こんにちは。にほんごHACHIです。
朝の北風がとても強く冷たくなって、真冬らしく1日が短く感じるようになってきました。
今日の深谷の最高気温11℃ 最低気温2℃
さて、高齢化社会が関係しているかはわかりませんが、ご近所や、親戚、親族など、突然のご不幸に遭遇することは、少なくありません。
クリスマス、お正月を迎える時期ですが、本日は、日本での生活で、知っておきたい「喪中」について、お伝えします。
「喪中」とは?
喪中とは、近親者が亡くなった時に、故人の死に際して、故人の冥福を祈り、追悼の意を示すために、自分の行動を慎んで、一定期間、喪に服することを言います。
その中で、「忌」と「服」があります。
「忌」は「忌中」、「服」は「喪中」を表します。
「忌中」は、お寺では亡くなってから49日、神式では50日祭までの期間です。
「喪中」は、下記に記載する期間(長くて13ヶ月)です。
「忌中」とは?
外部との接触を避けて身を慎み、故人のために祈りを捧げる期間です。
仏教では、「四十九日法要」、神道では「50日祭」を執り行うことで、忌明けします。
「喪中」の「服」とは?
残された遺族が悲しみを乗り越え、通常の生活に戻って行くのに必要な期間とされています。
喪中になる範囲
親等
0親等 夫、妻
1親等 父母、配偶者の父母、子供
2親等 兄弟姉妹、兄弟姉妹の配偶者、祖父母、孫
一般的には2親等までが喪中になるとされ、3親等からは喪中としないことが多いです。
ただし、故人との縁が深い場合には喪に服してもよいとされています。
期間
喪中の期間についても、続柄が関わります。
喪中の基準は、明治時代に定められた太政官布告で、昭和22年に撤廃されていますが、現在の基準になっています。
続柄
父母、義父母:12〜13ヶ月
子供:3〜12ヶ月
祖父母:3〜6ヶ月
兄弟姉妹:1〜6ヶ月
曽祖父母、伯叔父母: 喪中としない
これらは、一般的ですが、故人との付き合いの程度によっても変わるので、あくまでも参考程度のものです。
喪中の過ごし方
控えるべきこと。
1、お正月(新年)のお祝い
お正月(新年)を迎える準備となる門松や、しめ縄などのお正月の飾り、鏡餅、おせち料理などの用意も控えます。
年賀状もお正月のお祝いの一つとなるため、控えます。
その代わりに、年賀状を送らないことを伝える、「喪中はがき」を出します。
これは、新年の挨拶を欠くことを知らせる目的のため、年賀状より早く出します。
喪中はがきの発送の時期は、11月から12月15日までに、相手に届くようにします。
それ以降の日程は、年賀状と行き違いの可能性が出てきます。また、12月後半にご不幸があった場合に、
1月8日から2月4日の間に、「寒中見舞い」として、喪中の旨を伝えるはがきを送ります。
2、結婚式などの慶事(お祝い事)への参加や実施
喪中には、結婚式などの慶事(お祝い)の出席も、控えるべきとされています。
なお、結婚式など、前から計画していたお祝いには、故人との関係にもよりますが、忌明け(49日)を迎えていればいいという説もあります。
当事者、参加者どちらにとっても、忌中のお祝い事は避けますが、ご本人の気持ちが最も大切とされています。
もし迷う時は、周囲と相談して決めるのが最も適切でしょう。
3、神社への参拝や、神棚へのお供えを慎む
忌明け(49日)するまでは、神社への参拝は慎みます。
神棚には、白布や半紙をかけて、お供えも忌明け(49日)まで控えます。
忌が明ければ(49日)、新年のお札を受けても大丈夫です。
喪中でも許されるとされるもの
1、お寺への初詣
神社は、死を穢れと捉えます。お寺は、そういった考えがありません。
また、神社でも五十日祭が済んで、忌明け(49日)を迎えていれば、初詣をしても良いと言われています。ただし、地域によっても神社での考え方が違う場合があるので、注意が必要です。
2、お歳暮、お中元
喪中でも、お歳暮、お中元は贈ることができます。また、相手が喪中でも問題はありません。
お歳暮やお中元は、日頃の感謝を伝えるために贈るもので、お祝いではないからです。
ただし、この場合も、忌明け(49日)を過ぎてから、贈ります。
また、紅白の熨斗(のし)も使わないようにします。
3、暑中見舞い、残暑見舞い
こちらも、お祝いではないので、送ることができます。
喪中についての考え方
故人との関係によっては、亡くなった後の悲しみは深く辛いものです。
そのため、喪中という期間を作り、故人を偲ぶことができるようにとされています。
また、期間も、厳密に定められているわけではなく、一般的な認識として参考にしながら、最も大切にすることは、ご自分の気持ちです。
ちょうど今、クリスマスやお正月など、おめでたいお祝い事を迎える季節ですが、
もし、喪中に何をしたらいいか?どんなマナーや習慣があるのか?など、ご自分の行動に迷う時に、ご参考になれればと思います。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。