5月13日、14日の二日にわたり、JICA市ヶ谷ならびにJICA東京で2019年以来4年ぶりにリアル開催で「地域で活動する青年海外協力隊OBOGのつどい」を開催しました。
今回は第1回JICA社会還元表彰の授賞式後の開催であったこともあり、初めて当OB会に参加してくださる方もいらっしゃったり、これから協力隊に参加する方が参加してくれたり、青年海外協力隊事務局からも飛び込みで参加いただいたりと、総勢40名を超える方々から参加いただき、にぎやかな会になりました!
参加いただいた皆さん、ありがとうございました。
まずはOBOGのつどい1日目の報告です!
1日目は、冒頭にOB会の活動趣旨や、これまでOB会で実施してきた「帰国後活動報告会」や「OBOGを訪ねる旅」などの活動の紹介をした後に、グループワーク「OBOGの地域の活動を盛り上げよう!」を行いました。
グループワークは、最初に7名のOVからアイデアや応援してもらいたい地域での活動紹介をしてもらい、その後、各グループに別れて意見交換をしてもらいました。
各グループのテーマと発表内容の要約は以下の通りです。
グループ@ 地域企業×若者の活動
地域企業への実践型インターンシップに参加する学生をどう増やすか
・若者には日本人だけではなく、外国人も含めて考えるとよいのではないか。
・帰国隊員の生活の慣らしとしてのインターンシップもあるのではないか。
・若者がインターンシップに参加する理由が見つけられていないのではないか?地域側目線では、若者に来て欲しいが、若者側からするとなんで参加するかがわかっていないのかもしれない。若者が参加したいと思えるものを考えていきたい。
グループA 帰国後の国際協力との関わり方・日本の課題解決について
・帰国後に逆カルチャーショックを受けた。日本での生きづらさや葛藤など他のOVも持っていることがわかった。
・子どもたちもいろいろな課題を抱えていたりするので、日本の課題にフォーカスして、それをどう改善するか協力隊OVとしてみんなで考えていきたい。
グループB 協力隊経験者の帰国後転職支援について
・JICAでもカウンセラーがいるので、自己完結するのではなく、もっとうまく連携すできると良い。
・入社後に活躍しているOVを追って、その人たちの活躍を発信できると企業の認知度も上がる可能性がある。
・今まではオンラインで完結させていただので、リアルな場所を設けて相談してもらえるような機会も大切。
グループC 多様性のある町づくりやグローバル教育
・横瀬町は東京から近いので企業向けの研修先として良いのではないか。
・日帰りで研修やワーケーションできるパッケージがあると良い。
・美味しいお酒や料理、温泉などがあると行きたくなるので、どう横瀬町にある資源をパッケージとして見せられると良い。
・協力隊を育てる会との協働事業として、婚活事業を実施したい。
・横瀬町の店舗情報など資源を地域商社として、包括して見せられると良い。
グループD ウェルビーイングの活動
・ウェルビーイングをキャッチ―な言葉に変えていく。地元の人がウェルビーイングを感じる時はどんなときか?地元の言葉で考えるとどんな言葉になるか?
・昔話や民話を通して、昔の人達がウェルビーイングになったのかを言語化したい。
・ウェルビーイングという言葉が難しいので、身近に感じてもらうような工夫をしてもらいたい。
・ウェルビーイングを通じて一人ひとりの幸せってなんなのかということを考えていきたい。
グループE 全国ぐるっと一巻きプロジェクト
巻寿司体験を通じた国際交流会を全国で実施していくプロジェクト
・なんで寿司なのかとなりかねないし、地域にとってのメリットがないと動かない。トップダウン的に営業をかけても難しいので、小さい規模でまずはやってみるのが良いのでは?それをSNSで拡散したりすることで、イベントの種を探している人の目に留まれば広がる可能性があるかもしれない。
・これから駒ヶ根訓練所に入るので、まずは駒ケ根で実践してみたい。
グループF インバウンド向けの企業プラットフォームづくり
・地域を上手く使っているコンテンツが四国にはたくさんある。
・コンテンツの話は盛り上がるので、コンテンツを切り口に話を進めていけると良い。
・プロから教えてもらえるような本物の経験ができると良い。プロ選手のセカンドキャリア、オリンピックのプロジェクトなどで関わりがあるので、そういった今までの関わりを活かしていきたい。
・東京マラソンは寄付で走らせてもらえたりする。外国人は社会的意義があれば多額を寄付してもらう傾向があるようなので、いろいろなNPOなどを巻き込んでやっていけそう。
全国各地から年代も職種や職業も異なる皆さんが集まったからこそ、様々な視点からの意見がいただけましたし、アイスブレイクがほとんどなくてもすぐに打ち解け合えるのが、協力隊のつながりの強みだと改めて感じました。
グループワークの後は、国内隊員連絡所と称して参加者の皆さんでの飲食をしながらの交流会です。コロナ期間中はなかなかこういう場が作れなかったので、こういう交流の場が作れること自体が嬉しいですね。
隊員時代の任国での連絡所のように、皆さん和気あいあいとした雰囲気の中、交流を楽しんでいただけました。
こんなOV同士の交流が、次への活動へのリソースになります。
(2日目に続く)