今月の新着本は、絵本が67冊もあります。
赤ちゃん本、児童書、大人本 各1冊です。
絵本から以下をご紹介します。
『王さまとかじや』
文:ジェイコブ・ブランク 絵:ルイス・スロボドキン
訳:八木田宜子 徳間書店
ある国に8歳の王さまがいました。王さまの周りにはたくさんの大臣たち。
みずたまりで遊びたくても衣装大臣が「ダメ」。
さかな釣りに行きたくても馬大臣が「ダメ」。あれはだめ、これはだめ。
それに加えて、王さまが「しなければいけないこと」を考え出すのに大忙し。
王さまは「ほーっ」とため息をつきながらも大臣たちに従います。
最後に王さまが傍にいて欲しいと望んだのは、村の心優しい”かじや”。
彼と大臣たちの違いは何・・・?
この本はのまりんに寄贈していただいた一冊。
お父さん、お母さんに向けたメッセージが込められた本ではないかと思います。(F.S)
『なすの与太郎―野菜忍列伝〈其の3〉』
作・絵:川端 誠 BL出版
川端誠さんは、落語絵本でもお馴染みですが、この中にも駄洒落が満載です。
『茄子のぬか漬け」に「茄子のオイルマリネ」「茄子の田楽」と
美味しそうな裏見返しの絵に惹かれてこの絵本を手に取りました。
是非、ご覧下さいね。
代々忍びの者として弓の術を伝えてきた那須家、与太郎おじいちゃんも弓名人でした。
そんなおじいちゃんが住む村はとてもきれいで、村人もやさしいのです。
遊びに来ていた孫娘の小茄子ちゃんはそれがおじいちゃんのおかげと
村人に言われて不思議に思います。
弓名人=村の平和!?の謎が解き明かされるまでのおはなしです。(Y.N)
『ワニあなぼこほる』
作:石井聖岳 イースト・プレス
「ぎっひっひ」 なんだかあやしい鳴き声。
つり目に鋭い牙を持つこわーいワニ、なのに頭には金魚鉢…
冒頭から、ワニはスコップでガリガリ地面を掘っていきます。
そこへ仲間が「うおーあなぼこ!」とショベルを担いでやってきます。
ページが進むにつれワニは増え、穴掘りの道具もどんどん大型化。
もう、とんでもないことになっていきます。
この展開、こどもの遊びに通じるものがあります。
大人から見るとむちゃくちゃで、ハラハラ、イライラさせられる。そんな事でも、
本人がやり遂げるまで見守ってみようかな、と思わせてくれる1冊です。(R・K)
『おへそのあな』
文・絵:長谷川義史 BL出版
生まれる日を待っている赤ちゃんが、お母さんのおへそから家族の様子を見ているという設定。
お腹の中からだから、見えるものすべてが逆さまなのがミソ。幸せな気持ちになります。
『ぜつぼうの濁点』
文:原田宗典 絵:柚木沙弥郎 教育画劇
日本語の変幻自在さと美しさを味わえる一冊です。
この2冊は、Super City「ひらいてごらん」大人に贈りたい絵本 で紹介された本です。
虹文庫の蔵書に入りました!!(紹介文はひらいてごらんより引用)
2015年6月新着本リスト.xlsx