もいただき、中国の野球隊員OBであり、認定NPO法人地球市民の会の事務局長などで活躍される岩永清邦さんと、セネガルの村落開発普及員OBで、日本の地域づくりや国際協力の仕事を経て、現在ファシリテーターとして独立している稲葉久之さんにご登壇いただき、日本の地域で活躍している様子と現在の仕事に至るまでの経緯をお話していただきました。


岩永さんは、協力隊の帰国後に就職した地球市民の会(http://terrapeople.or.jp/)で、九州、佐賀県のほか世界において国際協力、国際交流、国内の地域振興事業を担うリーダーとしての仕事をされています。他にも震災支援や地域振興基金などにも携わっていますが、2016年に合同会社葉隠を設立し、空き家を活用した国際交流の拠点づくりをために佐賀インターナショナル・ゲストハウス葉隠(http://www.saga-hagakure.com/)をオープンさせ、運営の様子をお話いただきました。


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稲葉さんは、村落開発普及員として女性グループのコミュニティビジネスの支援などし、帰国後は一貫して、「ファシリテーター」に軸をおいて、大学院への進学、国際協力の専門家、日本の地域づくり団体勤務、そして現在はフリーランスとして、ファシリテーターとして地方創生に関わる地域づくり支援やコンサルタントを行っています。稲葉さんは、そこに至るまでの経緯と国際協力と日本の地域振興の課題解決に関する共通点を熱く語っていただきました。


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岩永さんは、地元に戻り、地域にどっぷりと浸かりながら、そのネットワークを活かし、地元に新しいビジネスを芽生えさせるという観点がとても印象的でした。

稲葉さんは、岩永さんとは対象的に、ファシリテーターとしての知識と経験を積み、「よそもの」としてさまざまなフィールドで地域づくりを生業としている点に、組織にとらわれない働き方のロールモデルを垣間見ることができました。


お二方に共通している点としては、「ネットワーク」をいかに活用するかということでした。岩永さんは、地元に8年間働いたことにより得たネットワークをもとに、新しいビジネスを行うための地縁を得て、現在地元を元気にする活動ができていると思いました。稲葉さんは、ファシリテータの技術を向上させつつ、それぞれのフィールドで出会った人々の縁を大切にし、進学、専門家、地域づくり団体への就職、現在のフリーランスの仕事とキャリアを紡いでいます。


セミナーを終えて、このような充実したOBによる帰国後のライフプロセスや活動報告は、帰国後間近の協力隊だけではなく、帰国から数年経った協力隊、地域づくりに興味を持つ一般の方々まで、誰にとっても有益であると思うと同時に、日本全国にいるお二人のような青年海外協力隊OBをもっとネットワークとして繋いでいきたいと思いました。


当OB会は、これからもこのような機会をもち、青年海外協力隊の認知度向上やOB・OGの地域づくりの応援をしていきます。
H29.5 地域づくりで活躍する青年海外協力隊OBによる活動報告会 [2017年05月29日(Mon)]
昨年2月に引き続いてJICAの帰国後研修に合わせて「地域づくりで活躍する青年海外協力隊OBによる活動報告会」をJICA市ヶ谷にて行わせていただきました。


今回は対象の隊次が4次隊ということもあり参加者が少なめでしたが、19名の皆さんに熱心に先輩のOBOGの皆さんの話に耳を傾けていただきました。


今回の報告者は、

・橋澤幸治さん (H19-1 ボリビア 野菜栽培)盛田アグリカルチャーリサーチセンター

・桑野利一 さん(H24-1 スーダン 電気・電子設備) 飲食店経営

・滝下智佳さん(H18-2 ボリビア 青少年活動)神山町地域おこし協力隊

・佃 麻実さん (H21-1 マダガスカル 村落開発)ひまわり亭業務調整アシスタント

の4名。


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前半は、報告者の皆さんから、帰国してから現在に至るまでの経緯や苦労話などなど。

帰国後にすんなりと今の仕事に就いた方はほとんどなく、皆さん、いろんな苦労をされたり、周り道をされたりと。

でもそんな経験をしているからこそ得られた人生観があり、だからこそ、後輩の帰国隊員の皆さんに伝えたいことも盛りだくさんなんだと。

みんないろいろな道を歩んできてるんだなと、私たちも引き付けられる話ばかりでした。

(予定していた時間を過ぎてしまったのは、ご愛敬ということで。。)


後半は、報告者の周りを囲んでの意見交換会。

そこに今回駆けつけてくれたOBOGの皆さんにも加わっていただいての意見交換でした。


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若干時間が押していたこともあり、十分な時間は取れなかった感もあるのですが、皆さん、これから自分がどう進んでいったらよいのか、どのようにしたら今後の進路に役立ちそうな有益な情報を得られるのかなど、熱心に話を聞かれてました。


日本も元気にする青年海外協力隊OB会では、今後もJICAと協力しながら、OBOGの皆さんに帰国隊員の経験をつなぐ場を作っていきますので、ぜひご活用いただければと思います。


また、帰国隊員をサポートするにあたって、どんなサービスや場があったら良いかなどのご意見もいただければと思いますので、お気軽にご連絡ください。

また、企画側にまわりたいという方の入会もお待ちしております!!
地域づくりで活躍する青年海外協力隊OBによる活動報告会 [2017年02月19日(Sun)]
2月12日、青年海外協力隊の帰国隊員を対象に行われている帰国後研修にて、「地域づくりで活躍する青年海外協力隊OBによる活動報告会」を行ってきました。


帰国後研修の機会を利用しての報告会は初めての試みだったため、どれくらいのOBOGが参加してくれるか不安でしたが、28名ものOBOGが参加してくれました。


今回の報告者は

・西山 仁さん (H22-2 村落開発普及員 ガボン) 十日町市職員・元地域おこし協力隊

・押切 真千亜さん (H11-1 村落開発普及員 ニカラグア) NPO法人ETIC

・村田 浩子さん(H18-3 青少年活動 ベリーズ)尾鷲物産株式会社・元尾鷲商工会議所

・若尾 健太郎さん(H16-3 村落開発普及員 グアテマラ)株式会社unicoco

の4名。


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前半は、帰国してから今の仕事に就くまでの経緯や、協力隊の活動と現在の仕事との共通点、帰国したばかりの皆さんへのメッセージなどをお話しいただきました。


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後半は、報告者の皆さんとの意見交換。

皆さん、先輩の話に熱心に耳を傾けられていました。


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最初のことだけに、まだまだ改善の余地はあると思いますが、先輩隊員の経験を後輩たちに伝えることで、少しでもこれから帰ってくるOBOGが地域で活動するきっかけや不安の解消などにつなげられればと思います。


次回は5月の帰国後研修で実施予定です。
【実施報告】第1回青年海外協力隊OB・OG帰国後活動報告会 [2017年01月28日(Sat)]
2016年12月10日(土)18時から神宮前穏田区民会館を会場に「第1回青年海外協力隊OB・OG帰国後活動報告会」が実施されました。

これは、主にこれから青年海外協力隊に参加しようという方々や任期を終えて帰国した方々向けに、協力隊任期終了後、日本の地域でどのように活動ができるのか、OB・OGの取り組みを参考にしてもらうことを目的として実施しました。


当日は、これから青年海外協力隊として派遣される方々や、協力隊経験者を中心約40名の参加者の方々が集まり、全員の自己紹介のあと、7人のOB・OGが、任期中の活動や帰国後の取り組みなどについてプレゼンテーションを行いました。


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プレゼンテーションを行った方々は以下のとおりです。

元持幸子

(@NPO法人つどい事務局長、A岩手県大槌町、B18年度3次隊、Cコスタリカ、D理学療法士)

村田浩子

(@尾鷲商工会議所専務理事(発表当時)、A三重県尾鷲市、B18年度3次隊、Cベリーズ、D青少年活動)

滝下智佳

(@神山町地域おこし協力隊(NPO法人里山みらい)、A徳島県神山町、B18年度2次隊、Cボリビア、D青少年活動)

藤井愛子

(@小豆島役場(香川県瀬戸内国際芸術祭推進会に出向中)、A香川県小豆島、B16年度3次隊、Cニカラグア、D青少年活動)

平野耕志

(@体験学習農園キウイフルーツカントリーJapan代表、A静岡県掛川市、B23年度4次隊、Cザンビア、D村落開発普及員)

佃麻実

(@郷土の家庭料理ひまわり亭業務調整アシスタント、A熊本県人吉市、B21年度1次隊、Cマダガスカル、Dコミュニティ開発)

福田わかな

(@手仕事の場づくり「桑と茜」主催、A高知県高知市、B18年度3次隊、Cボリビア、D村落開発普及員)

以上、敬称略

(括弧内は@現所属・肩書き、A現活動地、B青年海外協力隊参加時の隊次、C派遣国、D職種)


発表者の活動場所も活動内容も実に多種多様で、いろいろなところでOBOGの皆さんが活躍していることがわかる発表でした。


 その後、紹介のあった取り組みをテーマにしながら、グループディスカッションを行いました。ディスカッションでは、取り組み自体に関することから、なぜその取り組みを始めたのか、その背景にあるもの・ことなどにも質問が及び、発表者からは


・幸せと感じられることで平和が作られるが、そのためには自分自身も幸せでないといけないと思った

・(中間支援組織としてではなく)一住民として地域と暮らすことで地域を活性化したい

・自分の(心の)豊かさに軸を置いている

・食を通じて生産者側と消費者側をつなぐことで、世界の貧困問題の解決に貢献したい

・大都市とは異なった地域が持つ価値、人生の豊かさを大切にしたい


などという意見が出され、協力隊OB・OGが途上国での経験を活かしながら日本の地域で、地域の価値を見出しながら活性化につながる活動を行っていることがわかりましたし、これから地域に入ろうとしている皆さんにとっても様々な気づきやヒントがあったのではないかと思います。

また、協力隊以外の皆さんには、協力隊やその後の活動を知っていただく機会にもなったのではないかと思っています。


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 日本も元気にする青年海外協力隊OB会は今後も様々な場面を捉え、地域で活動している協力隊OB・OGの活動の発信に取り組んでいきますので、引き続きよろしくお願いいたします。

社会起業に挑戦する青年海外協力隊OBが取り組み発信@まちてん [2017年01月28日(Sat)]
2016年12月10日(土)15時より、渋谷ヒカリエを会場に「青年海外協力隊OG・OBの社会起業への挑戦」と題して、4名の青年海外協力隊経験者が帰国後の社会起業への取り組みについて発信しました。

これは、まちてん2016実行委員会主催の「まちてん 地方創生まちづくりフォーラム」の一環で実施したもので、「まちてん」自体は地域の課題解決、継続的なまちづくりを目指して革新的なアイディアや一緒に取り組む連携パートナーを見つける場として毎年開催されているものです。

本分科会には60名を越す参加者が参加し、国際協力の経験が日本の地域でどのように活かされているのかについて、熱心に聞き入りました。


今回登壇したのは、


若尾健太郎

(@株式会社ユニココ代表、A東京都西東京市、B平成16年度3次隊、Cグアテマラ、D村落開発普及員)


武馬千恵

(@しろくまジャム代表、A静岡県静岡市、B平成20年度2次隊、Cセントビンセント、D村落開発普及員)


押切真千亜

(@NPO法人ETIC.ローカルイノベーション事業部サブマネージャー、A神奈川県川崎市、B平成11年度1次隊、Cニカラグア、D村落開発普及員)


河内毅

(@(公社)中越防災安全推進機構地域防災力センターマネージャ、A新潟県長岡市、B平成14年度1次隊、Cグアテマラ、D村落経営)


です。(敬称略)

括弧内は@現所属・肩書き、A現活動地、B青年海外協力隊参加時の隊次、C派遣国、D職種


4名は、現在は青年海外協力隊の経験を活かし、日本各地で地域を元気にしようと取り組んでいる社会起業家ですが、現在の取り組みの理念や内容について紹介し、青年海外協力隊の経験が、どのように国内の地域活性化に貢献しているのかパネルディスカッションを行いました。


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パネリストからは、

・(地域課題に対して)自分ごととして取り組むことができるようになった

・学びなおし、考えなおしができるようになった

・新しいコミュニティに入って活動することで、コミュニケーション能力が高くなった

・ビジネススキルや専門性が高くなった

・地域の中で関係性を作り、価値を創り出しながら楽しみを感じて取り組めるようになった

・個人だけではなく、関係者を巻き込んで取り組むことができるようになった


と、協力隊経験が具体的にどのように国内の地域で活かされているかについてディスカッションし、地域活性化が急務の課題である国内の現場で、それぞれどのような強みを持って活動しているのか一般参加者と共有しました。


日本も元気にする青年海外協力隊OB会は、県を越えて地域社会のために活動しているOBが中心メンバーとなっている組織です。地域活性化は急務の課題ですが、今後も、途上国経験を経て地域活性化に貢献するOB・OGを発掘し、取り組みを発信しながら、日本全体を元気にする活動を行っていきます。

グローバルフェスタ2016 [2016年10月02日(Sun)]
10月1日にお台場で開催された「グローバルフェスタ2016」に参加させていただき、サブステージにおいて、途上国から日本へ「日本も元気にする青年海外協力隊」と言うテーマでパネルディスカッションを実施させていただきました。


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当日は今にも雨が降り出しそうな天気で参加してくれる人がいらっしゃるか始まる直前まで不安な状況でしたが、最終的には国際協力関係者だけではなく、学生さんなども含めて多くの方々にお越しいただくことが出来ました。本当にありがとうございました。


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パネルディスカッションでは、青年海外協力隊OVで現在は自然塾寺子屋で活動されている森栄梨子さんと、同じくOVで元地域おこし協力隊で現在は十日町市役所で働いている西山仁さんから現在の活動や協力隊時代の活動のお話し、そして、途上国での活動と日本の地域での活動の共通点や、それぞれの活動に対する想いなどをお話しいただきました。


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「お金で解決できないことも、つながりで解決できる」「時間に間に合うように出勤していた自分と、いつも遅刻する同僚。時間を守ることよりも、出会った一人ひとりと向き合う時間を大切にする価値観の違いに気づいた」と語る森さん


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「都会が嫌だから田舎に行くのは止めた方がいい。結局、コミュニケーション能力が必要」「これをしたら相手に申し訳ないということよりも、自分も何か返すことができないかを考えるようになった」と語る西山さん


またJICA青年海外協力隊事務局審議役の岩上さんからは、青年海外協力隊帰国隊員への期待やこれからの帰国隊員への支援策などについてもお話しいただきました。


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45分という限られた時間でしたので、思いのたけを全てお話しいただくことは出来なかったかもしれませんが、来場された皆さんには、国際協力と日本の地域づくりの接点が少しはご理解いただけたのではないかと思いますし、青年海外協力隊のOBOGが日本各地で活躍していることの一旦を知っていただくことにもつながったのではないかと思います。


今後も様々な機会を通じて、青年海外協力隊OBOGの活動を発信することで、国際協力と日本の地域づくりの接点を見出したり、協力隊OBOGがもっと社会に貢献しやすい土壌を作っていければと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。


次回は12月10日の「まちてん」に参加させていただく予定です!