こんにちは
すっかり心地のいい秋ですね。いかがお過ごしでしょうか?
私は相変わらず論文と戦っていますが、元気にしています。
早速ですが、皆さんに質問です。
もし皆さんの目の前で突然誰かが倒れたらどうしますか?
いきなりこんな質問すみませんが、こういった場面に出くわした時の対応は防災訓練同様、重要な事だと考えるため、書くことにしました。という事で、もうすでに知っている方もいると思いますが、今日は一次救命処置(Basic Life Support, 以下BLS)の一部情報をシェアさせていただきます。
BLSの簡単な定義ですが、BLSとは呼吸が止まり、心臓も動いていないとみられる人に対し、救命へのチャンスを維持するための、医療従事者に限らず、誰でも行える心肺蘇生法の事を示します(日本救急医学会、Wikipedia) 。
以下に日本赤十字社から引用したBLS手順の図と動画のリンクを添付しますので、見てください。
救助を行う際に「救助者が守るべき事:
http://www.jrc.or.jp/activity/study/safety/kyujyo/」がありますが、中でも二次災害を防ぐため、救助前の周囲の安全確認及び安全確保は最大の注意だと考えます。具体的な例として、車の通りが多い場所ではいきなり飛び出していっては危険なため、良く周りを見てから行くことや落下物がないか上を確認するなどと上下左右と全部しっかり確認する事などがあげられます。助けようと行動した本人まで巻き込まれてしまっては意味がありませんので、気をつけましょう。
BLSを行なって、万一不成功、又は後遺症が残ったりしても日本では以下の法律によって守られているため、一般市民である救助者がその責任を問われることはないと救命蘇生法講習会で学びました。
刑法第37条(緊急避難時)
救命手当は、「社会的相当行為」として違法性を問われず、故意もしくは、重過失でなければ法的責任はない。
民法第698条(緊急事務管理)
悪意または重過失がない限り、善意で実施した救命手当の結果に救命手当の実施者が被災者などから責任を問われることはない。
それでも直接関わる事に抵抗がありましたら、せめて119番通報をするなり、周囲に助けを叫び求めるなどと何かできる事はあるので、放置はしないでください。
他にもBLSに関する情報は沢山ありますが、この辺にしておきます。
BLSの講習会は一般の方でも受けることができるので、受講お勧めします。
さて、話しは少し変わりますが、そんなBLSが取り組まれたライフセービングスポーツと言う競技が存在する事はご存知でしょうか?
ライフセービングそのものは人の命を救う・守る行為で、日本では「人命救助を本旨とした社会活動を意味し、水辺の事故防止のための実践活動のこと」と示されています(日本ライフセービング協会)。その訓練・技術をスポーツに発展させたものがスポーツとしてのライフセービングで、選手はライフセーバーと呼ばれています。国際連盟や世界大会もあるほどの歴とした競技ですが、他のスポーツと異なることは「ゴールの先に救う命がある」と言った更なる目的が存在する事です。
ライフセービングスポーツは大きく分けてオーシャン競技とプール競技の二つがあります。オーシャン競技は海の競技、浜の競技があり、ビーチフラッグスと言う20m先にある旗を取り合う競技や2kmビーチラン、ボードレースと言ったパドルボードに乗って波や風をよんで手で水をかきながら争うレースなどがあります。プール競技は水没したマネキンを救いあげて泳ぎきると言ったマネキンキャリーやマネキンを運びながら泳ぐマネキンリレー、ラインスローといって溺れている人にロープを命中し、プール壁まで引っ張ると言った種目、その他全部で23個の競技種目が存在します。以下に種目説明のリンクがありますので、よかったら見てください。
一度オーシャン競技の大会を見に行った事があります。サマー!のイメージ当然強く、色々な種目が見られてとても活発で楽しかったです。中でもゴールを背に向け、うつ伏せの状態から始まるビーチフラッグスがとても面白かったです。20mしかないので、スタートが全てと言った感じで、一瞬で終わってしまいますが、男女共に迫力があります。
皆さんも機会があれば是非行ってみてください。
いつも通り長くなりました。
ここまで読んでくださった方ありがとうございます。
それではまた来月
See you 〜
SNY
11期生
ブラジル
Posted by 日系留学生管理者 at 13:32 |
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