ソーシャルプロジェクト
[2013年06月10日(Mon)]
皆さん、
こんにちは!
今日は、静岡県掛川市で始めたいコミュニティプロジェクトについて話しをします。日本語では伝えたい事を上手に伝えられないので、山下ロドリゴさんがポルトガル語から日本語に訳してくれたプロジェクトの一部を下に書きます。
1990年から日系人に対する入国管理法の規制緩和により、南米から多くの日系人が家族を連れて日本の工場で働きに来日した。2008年のリーマンショック、2011年の東日本大震災後も多くの日系外国人が滞在しており、日本政府の調査によるとブラジル人の数が2011年に210,032人で、愛知県(54,458人)と静岡県(33,547人)が一番多い。
静岡県の浜松市と磐田市のブラジル人コミュニティの住民によると、学校を辞め非行や麻薬と関わる若者の数が減少しているものの、未だに多い。非行に走る原因として、日本の学校や社会に慣れず若者が自信をなくしてしまうこと、親の支えが足りないこと、友達の影響が悪いことなどが挙げられる。多くの親は日本の教育制度について知らなかったり、子供の教育の重要性を理解していなかったりして、子供が勉強を続けたくても十分なサポートを受けられないケースも少なくない。子供の教育よりも工場で働いて稼げる即時のお金を優先する考えがまだ浸透している。
静岡県の掛川市においてこのような現実を変えるべく、2年前静岡大学の山本ルシア先生及びコミュニティリーダーの協力によってRaízesというグループが発足した。グループの目標はコミュニティネットワークを形成し、ブラジル人の生活水準を上げ、Raízesと掛川の行政によって行われた講演会や活動をきっかけにブラジル人コミュニティと日本の社会の距離を縮めることである。現在、グループは掛川市、磐田市、浜松市の住民で構成されており、グループを及びブラジル人コミュニティのエンパワーメントを促す活動を企画している。
昨年、山本先生に声をかけられ、NFSAメンバーの栗山カロリーナが心理学分野についての活動を企画するためにRaízesに入る。若者と親との治療グループを企画することが狙いであったが、昨年度を通して、Raízesのイベントに若者の参加が少なかった。ダンスに興味ある若い層の人が多いと聞いて、今回のイベントの着想に至った。心理活動とNFSAメンバーによるダンスワークショップを組み合わせることで、イベントに多くの若者の参加が見込める。日本におけるブラジル人コミュニティのみならず、ブラジルにおけるソーシャルイベントでもダンスやスポーツを用い、児童、青年の自尊心を養っている。このようなプロジェクトがブラジルの治安の悪い郊外やファベーラにおける犯罪件数を減らすことに成功している。
プロジェクトの目標は、1) 日系南米人の若者に勉強、進路、職業について興味を持ち、考える機会を創る;2) 自尊心を養い、若者及びその家族が心理的に強くする;3) 子供の教育が将来の就職に重要であるという認識を親の間で広める。
イベントはNFSAとRaízesと共同で行う。全部で4回行い、最後の会にコミュニティへのダンス発表会を行う。各回にNFSAのメンバー一人が勉強している分野について説明し、その分野の仕事や日本に留学する経験を語る。さらに、若者が興味を持つテーマ(恋愛、性、ストレス、自尊心) について話し合いもする。これで様々な分野の人と接することで、職業に関する興味が湧いて、将来について考える機会を与える。同時に山本先生は親と静岡大学の学部学生と日本での進学についての説明会を行い、NFSAメンバーも日本の学校で勉強した経験を語る。
最初のイベントは7月27日に行います。多くのブラジル人の子供が参加するように楽しみしています。
以上です。
栗山カロリーナ千春
ブラジル
9期生
こんにちは!
今日は、静岡県掛川市で始めたいコミュニティプロジェクトについて話しをします。日本語では伝えたい事を上手に伝えられないので、山下ロドリゴさんがポルトガル語から日本語に訳してくれたプロジェクトの一部を下に書きます。
1990年から日系人に対する入国管理法の規制緩和により、南米から多くの日系人が家族を連れて日本の工場で働きに来日した。2008年のリーマンショック、2011年の東日本大震災後も多くの日系外国人が滞在しており、日本政府の調査によるとブラジル人の数が2011年に210,032人で、愛知県(54,458人)と静岡県(33,547人)が一番多い。
静岡県の浜松市と磐田市のブラジル人コミュニティの住民によると、学校を辞め非行や麻薬と関わる若者の数が減少しているものの、未だに多い。非行に走る原因として、日本の学校や社会に慣れず若者が自信をなくしてしまうこと、親の支えが足りないこと、友達の影響が悪いことなどが挙げられる。多くの親は日本の教育制度について知らなかったり、子供の教育の重要性を理解していなかったりして、子供が勉強を続けたくても十分なサポートを受けられないケースも少なくない。子供の教育よりも工場で働いて稼げる即時のお金を優先する考えがまだ浸透している。
静岡県の掛川市においてこのような現実を変えるべく、2年前静岡大学の山本ルシア先生及びコミュニティリーダーの協力によってRaízesというグループが発足した。グループの目標はコミュニティネットワークを形成し、ブラジル人の生活水準を上げ、Raízesと掛川の行政によって行われた講演会や活動をきっかけにブラジル人コミュニティと日本の社会の距離を縮めることである。現在、グループは掛川市、磐田市、浜松市の住民で構成されており、グループを及びブラジル人コミュニティのエンパワーメントを促す活動を企画している。
昨年、山本先生に声をかけられ、NFSAメンバーの栗山カロリーナが心理学分野についての活動を企画するためにRaízesに入る。若者と親との治療グループを企画することが狙いであったが、昨年度を通して、Raízesのイベントに若者の参加が少なかった。ダンスに興味ある若い層の人が多いと聞いて、今回のイベントの着想に至った。心理活動とNFSAメンバーによるダンスワークショップを組み合わせることで、イベントに多くの若者の参加が見込める。日本におけるブラジル人コミュニティのみならず、ブラジルにおけるソーシャルイベントでもダンスやスポーツを用い、児童、青年の自尊心を養っている。このようなプロジェクトがブラジルの治安の悪い郊外やファベーラにおける犯罪件数を減らすことに成功している。
プロジェクトの目標は、1) 日系南米人の若者に勉強、進路、職業について興味を持ち、考える機会を創る;2) 自尊心を養い、若者及びその家族が心理的に強くする;3) 子供の教育が将来の就職に重要であるという認識を親の間で広める。
イベントはNFSAとRaízesと共同で行う。全部で4回行い、最後の会にコミュニティへのダンス発表会を行う。各回にNFSAのメンバー一人が勉強している分野について説明し、その分野の仕事や日本に留学する経験を語る。さらに、若者が興味を持つテーマ(恋愛、性、ストレス、自尊心) について話し合いもする。これで様々な分野の人と接することで、職業に関する興味が湧いて、将来について考える機会を与える。同時に山本先生は親と静岡大学の学部学生と日本での進学についての説明会を行い、NFSAメンバーも日本の学校で勉強した経験を語る。
最初のイベントは7月27日に行います。多くのブラジル人の子供が参加するように楽しみしています。
以上です。
栗山カロリーナ千春
ブラジル
9期生