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日本も元気にする青年海外協力隊OB会

日本にも貢献したい青年海外協力隊OB・OG有志の会です。
OB会の活動や日本各地で活動を行っている青年海外協力隊OB・OGの活動の紹介をしていきます。


OBを訪ねる旅@五島列島(3月9日) [2024年03月22日(Fri)]
OBを訪ねる旅@五島列島、2日目の3月9日は「地域の文化を育て、発信する拠点づくりについて考える」と題したワークショップをオンラインで開催しました。

この日はte to baが3番目の拠点として整備を計画している空き家について、梅沢さん、まりえさんから構想をお聞きし、それについてOB会のメンバー、参加者が意見交換をするワークショップとして開催しました。
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「五島ミュージアム」と仮称された新たな拠点は、te to baのすぐ近くにある空き家。以前はまちの写真館や書道教室の会場として利用されていた建物です。まちの人にとっては記念写真を撮影した思い出が残る場所でもありました。持ち主の方から「まちに開かれた、みんなに使われる場所になってほしい。あなたたちに託したら、何か面白いことをしてくれそう」と白羽の矢が立って、譲り受けることになりました。

旅人や島の人がふらっと立ち寄ったり、滞在する場所としてのカフェte to baやホステルta bi toは既にある。では、この場所はどんな場所になったらよいのだろうか?について、全国の空き家活用の事例を調べたり、実際に訪ねたりもしましたが、結局自分たちで考えるしかないな、という結論に至りました。「誰でも自由に使ってください」という場所はうまくいった事例も少なく、何のしかけもない場所は機能しないということも容易に想像ができました。また事業者なので人件費や光熱費など維持するための採算も取れなければ続けることもできません。
「ずっと住み続けられる島をつくる」のte to baのミッションに立ち戻り、島の課題を整理することから構想づくりを行いました。

文化的な施設がない、世界に発信する特産品がないなど、課題はさまざまありましたが、そのなかでも、「島を出ていって帰ってこない子どもたち」に注目しました。「島には何もない」「つまらない」と子どもたちは口にしますが、実はそれは大人の考えなのかもしれない。島に帰ろうとする子どもに「こんなところに帰ってきてどうする?」と帰ることを喜ばない/求めない大人たち。故郷を誇りに思えない環境をつくりだしているのは大人たちなのかもしれない。また、子どもたちのなかには釣りをしたことがない、魚をさばけない子もいました。せっかく島にいながら、周囲の環境で得られる貴重な体験を今の子どもたちはしていない。将来、都会に出ていったときに「自分にはこんな体験がある」と自信を持って語れる経験を、今の子どもたちはしていない。これも実は「させていない大人」たちによるものかもしれない。

こうした課題意識から、「子どもたちが島を誇りに思える場」として五島ミュージアムの構想が生まれました。ここは、現代アートのアーティストやものづくりを行っている様々な大人たちと島の子どもたちが出会う場です。アーティストはこの島、このまちをどんなふうに見ているのだろうか?それがどのような作品に仕上がるのだろうか?に触れることができます。また実際に子どもたちを対象にワークショップを開催します。「見て、触って、学べる」コンテンツを提供し、子どもたちは多様な大人、多様な生き方・暮らし方を知ることができます。他には草木染の工房や自習室もつくる予定です。持続的な運営のために、ヴィンテージドレスのレンタルギャラリーやミュージアムショップなどで収益も出します。
これらはまだ構想中ですが、「集まった人が手と手を合わせて場をつくり、才能を発揮し、芽生えさせる場、魅力的だからこそ人が集う場、多様な価値観に出会い、島の可能性、自身の可能性を広げる場としての拠点づくり」を目指していきます。

このような構想を話題提起として、後半の意見交換では、大人にこそ多様な生き方、働き方、価値観に触れる機会が大切ではないか?島の子どもたちに、そうした機会をつくることが、これからを生きるうえで大切ではないか?などの話に展開しました。
日本は高度にシステム化・役割分化されてしまって、余白がない。それぞれが分断されているからこそ、見えない部分に想像力が働かない。一方、青年海外協力隊が赴任した途上国はすべての過程が目に見えているからこそ、どんな人が何をしているのか?を知ることができるし、分化されていないが故に、一人がいろんなことができなければいけなくなる。全体が見えず、余白がないなかで自由が制限されたり、システムから外れることへの恐怖が人を窮屈にし、人頼みでしか動けない社会をつくってしまっているのかもしれない。これからは自分で道を切り開き、自立していくことが生きる術になっていくのだとしたら、このミュージアムは、そんなことを体験したり挑戦したりできる場所になるとよいな。参加者との意見交換のなかでもキーワードとして「遊ぶ」がありました。子どもだけでなく大人も遊び方を知らないのかもしれない。島にある自然で遊ぶ体験は、当たり前の環境の豊かさを知る機会にもなりますし、遊べない、遊び方を知らないのはもったいない!もっと遊び上手になろう!という話もありました。

子どもたちの未来をつくる、可能性をひろげる新たな拠点が、今後どのように展開していくのか、楽しみです。

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2日間に渡る訪ねる旅には、青年海外協力隊のOBだけでなく地域おこし協力隊、福江島出身で現在は島外に暮らしている方、福江島に興味のある方など多様な方が、北海道、東北から関東、九州、国を超えてメキシコからも参加頂きました。梅沢さんとまりえさんのお話をきっかけに、地域で事業を営むということ、島や中山間地の課題、子どもの教育と未来、など幅広い話題について参加者の皆さんと意見を交わすことも出来ました。

五島列島、福江島を訪れる際は、富江町の te to baに、ぜひお立ち寄りください。
OBを訪ねる旅@五島列島を開催しました(3月8日) [2024年03月22日(Fri)]
3月8日、9日の両日に「OBを訪ねる旅@五島列島」を開催しました。
長崎県五島市の福江島富江町でショップ&カフェte to ba(手と場)ホステルta bi to(旅人)を経営する梅沢圭さん(2004年3次隊:バングラデシュ:村落開発普及員)を訪ねました。
本企画は「JICA 海外協力隊社会還元推進活動」として実施致しました。
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(ショップ&カフェ te to ba)

3月8日は「福江島での活動から学ぶ」をオンラインで開催。
梅沢さんと共同経営者のまりえさんに登壇頂き、te to baのオープンから現在の取り組みへのお話をお聞きしました。印象に残ったエピソードをご紹介します。

◆「ここでちゃんと生活している子なんだ」
地域おこし協力隊として福江島に着任したまりえさんのte to baの取り組みに後から合流した梅沢さん。当初は周りの人から「吟味されているな」という感じを受けたと言います。応援するというより見られているな、という印象だったそうですが、だからこそ変に舞い上がるのではなく、淡々と日々の活動に取り組むことができたとも言います。
te to baがオープンしたときも面白がってやってくるのは遠方の人たち。ご近所さんほど興味はあるけど、一人では入れない、という距離感を感じていたそうです。3年位経ってようやく「地域をかき混ぜようとか、突飛なことをしようとしているのではなく、他の人と同じように、ここでちゃんと生活している子なんだ。エイリアンじゃないんだ」ということが分かってもらえて、ようやく声をかけてもらえたり、お店にやってくるようになった、と言います。そのときにようやく「嫌われているわけじゃなかったんだ」と実感できたそうです。

「みんなシャイで応援しているということも声に出さない。こちらから声をかけて、想いを語ってくれる感じだったけども、3年と言う時間も必要だった。」という言葉が印象的でした。


◆「ご飯屋さんをやりたかったんだっけ?」
te to baがオープンした後、まりえさんは「カフェ=コーヒーと軽食」ではなく「カフェ=お食事処」というイメージを地元の人が持ってることに気がつきました。お客さんからの「毎日違うものが食べたい」「量が少ない」などの声に必死に応えようとするまりえさんに梅沢さんは「それをやっていたら完全にご飯屋さんだし、ご飯屋さんがやりたかったんだっけ?」と問いかけました。
元々福江島の魅力的な土地・景観のなかで結婚式をしたい、te to baも「手と手を合わせて場をつくる」をコンセプトに地域とつながる場をつくりたいという想いで開かれたのですが、日々の忙しさに目の前のことしか考えられなくなっていたまりえさんでしたが、改めて自分のやりたかったことに立ち返るきっかけになりました。変わらず忙しい毎日のなかで、梅沢さんとまりえさんはキッチンで仕込みをしながら、本当にやりたいことをやれる道筋ってどうやったら見つけられるんだろう?を話し続けたそうです。

ここからお店のメニューにまりえさんのこだわりなどを書き添えたり、SNSで発信をしたり、お客さんとの丁寧なコミュニケーションでコンセプトを伝えるなどしていきました。
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ロゴには「手と手を合わせて場をつくる」の意味が込められています


◆「地域のためじゃない」
「自分たちがやっていることは地域のためじゃないし、「地域のため」とは自分たちでは言わない。」「言えば甘えになってしまう。」と言います。
甘えとは?
「誰かのためにやっているから、無理をしているということを言ってしまうと言い訳になってしまうし、うまくいかなかったとしても、まちのためだから仕方ないとエクスキューズをしてしまうと、住み続けられないし、甘えになってしまう。」

自分たちが暮らすためにやっている、自分たちが住み続けられるために必要だと思うことをやっている。それが結果的に地域のためになっているだけ。お金を稼ぐことは大切だけど、それだけではやれない。採算がとれないことはもちろんやらないけど、採算が取れても本気になれないことはやらない。採算が取れて、信じて本気になれるものは限られているけども、それをあれこれと試行錯誤しながらそれをやっていくと決めている。そのために梅沢さんとまりえさんは日々意見交換(ときにけんかにもなるそうですが)を続けているそうです。

真面目になりすぎないゆるさも持ち合わせながら、真剣に自分たちが大切にすること、目指すこと向き合っているお二人からたくさんのことを学びました。
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梅沢さん(中央)とまりえさん(右)
訪ねる旅 in 五島列島 [2024年02月15日(Thu)]
長崎県五島列島で活動している梅沢さん(2004年度3次隊:バングラデシュ:村落開発普及員)の活動地を訪ねます。
現地参加とともに、オンラインでもイベント配信を行います。
(いずれもお申込みフォームからご登録ください)

【訪ねる旅 in 五島列島】

五島列島の取り組みから学ぶ〜地域プロモーションと学びの場づくり〜

今回、訪ねる旅は、長崎県五島列島。
「五島」の1つ、福江島で古民家を改修したカフェや宿泊施設を経営し、またYouTubeでのプロモーション活動を展開する梅沢さんの活動を訪ねます。

青年海外協力隊から帰国後、映像ディレクターとして活動しながら「人が生きる姿・あり方」を追いかけ、現在は福江島に移住し、自らがプレイヤーとなって人が生きるということ、人が住み続けられる島をつくることに取り組まれている梅沢さんの活動から学びます。また現在構想されている「地域の文化を育て、発信する拠点づくり」について、参加者のみなさんとアイデアを交わします。

日程:2024年3月8日(金)〜3月10日(日)
場所:長崎県五島市富江町(福江島)、オンライン
講師:梅沢圭さん
青年海外協力隊:2004年度3次隊:バングラデシュ、村落開発普及員。
現在は、合同会社 te to ba副代表(https://www.tetoba.net/
梅沢さんについては育てる会ニュース寄稿文も参照ください。
https://blog.canpan.info/nippon-genki-jocv/archive/166
参加費:オンライン参加の方は無料です。
現地訪問される方は、訪問にかかる実費を各自ご負担ください
(現地までの移動費、宿泊費、食事代等)。

予定:
3月8日(金)※現地参加の方は15時までに福江島にご到着ください。

16時〜18時「福江島での活動から学ぶ」
(現地・オンラインハイブリッド)
梅沢さんの現在の活動を紹介していただき、参加者と共に学びます。
・映像を活用した地域プロモーション活動   
 https://www.youtube.com/@tetoba/featured
・カフェ&ショップ経営 https://www.tetoba.net/shop-cafe 
・ホステル経営 https://www.tetoba.net/book-a-room

3月9日(土)
午前:福江島内を散策し、他の移住者や地元の方の取り組みから学びます。
(現地参加者のみ対象)

16時〜18時「地域の文化を育て、発信する拠点づくりについて考える」
(現地・オンラインハイブリッド)
梅沢さんが構想されている「地域の文化を育て、発信する拠点づくり」について、参加者を交えてアイデア交換するワークショップを開催します。地域の文化を育み発信し、子どもたちに豊かな学びの機会を提供するために、どのような場があれば良いか?どんな学びを提供していくことができるか?をみなさんと共に考えます。

3月10日(日)※現地参加の方は、帰路につきます。

現地参加の方は、各プログラムの間に梅沢さんや参加者との交流会、福江島の方との懇親会などを企画しています。


申込:
以下の申込フォームからお申込みください。
https://forms.gle/FpXs5WUVWHuepXxq8

連絡・お問合せ先
若尾、または稲葉まで

本企画は「JICA 海外協力隊社会還元推進活動」として実施致します。

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【開催しました!】JOCA「ごちゃまぜ」の取組み視察と帰国後の社会貢献を考える駒ヶ根への旅B「ごちゃまぜ」の取組み視察 [2023年12月13日(Wed)]
2日目は、JOCA(青年海外協力協会)さんの行われている「ごちゃまぜ」の取組み視察

まず、JOCA事務局長の堀田さんから「ごちゃまぜ」の取組みの経緯や各地での活動内容についてお聞きしました。

障がいを持つ方も高齢者も子供も、いろんな人たちが普通に一緒に生活できるような仕掛けを各地で作られて「ごちゃまぜ」を生み出す仕組みは、各地で活動をしているOVにとっても参考になるところが多々あるのではないかと感じました。
JOCAの皆さんの事業としてではなく、地域の皆さんの事業になるように地域住民のエンパワメントを大切に事業を展開されているところは、協力隊のOVならではの取組みだと思いました。
今後も各地で「ごちゃまぜ」の地域づくりを進めていくそうですが、既に地域で活動しているOVとの連携もありと言うことですし、ノウハウもオープンにしてくださるということですので、ぜひ、活動に興味のあるOVの皆さんは、JOCAさんの各地の拠点を訪れてみてはいかがでしょうか?


2階が市民活動支援センターぱとな、2階がJOCAのスペースになっています。今回のように一階でもJOCAのイベントをやったり、JOCABUCKSと称して珈琲の販売なども行っています。
通りに賑わっている感を出すために、開口部はガラス張りにしてあり、会議室などの個室は設けてないのが特徴です。


ゴッチャ!ウェルネス
お年寄りも若者も、子供も障がいをお持ちの方など、どなたでも活用できるジム
指導する方も障害をお持ちだったり、お子さんも気軽に使うことができる(一番のヘビーユーザーは小学生だそうです)ジム。ジムの中でも「ごちゃまぜ」にする仕掛けが隠されていました。

その他、近隣では保育園の建設が進められており、「ぱとな」やゴッチャ!ウェルネス、保育園などの面している通り全体が多様な人が行き来する状況を作り出そうと、通りのお店なども巻き込んだ取り組みが進められていました。


ふるさとの家
私達も宿泊させてもらった宿泊施設。様々な企業研修の場としても活用されるそうです。駒ヶ根訓練所の語学教室の先生とコラボした企業など向けの語学教室の展開も考えられていたりと、いろいろと駒ヶ根のリソースを活用した展開を考えられていました。
【開催しました!】JOCA「ごちゃまぜ」の取組み視察と帰国後の社会貢献を考える駒ヶ根への旅A「パネルディスカッション『青年海外協力隊OVの社会貢献の様々なカタチ』」 [2023年12月13日(Wed)]
こまゼミの後は、駒ヶ根訓練所に移ってのパネルディスカッション「青年海外協力隊OVの社会貢献の様々なカタチ」。
こまぜみで各ひろばの講師を行っていただいた4名の皆さんにパネリストになっていただき、OBを訪ねる旅参加者やこまゼミ参加者の皆さんの他、協力隊候補生、訓練所関係者の皆さんを対象にパネルディスカッションを行いました。
※パネルディスカッションの様子は以下のYouTubeから観ることができます。
(画像解像度が低く、一部音声が途切れている部分がありますが、ご容赦ください)


パネルディスカッションでは、コーディネーターの渡邉さんの進行のもと、最初に4人のパネリストの皆さんから自己紹介や現在行っている活動についてお話しいただいた後、現在の活動を行うに至ったきっかけや、協力隊時代の経験が現在の活動にどのように活かされているか、また、隊員連絡所の経験がどのように活かされているか、と言った話題について意見交換をしていただきました。

参加いただいた候補生の皆さんからは、
・帰国後に会社を立ち上げて活動を行うために現地の人達をどのように巻き込んだのか?
・協力隊に行くにあたって、専門的な経験がないが大丈夫か?
・派遣期間中に、任国で活動を行うにあたって、自分達がこうしたら良いのではないかという考えと、現地の人の意向をどうすり合わせたら良いか?(自分達のアドバイスを素直に受け入れてくれるのか?)
・帰国後に現地で行うにあたってのビジネスパートナーは任期中に見つけていたのか?
・日本で子育て支援を行うのに運営資金をどのように確保しているか?
・協力隊OBや同期のつながりは帰国後も役立っているか?
といったような質問が出されていました。
任期を終えて、すでに日本で活動されているOVの皆さんにだからこそできる質問も含まれており、パネルディスカッションを訓練所で行ってよかったと感じさせられました。

最後に、パネリストの皆さんから候補生など参加者の皆さんに対して、協力隊経験があるからこそ、今の自分があるという以下のようなメッセージをいただいてパネルディスカッションを締めくくりました。
太田さん:協力隊を通じて価値観がとても変わった。こうあるべきだという概念が崩れて、いろいろな人がいることが普通でそれを全部受け止められるようになった。
工藤さん:なりたい自分になれているか、生きたい自分になれているのかというのは、協力隊経験があるから考えられるようになった。行き過ぎた資本主義の犠牲が途上国だが、今の日本での生活が途上国につながっていると考えられるようになった。新潟でパンを作っていても、社会の中の自分という考えが常にある。
梅谷さん:訓練所時代は、私が世界を変えてやるぐらいな気持ちだったが、任地で何もできない自分に直面し、落ち込んだが、それによって自分に向き合うことができた。落ち込む時間はつらいが、人に頼ったり、自分のあり方が変わるきっかけになった。
河内さん:どれだけ自分に向き合ったが、これからに生きてくる。社会還元といっても、社会の課題は何なのか、その課題どう向き合い、どう解決していくかと言うと正解がない。いろいろな世界を見てきた協力隊の経験は、社会やそこにある課題を捉えるかという面ではとても大きい経験。

今後も帰国後に各地で活動しているOVの経験や思いなどを、候補生や現役隊員、帰国後のOVなど様々な方々と共有できる場を作っていきたいと思います。
【開催しました!】JOCA「ごちゃまぜ」の取組み視察と帰国後の社会貢献を考える駒ヶ根への旅@「こまゼミ」 [2023年12月13日(Wed)]
12月2日、3日の二日間に渡り、「JOCA「ごちゃまぜ」の取組み視察と帰国後の社会貢献を考える駒ヶ根への旅」を開催しました。
1日目の最初はこまがねテラス まちなかゼミナール「こまゼミ」と言うことで、4人のOVの皆さんに講師になっていただきひろば@〜Cに別れて、駒ヶ根市民や訓練所の候補生、OV参加者に対してゼミを行いました。

ひろば@は、ラオスOVでラオスの織物を使った服飾品の製造・販売をされている梅谷さん、加藤さんご夫妻による「ラオスのはぎれ布をつかったギフトカードづくり」

ラオスの紹介やラオスの織物を使った服飾の生産などの紹介を行った後に、服飾の生産であまったはぎれ布を使ったギフトカードづくりを参加者の皆さんと一緒に行いました。各々が好きな形に布を切ったり、はぎれの形をいかしながら、文字や派遣国の国旗、葉っぱなどのモチーフ、アートコラージュなどを制作されていました。
参加されていたOVの1人からは、普段手を動かして何かを作る機会がなかったので、リフレッシュになり楽しかったという感想をいただけました。
参加者の皆さん、それぞれ楽しそうにギフトカードづくりを楽しまれていましたが、梅谷さん達にとっても、今回のワークを改良して教育現場や市民の方々、販売時など場面に合わせて展開していける可能性など、商品の販売以外の活動の展望が見えてきたそうです。実際に布に触れていただけるので、布やものづくりの背景への理解をより深められる機会になると感じられたそうです。

ひろばAは、ソロモン諸島のOVで現在は中高生の居場所づくりの活動をされている太田さんによるワークショップ「日本でつくる10代の居場所って?」

現在のin86sの活動のきっかけとなったソロモン諸島での生活の様子や生活を通して気づいたつながりの大切さなどをお話しいただいた後、参加者の皆さんとの意見交換を中心としたワークショップを行いました。

ひろばBは、マラウイOVで新潟でパンづくりを行いながら障がい者支援などの活動にも携わられている工藤さんによるワークショップ「知的・発達障がいの方の疑似体験をしてみよう!」

アフリカでの活動で、開発途上国の課題は先進諸国のあり方、我々の問題であったことを体験からお話しいただいた後に、ゼミのテーマでもあった「人を大切にする社会はどうやってつくるか?誰がつくるか?」という問いを投げかけ考えてもらうと同時に、障がい者就労が上手く進まない理由を、疑似体験してもらいながら考えてもらいました。お話の間、とめどない涙を流している隊員候補生がおられたのが印象的でした。参加者の皆さんは、自身の近くに生きづらさを感じている人達の存在を感じていて、自身の事として問題意識もってゼミに参加してくださったようです。全員が自身の素性を話して下さった事が意外でした。「なりたい自分になる」と宣言してくださった方もいらっしゃいました。

ひろばCは、グアテマラOVで、児童生徒が「多様な価値観に触れ、個性と可能性を発揮しつつ、調和を生み出す」ことができるような環境づくりを目指して活動をされている河内さんによるワークショップ。

行ってみたい国やマイブームなどを交えた自己紹介を参加者間でした後のマップ作りを通したワークショップ。当初は駒ヶ根市と世界を繋げる予定だったのが、参加者にOVが多かったこともあり、急遽、参加者の関心や興味がある国を元にした世界地図づくりに。OVが多かったからか、随分と片寄った世界地図が出来上がったのですが、自分達が世界に興味を持った原点を思い出したりと気付きと任国の自慢話が尽きないワークショップになりました。
OBを訪ねる旅〔第6弾〕<地域づくりの現場訪問「グローカルビジネスに触れる旅〜静岡県藤枝・掛川編〜> レポート [2019年11月20日(Wed)]
11月9日、10日の二日間にわたり、青年海外協力隊静岡県OB会の主催で、OBを訪ねる旅「協力隊OVによりグローバルビジネスツアーが開催されました。

海外経験を活かしたグローカルビジネスを行っている方々の現場に伺い、体験しながら事業について学ぶと言うテーマで当日は静岡県内外から13名のOBOGの皆さんから参加いただきました。

以下、静岡県OB会の武馬さんからいただいた報告です。

(1)水車むら
ファシリテーター:保志 弘幸氏(24−3 マラウィ 村落開発普及員)
@ 事業説明
協力隊時代の経験をもとに、水車むらを運営するようになった流れを説明。
また、よそ者が地域に受け入れるために行ったこと、事業を通じて伝えたいこと、今後行いたいことなどを説明してもらった他、地域をつなげるための取り組みであるSeetoyaの紹介などを行いました。
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A プログラム体験
水車むらで実際に提供しているプログラムを体験。プログラムは保志氏が協力隊中に体験していた調理や火の起こし方、薪割り体験などを実施。協力隊の経験を、日本でビジネス化させた取り組みであることも紹介してもらいました。。

B 参加者からの声
・想いを形にして、人と繋がりをつくりながら持続させている姿が素晴らしいと感じました。
・初めての体験が(釜土で炊く、やまめをつかみ取り、薪を割る、囲炉裏を囲む)たくさんできました!
・過疎の問題に対して、起業して奮闘されていることに感銘を受けました。色々な体験もできてよかったです。座談会で色々とお話しを伺えてよかったですが、興味深いので、パワーポイントなど講義形式にプラスして座談会の方がより深く学べたのではないかと思います。

(2)人と農自然をつなぐ会
 ファシリテーター:杵塚 敏明氏 
          杵塚 民子氏 
@ 事業説明
杵塚 敏明氏は1976年から茶の無農薬栽培を行っており、地域では有機無農薬栽培の先駆者としても有名。新しいことを始めた時やそしてその事業がうまくいった時の苦労などを伺う。また無農薬栽培への想い、地域への想いなども伺いました。

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A プログラム体験
当日は茶畑で話を伺いながら、お茶の飲み比べ体験を受けさせていただいた。お茶の種類や栽培方法によって味の違うことなど、を中心に体験。また茶を摘む「一針二葉」なども学びました。

B 参加者からの声
・ポリシーを貫く姿が、とても眩しかったです。
・衰退している産業で尽力されている方のお話はとても貴重でした。大変参考になりました。もし、機会があれば同様にみかんで尽力されている方や、お茶・みかんを逆にやめてしまった方のお話(どのようなご苦労があったのか)も聞けたらと思いました。
・有機にこだわった栽培方法に、信念を持って取り組まれてきたことが伝わりました。

(3)キーウィフルーツカントリージャパン
 ファシリテーター:平野 耕志氏(23−4 ザンビア 村落開発普及員)
@ 事業説明
日本で一番たくさんの種類のキーウィを育てている観光農園。キーウィを栽培し始めた先代の話、持続可能な農業のための取り組み(B to C)や地域を巻き込んだイベントなどの話を伺いました。

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A プログラム体験
実際にフィールドワークを行いながら、事業説明を伺う。またバーベキューも行いながら質疑応答も行いました。

B 参加者からの声
・キウイがとても美味しかったです! その難しさは感じながらも、品種改良どんどんして頂いて、これまでにない世界唯一のキウイをまた食べに行きたいです。
・様々な工夫をされて、観光農園にさらに磨きをかけておられて、勉強になりました。キウイもおいしくいただけて、満足です。
【案内】OBを訪ねる旅〔第6弾〕<地域づくりの現場訪問「グローカルビジネスに触れる旅〜静岡県藤枝・掛川編〜> [2019年09月11日(Wed)]
OBを訪ねる旅、第6弾は静岡県OB会との共催での「グローカルビジネスに触れる旅」です!

今回のテーマは「グローカルビジネス」。協力隊経験者で、帰国後起業をしたい方も多くなってきています。
今回は、Uターン起業、事業承継、Iターン起業、など様々な起業経験者のOVの施設などに訪問したり、意見交換、アイディアの共有などができればと思います。

訪問先の各施設では、外国人研修生や観光客の受け入れなども積極的に行っており、
また協力隊経験を活かし、地域に根ざしたビジネスを行っている方達なので、いろんな観点からヒントになる、
楽しめる旅になっています。

日程:11月9日(土)10日(日)

タイムスケジュール
11月9日(土)
13:00 JR東海道線藤枝駅集合(水車むらへ静岡県OVの車で移動)
13:30 薪割り体験
14:00 ヤマメのつかみ取りと調理
14:30 調理準備 丸鶏のオーブン焼き
         かまどご飯セット、野菜カットなど
         ドラム缶風呂準備
15:00 自由時間
16:00 移動〜瀬戸谷温泉ゆらく
17:15 移動〜水車むら
17:30 調理 火おこし、かまど炊飯、ヤマメの塩焼き
       丸鶏のオーブン焼き、囲炉裏焼き
18:30 夕食と団らん
     水車むらについての説明(24−3保志 マラウィ 村落)
21:00 片付け
21:30 宿へ移動 
22:00団らん〜就寝

11月10日(日)
6:30 起床、朝食
7:00 人と農・自然をつなぐ会さんによる事業説明、茶体験、茶畑視察、試飲
9:00 片付け荷物まとめ
9:30 移動〜キーウィフルーツカントリージャパン(23−4平野 ザンビア 村落)
10:30 到着、事業説明
11:00 農園バーベキュー、自ビール飲み比べ、キーウィの食べ比べ
13:00 園内紹介しながらキーウィの収穫体験
14:00 今回の研修の振り返り
15:00 JR掛川駅にて解散(新幹線「こだま」が止まります)

視察先:水車むらhttps://www.facebook.com/%E6%B0%B4%E8%BB%8A%E3%82%80%E3%82%89-287045681733437/
人と農・自然をつなぐ会https://www.facebook.com/kiwicountry91/  
キウイフルーツカントリーJapanhttps://www.facebook.com/kiwicountry91/

費用:お一人様15,000円(税込)
   お子様の参加の際は、年齢で参加費が変わりますので、お気軽にお問い合わせください。
   *参加者人数に合わせて、静岡県OB会より、費用の一部を負担させていただく予定です。

宿泊:宿泊は男女別の大部屋になります。

申込方法:お名前、ご住所、電話番号、隊次、職種、派遣国を明記し、
担当者へメールでお申し込みください。
*また車で来られる際は合わせておしらせください。

申し込み先:武馬千恵 chietakema@hotmail.com
締め切り:10月20日まで
     定員になり次第締め切らせていただきます。

その他:途中参加、一部参加、1日参加可能です。
    その際はどこから参加できるかお気軽におしらせください。
    参加プログラムに応じて参加費を算出させていただきます。

それではみなさまのご参加お待ちしております。
なお、仕事の関係などでお返事が遅くなる可能性がありますが、悪しからずご了承ください。

OVを訪ねる旅 チームしずおか
武馬千恵(20−2 セントビンセント 村落開発普及員)
土田哲也(22−1 フィリピン 村落開発普及員)
平野耕志(23−4 ザンビア 村落開発普及員)
保志弘幸(24−3 マラウィ 村落開発普及員)

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OBを訪ねる旅  第5弾 〜群馬県片品村〜 レポート [2018年09月17日(Mon)]
OBを訪ねる旅 第5弾 〜群馬県片品村〜 レポート

2018年9月15日〜16日にかけて、当OB会主催として、
群馬県片品村で地域づくりを行うNPO法人武尊根BASE(ホタカネベース)と
そこで活動するOBを訪ねるツアーを行いました。

群馬県片品村は、東京から車で2時間半ほどの距離に位置し、
4500人ほどの栃木、福島、新潟に接し、「尾瀬」で有名な地域です。
しかし、スキーや宿泊施設などの観光産業の衰退とともに、
過疎・高齢・少子化とともに社会減少が進んでいます。

しかし一方で、尾瀬を始めとする大自然、名水百選にも選ばれる澄んだ水、
それらの環境が育む高原野菜などの生産物と食文化など魅力のたくさんある地域です。

そんな豊かな地域のヒト・モノ・コトを守ろうと立ち上がったのが
NPO法人武尊根BASEです。
武尊根BASEは、廃校となった小学校を拠点として、
遊休農地の活用、自然保育、観光振興と仕事づくり、地域交流など
地域の課題の解決に取り組んでいます。

NPOを立ち上げたのは片品村、県内から30年前に移住し、宿泊業やスポーツ合宿誘致など地域を牽引してきた
小石俊一さん。小石俊一さんとともにNPOを立ち上げたJOCVのOV(わたし)と
小石さんとともにスタッフとして働くJOCV、NPOの取り組みの一部を
見聞きしてもらうのが、今回のツアーの目的です。

今回のツアーは、8名の協力隊OV、JICA職員、民間企業勤務者が東京、埼玉、新潟、名古屋から参加してくれました。

1日目はNPOが耕作放棄地だった畑を開墾し、ハーブガーデンにし、地域の文化や環境の特性とマッチした
ハーブを作っています。そのハーブを使って地域の食文化に新しい息吹を吹かしたり、
NPOとしての新たな農業の可能性を調査検証しています。

ここのガーデンを担当しているのが、青年海外協力隊でフィリピン、村落開発普及員で担当していた
笹子和希さん。彼女は、協力隊活動で農業に係る活動を行い、帰国後も農に関する地域振興を
行いたいとNPOで活動しています。
参加者はそのハーブガーデンで、ハーブガーデンの活動の様子を聞き、実際にハーブを収穫体験を行いました。
そのハーブを使って、フレッシュハーブティーをその場で作り、
協力隊の帰国後から今のNPOにたどり着くまで、そして今後の事業と自分のキャリアの構想などを話していただきました。

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(ハーブガーデンでの説明)

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(ハーブ収穫体験)


ハーブガーデン体験の後は、片品村の名物でもある温泉に浸かり、
NPOの拠点となっている廃校の武尊根小学校に戻りました。
武尊根小学校集合はNPOの事務所や自然保育の「森のようちえん」の拠点としています。
また、この夏からは、NPOの収益事業として、また地域の特性を活かした産業振興事業として
廃校の校庭を活用したキャンプサイト「HOTAKANE BASE」をオープンさせました。
そのキャンプ事業を実際に体感してもらおうと、参加者の皆さんと一緒に
BBQとテント泊をしていただきました。

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(廃校を活用したキャンプサイトHOTAKANE BASE)

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(BBQで交流会。協力隊や海外の話で盛り上げりました)

1日目はあいにくの雨となりましたが、2日目の朝はきれいな朝もやがかかり、
徐々に太陽が顔を見せ、暑いくらいの日差しがでる陽気になりました。

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キャンプサイトで朝食をとったあとは、廃校の教室で、ツアー最後のアクティビティとなる
ワークショップを行いました。ワークショップのファシリテーターを担当していただいたのは、協力隊(セネガル、村落開発普及員)OBでフリーランスでファシリテーターをしている
稲葉久之さん(当OB会会員)。

参加者は、協力隊に関係している方々がほとんどでしたが、
年齢、隊次、職種、現在の職種、地域の関わり方なども様々なため、
あえてテーマはみんなが話したいことを深掘りする方式を採用しました。

最終的に、1.「地域活動、NPO、協力隊の可能性」と2.「日本の教育」というテーマでグループディスカッションを
行いました。
1.のテーマでは、地域活動を行う際の協力隊としてのアドバンテージなどを考えたり、逆に協力隊の持っているネットワークを活かしきれていない点などの課題も出てきました。
2.のテーマでは、現在の教育現場の課題と現状を深掘りし、もっと多様性のある教育現場にする必要があり、それがひいては自治の確立と日本の社会保障の安全につながるというところまで落とし込まれていました。

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楽しい雰囲気のもとワークショップを行ったにもかかわらず、どちらのテーマも社会課題に深くコミットしており、青年海外協力隊の課題に対する真摯な姿勢というものがよくわかるワークショップでした。

午前中にワークショップは終了し、当ツアーは終了となりました。

私は、今回OB会として、またNPOにも携わっている身として、NPOの活動を知ってもらい、ファンを増やしたい、また協力隊の地域活動での可能性を見出したいとして当ツアーを主催しました。
地域の課題・現状・資源を参加者に伝えきれなかった点、NPO事業の深掘りができなかった点など多くの反省点がありましたが、この反省会を当OB会にもフィードバックし、今後も行う「OBを訪ねる旅」をより充実させたいと思います。

今後も、日本も元気にする青年海外協力隊OB会と訪ねる旅にご期待ください!

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【実施報告】OBを訪ねる旅「地域づくりの現場訪問」〜熊本県人吉球磨地方編〜 [2017年11月08日(Wed)]

2017114日(土)5日(日)、「日本も元気にする青年海外協力隊OB-地域づくりの現場訪問〜ホンモノの『ムラ魅力』と出会う、日本一の隠れ里・熊本県人吉球磨地方編〜を、開催しました(熊本県青年海外協力協会との共同主催)。


熊本県や佐賀県を中心に、遠くは東京都や新潟県から協力隊OBOG地域づくりや国際協力に関心ある一般の方々など約24名が、熊本県の山間部・人吉球磨地方に集合しました。


過疎化や経済衰退などが懸念されている人吉球磨地方ですが、農村部ならではの「ムラ」魅力があり、その魅力を磨きながら地域活性に取り組んでいます。今回、その「魅力」を体感していただきながら、人吉球磨の地域づくりへの取組みを見ていただきました。


先ずは、空き家(古民家)を改修・活用した研修所「食・農・人総合研究所リュウキンカの郷(以下、リュウキンカ)」にて、参加者自己紹介から。


ここリュウキンカは、平成21年度1次隊マダガスカル・コミュニティ開発のOG・佃(人吉市)の活動拠点でもあります



 

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さぁ、プログラムのスタートです。


 

先ずはムラ魅力の1つである「食」と地域づくりについて学ぶべく、リュウキンカ代表及びコミュニティレストランひまわり亭の代表の本田節氏より、ボランティアやまちづくり活動から発展させて立ち上げた地産地消“食”を地域資源とした拠点・郷土の家庭料理「ひまわり亭」の話や、グリーンツーリズム等における実践の話を伺いました。


 

地域を引っ張る地元女性リーダーの話にパワーをかんじながら、国際協力と地域づくりの根っこは同じだと実感する話に、参加者一同、惹きつけられたようです。


 

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引き続き「食のワークショップ」を行いました

参加者皆でエプロンを着て、地域で育まれてきた郷土の家庭料理を、地元にある食材を活かして料理するワークショップ。


引き続き本田氏の指導の元、和気あいあいと進みました。

久しぶりに包丁を握ったという参加者も居たのではないでしょうか。さすが元隊員。

臨機応変に、協力し合いながら調理する姿は、やはりさすがと実感しました〜。



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メニューは、人吉球磨の郷土料理から「つぼん汁」「山菜おこわ」。そして、糀調味料をつかった煮物、人吉球磨名産・鮎を使ったホイル蒸し。特に大変だったのは鮎捌き!


郷土の味を引き継ぐ大切さや糀など日本文化である発酵調味料の奥深さ、農村部にある豊かな食資源を体感いただけたのではないでしょうか。


 

その後、温泉を楽しんで交流会へ!交流会には、人吉球磨の取組みの1つである「農家民宿」のお父さん・お母さんや、若手行政マン、若手村議など、地域づくりの実践者に参加いただき、大交流会となりました。その交流会を飾ったのが、農家民宿のお母さんたち手作りのお食事です。


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旬の食材を使ったお煮しめや合鴨、ジビエを使った心づくしが詰まったお料理でもてなしていただきました。


参加者もお母さんたちにレシピを聞いたり、お母さんたちも世界の色んな国々の話に耳を傾けながら、大盛り上がりとなりました。もちろん、欠かせないのは人吉球磨が誇る、球磨焼酎ですね。


 

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そして農家民宿へ分かれてお泊りです。こちらも今回のプログラムにおける重要項目!各家庭で、遅くまで話が尽きなかったとか。


朝、集合した際の参加者の一言、「美味しすぎた!」「癒された」「魅力的なご夫婦で、農家民宿って満足度高すぎる」など、口々にうれしいコメントを頂きました。人吉球磨の魅力の一つである「ヒト」、交流を通じて体感いただけたようです。


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2日目は場所を変えて山江村の「ケニアハウス」にて実施です。

ケニアハウスは、昭和50年度1次隊ケニア/野菜栽培のOB・松本佳久氏(山江村)が、廃校決定とともに取り壊しの危機にあった木造小学校を解体・移築して復元した農業倉庫。コミュニティの場として、様々な交流活動や地域づくりを語り合う場として、長年活用してきました。 


 

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先ず、山江村長・内山氏より、山江村が次世代へ継承していく村づくりの取組みとして精力的に取り組んでいるICT活用事業や、民と行政が一体となった取組みなどをお話しいただきました。



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ひき続き、松本OBご夫妻より、ケニアハウスの取組みや地域に根差した生き方等についてお話いただきました。根っこはどこにあるか。どう生きるのか。地域づくりの根本について見つめる機会となりました。


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その後、グループに分かれてワークショップ。


12日で体感した人吉球磨のムラ魅力の中で、特に取り上げたい魅力は何か、また更に人吉球磨が活性化するために、どんな仕掛けをしたら面白いか等について、ワークを進めていきました。



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その中で、特に声が上がった人吉球磨の輝く魅力が「ヒト」。


地域を引っ張っていくリーダー、農泊体験などで触れた温かい人柄、一晩の交流で本音で話せたあったかいお父さん・お母さん、地域愛あふれる人たち。ヒトの切り口からの発信、取り組みなど、いろんなアイデアが出ました。


今回、地元の皆さんも、「全国にこんな熱い人たちがいるなんて。」「いろんな世界の話が聞けて視野が広くなったし、とても楽しかった」「久しぶりにわくわくした」「協力隊に行ってた皆さん、本当に温かい人たちばかりね」と、ご縁と出会いをとてもとても喜んでいただけました。


地域側にも元気と刺激を与えていただく機会になり、うれしい限りです。


あっという間の2日間。


ご参加いただいた皆様、本当に有り難うございました。

地元の方とのご縁、OGOBさん同士のご縁など、いろんな縁を紡ぐ機会になれたのであれば幸いです。多くの参加者が、「また来ます!」と言ってくれ、今回の目標の1つ・人吉球磨のファンづくりに繋がったこと、皆様に感謝です!


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また今回は熊本県青年海外協力協会とJICAデスク熊本と協力し合いながら実施させていただきました。熊本OV会、益々地域も元気にする活動を頑張っていきます!




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