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岡山大学の多読授業見学! [2013年07月11日(Thu)]
2013年7月2日(火)

岡山大学で4月から「多読で学ぶ日本語」の授業が始まったと聞き、授業見学に行ってきました。
そもそもこのニュースには、我々スタッフはかなり感動ものでした。なぜなら、まだ多読授業をやっている大学その他教育機関は少なく、私たちが活動を始めた10年前は「多読ってなに?」という状態でしたし、「多読」そのものの意味の捉え方が全然違いました。それが、2年前に福岡教育大学、そして今年、岡山大学。さらに、このところアメリカでも多読クラス立ち上げの気配があるのです。私たちの勧めてきた多読も少しは認められてきたのかなあ、これから私たちの進むべき道は?、課題は?・・・と色々な思いを抱え、見学に臨みました。

さて、岡山大学の多読クラスの履修学生は30人ほど。初中級から上級までの短期留学生や大学院生です。国籍もまちまち。非漢字圏の学生さんのほうが多いようでした。
かなり広い教室に「島」を6つほど作り、銘々好きな本を手にとり、席について読む、というスタイル。

okayama-6.jpg

「よむよむ文庫」や「JGR多読文庫」からスタートした学生も、授業を見学したころには児童書や漫画エッセイや漫画へと進んでいました。
その多読向けの図書の用意が初めての多読授業とは思えないぐらいの充実ぶり!大きな台車に本がぎっしりのボックスが5つほど。漫画や児童書、漫画エッセイ、ジブリのアニメ本などがきれいに並んでいました。担当のK先生のポケットマネーで揃えられた本も多く、それにも感動でした。

授業の初めに時間をいただき、私たちの作っているreadersについて、これからどんなものを読みたいか聞いてみました。
「外国人が日本に来て初めて知るような情報が載っている本」というリクエストは2人から。
例えば、「日本の100円ショップ」や「交差点の仕組み」(どうも中国と違うようです)「あまり知られていない日本の習慣」他には「歴史」という声も。
自分の国との違いの発見は、若い彼らには新鮮な驚きのようです。また、まだまだこの国には知らないことがいっぱいありそう、それを知りたい!という欲求が強いのでしょう。

先生から新しく導入された本の紹介のあと、ちょっとざわついた教室もすぐにしーんと静かになり、読書に没頭。
「ネコが好きすぎる」と、漫画「チーズスイートホーム」に夢中の女子学生さんをはじめ、漫画組は持参の漫画を満喫の様子。JGR多読文庫の「落語」や「よだかの星」「野口英世」を手にとる学生も。
その他、学研の「なぜ?どうして?」シリーズやおなじみ「日本人の知らない日本語」など。「神様のカルテ」を読んで泣きそうだという上級の学生も。
なかなか辞書から離れられない学生はわずかで、ほとんどがみんな本を片手にぐいぐい読み進めていました。すごい!
この授業が終わっても、きっと本を読む習慣は続いていくだろうなあと思わせられました。

okayama-1.jpg

4月から読んできた本の記録、途中で発表した、本についてのA3のポスター発表、毎週の学生の感想、コメント、途中で行われたアンケートなどK先生が快く見せて下さいました。
学生の心の動きがわかってこれが面白い! 4月当初のコメントを見ると、それまで本を読んだ経験がなかったせいか、みんなかなり興奮している様子が伝わってきました。
一方、アンケートにあった多読のルールについて。辞書を使わない、わからない言葉を飛ばすというルールについては、否定派と肯定派に真っ二つに分かれていました。実際には辞書を使ってない様子なんですが。
このルールの意味がだんだんわかっていってほしいと願っていますが、コース終了まであと1か月、さて、最終的にはどこまで納得してくれるでしょうか。

さて、蛇足ですが、なんと、このクラスには昨年私たちが執筆監修した『日本語教師のための多読授業入門』の実践報告に登場する元精読派のTさんがいたのです。
私たちの研究会のセミナーで多読を知った高橋亘先生が、ベオグラード大学で多読を実践、それに参加して多読の良さを実感したTさんが、岡山大学に留学し、迷わず多読クラスを選択した、というこの巡り合わせ!!
私たちの活動も、細ーい糸で何とか少しずついろいろなつながりを作っているんだなあと思わされる出来事でした。Tさん、すっかり多読にめざめたようで、いい調子で科学的読みものを手にとっていました。

半期で終了だそうですが、また来年も開講されるよう祈っています。
見学を快く了承して下さったK先生、ありがとうございました。
Posted by nihongo-tadoku at 22:21 | その他 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
「文字・語彙を教える」P.96 [2011年10月30日(Sun)]
もうだいぶ前ですが、イタリアの日本語教師Iさんから、こんなメールをいただきました。

国際交流基金日本語教授法シリーズ「文字・語彙を教える」(ひつじ書房)で
「多聴」とともに「多読」が紹介されています。(P.96〜99)
非母語話者の日本語教師も多く読んでいるシリーズなので、
多読教育に興味を示す外国人教師も今後増えていくのではないでしょうか。

「え?知らなかった!」というわけで、早速「文字・語彙を教える」を購入、読んでみました。
ふむふむ・・・。P96に「語彙学習と多読・多聴」とあります。

多読や多聴が読解力、聴解力を高めるために有効な学習方法だと報告されていますが、語彙学習の点でも役立つ方法です。・・・(中略)・・・、多読、多聴が語彙学習に貢献するのは、たくさんの既習語と自然な文脈の中でくり返し出会う機会を作るという点にあります。既習語とのくり返しの出会いによって、その語の記憶が強化されることはもちろん、文脈からのさまざまな情報により、それぞれの語の知識を深めていくことができます。

そして、多読の素材として、「レベル別日本語多読ライブラリー にほんごよむよむ文庫」とウェブサイトまで紹介されています!

きれいになったサイトに大勢の人が来てくれるといいなあ。

(粟野)
Posted by nihongo-tadoku at 12:58 | その他 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
新しいサイトが完成! [2011年08月17日(Wed)]
8月17日(水)7時 渋谷にて

昨日の夜、新しいサイトへ無事移行しました!
11月末にプロジェクトがスタートして、早くも8ヶ月が経とうとしています。
途中、こちら側がなかなか原稿を提出せず、サービスグラントのプロジェクトチームのみなさんをハラハラさせたかもしれません。すみませんでした。
チームのみなさんのプロボノの力がなければ、絶対に成し遂げることができなかった、念願のホームページリニューアル、大切にしていきたいと思います。ありがとうございました。乾杯



今日は、サービスグラントのチームのメンバーとお会いして、サイトの更新のしかたなどレクチャーを受けてきました。

直前にルビのまちがいが多数発見されたり、韓国語の翻訳が定まらなかったために細かい直しが発生したにもかかわらず、最後まですずしい顔でさっさと直してくださったOさん、本当にありがとうございました。その速さには感動しました!
デザイナーのSさんにもぎりぎりまで手を煩わせてしまいました。

さて、新しいサイト、写真がたくさん入って、何をやっている団体か一目でわかるようになりました。この日、アクセス数を見てみると、まだ公開から1日経っていないのに、通常の4倍に増えている!
多くの学習者や先生方に多読に興味をもってもらって、あえて使った「tadoku」が浸透していくといいなあと願っています。

しかし、これから、サイトを育てていくのは、私たち。思わず身の引き締まる思いです。
でも、更新は、なかなか手強そうです。


見てください。レクチャー受けながらも、この不安げな顔・・・困った
だれかITの得意な人、サポート、求む!

(粟野)


Posted by nihongo-tadoku at 23:34 | その他 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
サービスグラントとの打ち合わせ、再び [2011年03月26日(Sat)]
3月25日(金)

今日は、いつも読みものを一緒に作っているサポーターの方たちに手伝ってもらって、私家版テキストの印刷、製本をした。
お手伝いのみなさんが来る前に印刷をやろうと思って、朝10時半に集まったが、途中で思わぬ事にインク切れ。レーザープリンターを買ってまもないので、まだまだ印刷はいけると思っていたのに、意外に早くなくなってショック。
そこで、川本さんに新宿に買いに行ってもらったが、どの店にもない! ビッ○カメラやヤ○ダ電機などありそうなところに問い合わせたが全部売り切れ。これって「買い占め」だろうか?
水やトイレットペーパーだけじゃないんだ・・・。
やっとのことで残り1点を手に入れてきてもらった。ぎりぎりセーフだ。

お手伝いに5人も来ていただき、ありがたかった。みなさん、さくさくと仕事を進めて、しかも手際もなかなかのもの。というか、これだけ何年もやっているのに、不良品を出す我々が超のつくぶきっちょなのかも? この日も、レベル別のテープの色を間違えるという失敗をしたのは、古株スタッフでした困った
ここでの話題は、やはり留学生帰国のこと。みなさん、新学期の始業が遅くなり、クラスも減りそうだとのこと。非常勤講師は仕事にあぶれること必至のようだ。まあ、おたおたしても仕方がないので、できた時間で、地道に活動を続けていこうと思う。

さて、夜はサービスグラントとの打ち合わせ。地震の影響でみなさん忙しく、今日はお一人がSkype参加。非常に声も聞き取りやすく、うまくいった。しかし、時代は変わった・・・。



まもなくいよいよ新ホームページの内容を詰めて執筆にとりかかることになりそう。うれしいけど緊張するなあ。写真なんかいいものを用意できるだろうか。プロに頼む、だれに?どうやって??いくらで??びっくり

(粟野)
Posted by nihongo-tadoku at 22:53 | その他 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
サービスグラントによる中間提案 [2011年02月04日(Fri)]
2月3日 節分

今日は、サービスグラントのプロジェクトチームによる中間提案の日です。
忙しい年末に関係者にたくさんインタビューしてくれたSさんやKさんに久しぶりにお会いできるので、楽しみ!
そのミーティングに先立って、「本を読むクラス」の後、食料を買い出しにデパ地下へ。
どういうわけかすごく混んでいる。よく見ると、押すな、押すなの大騒ぎで行列を作っているのは、「恵方巻」目当てのお客さんたち・・・。
「恵方巻」っていつから、こんなにポピュラーになったんだろう。
それにしても、「恵方巻」を売る店ばかりなので、
「いつもは違うものを売っているけど、きょうばかりは『恵方巻屋?』になるんだよね、きっと」なんて憎まれ口をきいていたら、ホントにパン屋にも『恵方巻パン』が登場してたびっくり

それはともかく、プロジェクトチームを時間通りの7時半にお迎えしてーー。

さて、どんな結果でしょうか・・・。
実は、前もって分厚い資料を送られていた。その中で、指摘されているのは、「広報・普及不足」「人・モノ・カネ不足」・・・。昨日から、ストレス?なのか胸の辺りが苦しい。

今日は、その資料を丁寧に説明してくれた。
すべてこちらもわかってはいたことだけれど、それをきちんと言葉にして整理して、今回のホームページリニューアルで目指す対象と目標を絞って見せてくれた。
内容はこちらのブログに詳しいので見てください。写真の中の私たち、うなだれてますよね・・・。

一生懸命手伝ってくれているみなさんに、こんな弱小NPOで本当に申し訳ない気がする。
ファンドレイジング、がんばらなくては、せっかくのリニューアルホームページが活きない。でもどこから手をつけたらいいんだろう? ううう・・・頭が痛いです。

(粟野)
Posted by nihongo-tadoku at 22:09 | その他 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
第4回かめのり賞受賞式 [2011年01月08日(Sat)]
謹賀新年

12月にかめのり財団から第4回かめのり賞をいただいた。今日はその授業式だった。



かめのり財団というのは、韓国・済州島出身の康本亀範氏が事業を興し、成功したことから、その次男である健守氏がアジア、オセアニアと日本の相互理解をはかるために設立した財団。アジア・オセアニア地域と日本の国際理解に貢献する草の根活動をしている団体に贈られるのが、かめのり賞だ。
4回目になる今回は、29団体からの応募があり、その中から9団体が選ばれた。
インドネシア、バングラディシュ、モンゴル、フィリピンなど海外への支援をしている団体、国内の多文化共生に力を注いでいる団体などの中で、多読用教材を作っている我々の活動はちょっと異質だったかもしれない。これまで、活動を評価されたことがあまりないので、少々驚きつつも、素直にうれしい。また、副賞の50万円は、弱小NPOにとって大変ありがたいご褒美だ。

今日は、川本さんと二人で、「よむよむ文庫」や私家版のレベル別読みものを抱えていったのだが、残念ながら、あまり披露する機会はなかった。ただ、顕彰の際、盾を授与してくださった財団設立者の康本さんが真っ先に声をかけてくださった。オーストラリアに息子さん夫婦がいらっしゃるので、お孫さんの日本語のために・・・ということのようでした。ぜひ、使っていただけたらうれしいのだが。

後半は、財団の奨学金を受けて、タイやマレーシアやインドネシア、フィリピン、中国、韓国などへ留学した高校生や中学生の体験談や日本へ来ている留学生の体験談を聞いた。
留学生の中には、日本人と変わらぬイントネーションをものにしている子が何人かいた。シャワーのように日本語を浴びているせいなのか。そうでない子との差はなんなのか・・・。
また、日本の高校生が、アジア近隣諸国への留学をするというのは、なかなかできない貴重な体験だと思った。みんなそれぞれいい思い出をつくって帰ってきたようだ。いい笑顔で思い出を語っていた。

今回いただいた奨励金で、やりたいことがいくつも浮かぶ。
今年はウェブサイトも新しくなる予定だし、いい1年になりそうな予感。
新しい1年、またどうぞよろしくお願いします。(粟野)
Posted by nihongo-tadoku at 00:13 | その他 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
忘年会! [2010年12月19日(Sun)]
今年は、いつも読みもの作成の会に来ていただいているメンバーと、私たち理事兼事務方兼雑用係のスタッフと、ウェブサイトのリニューアルでお世話になっているサービスグラントの方と一緒に持ち寄り忘年会をすることにした。会場は、なんとアスク出版会議室!「よむよむ文庫」を出していただいている版元の職場である。こちらの図々しいお願いをいとも簡単に快諾してくださった。
午後6時。
みなさん、まだ仕事中だというのに、食べ物を抱えて、職場に侵入・・・、会議室に次々と集合する私たち・・・。




大きなテーブルに持ち寄りの食べ物を並べる。インドネシア料理、煮物、チーズ、パン、お寿司、煮豆・・・料理

それを囲んで会食開始!乾杯 テーブルの周りをぐるぐる回りながら、食べ、飲み、話し・・・とあっという間の2時間だった。日頃、月1回のリライト作業のみで接する方たちや、サービスグラントのプロボノチームの若者たちと「貸し切り」の部屋で話せて、新鮮だったし、楽しかった。今回、参加できなかった人たち、残念でした。またこんな形の懇親会をどこかでやりましょう。(右二人は、最後までテーブルを離れなかった強者です・・・)


Posted by nihongo-tadoku at 23:13 | その他 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
NPOサービスグラントとの打ち合わせ [2010年11月25日(Thu)]
11月24日(水)午後8時〜10時半

いま注目の「プロボノ」をご存じだろうか。最近、新聞やテレビでよく紹介されているが、社会人が余暇を利用して、自分の知識や技術を活かした社会貢献をする活動のことだ。
私たちは、今年、この活動をしているサービスグラントというNPOにホームページのリニューアルを申請した。それが運良く認められて、今日、めでたく、プロジェクトチームとの顔合わせとなった。これからこのチームの人たちが半年かけて、ホームページを生まれ変わらせてくれるのだ。

チーム6人、NPOの事務局から1人、事務局とチームをつなげる役割のマネージャーさんが1人、こちらのスタッフが4人、総勢12人がいつも私たちが作業をしている事務所に集まった。これだけの人数が集まることは珍しい。イスも一つ足りなかったが、一人がファイル棚!に腰かけて間に合わせる。


まずは、自己紹介から。
そして、われわれNPOの事業の説明。これは質疑応答の形で。
日本語教育になじみがない方ばかりだから、わかりにくいだろうなあと思うのだが、英語多読のことなども交えて話すうち、質問もだんだん多くなってきた。なんとなくでもわかってもらえただろうか。説明がへただからなあ・・・。実際に「よむよむ文庫」を目の前に出すのが遅すぎたかもしれないと後で反省した。

多読のターゲットは、海外の日本語学習者365万人+国内の学習者十数万人+生活者やその子どもたち・・・でも、現在、多読を実践している教師はわずか数十人??・・・こんな事実を語っているうちに、「私たちの活動って、あまりにもささやかで、先行きどうなるんだろう、こんな弱小団体に忙しい社会人の手を借りていいんだろうか」と不安になってしまった。
ホームページを立派にしていただいて、成果が出せなかったらどうしよう? やりがいがなかったら、チームのみなさんに申し訳ない。


それにしても皆さん、まじめで熱心。会社帰りできっと何も食べてないんだろうと思うのだが、用意したお茶菓子にもあまり手を出さずに、メモをとりまくっていた。
彼らの目的のひとつは、いろんな世界の人に触れて視野を広くすること、だそうだ。
確かに、一つの仕事を一生懸命やっていると、ほかの分野の事が全くわからなくなる。それは、私たちも同じで、こちらもみなさんと接することでいろいろ学びたい。
助成金をもらうよりも、こうした支援の方が、お互いに楽しいしありがたいな。
プロボノを日本でも形にしてくれた、サービスグラントって、ほんとにすばらしいな、頭がいいなと思う。感謝!

これから、チームのマーケッターと呼ばれる人たちが、私たちの団体の関係者15人ぐらいにインタビューをするそうだ。私たちの活動やホームページへのニーズを詳しく調査するためとか。ニーズやら調査やら分析やらが苦手な私たちには絶対できないことだ。どんな結果がでるんだろう。そして、どんなホームページになるんだろう。わくわく・・・ドキドキ小
進捗状況をまた、このブログでお知らせします。乞うご期待。

片付けて11時過ぎに事務所を出る。駅で日本語教育関係の出版社のSさんにばったり会う。学習者が減っている・・・という景気の悪い話を聞きながら電車に揺られて帰った。

(粟野)
Posted by nihongo-tadoku at 23:40 | その他 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
こんな「奉仕」もある! [2010年11月18日(Thu)]
11月18日

前々から書こうと思っていたのだが、今、私たちは、都立太田桜台高校の「奉仕」の時間をサポートしている。そう、安倍元首相の置き土産?で、今、都立高校では「奉仕」が必修なのだ。「奉仕」という言葉からは、公共の場の清掃や老人ホーム訪問、保育園訪問などの活動が浮かぶのではないだろうか。それが、なぜ多読?

実は、この高校は英語多読に熱心に取り組んでいる学校なのだ。図書館に英語多読用の読みものがずらりと並ぶ。英語の時間、高校生は、この図書館に来て、思い思いのやさしい英語の本を手にとり読む。そして、それが、すばらしくとてもうまくいっているのだ。
そこで、指導しているS先生がひらめいた。「そうだ!この子たちなら、日本語多読の本が作れるのではないか?!」
ということで、高校生が、日頃の英語多読の体験を活かし、日本語学習者のために読みもの作りをしてみることになった。

集まったのは、十数名。2〜4人ぐらいのグループに分かれ、智恵を絞った。
オリジナルストーリー、昔話のパロディ、英語多読本の翻訳、日本語の「カワイイ」をキーワードにしたカワイイ本・・・。

リライトしたものは、すぐPCに打ち込む。




文章と絵は手分けして・・・




インターネットも駆使して・・・



せっせと切り貼り・・・



こうして第1作のめどがつくと、なんと、高校生は第2作も作り始めるのだった・・・。

私たちの目から見れば、かなりアラだらけの文章なのだけれど、見ていると、やっぱり、創作って楽しいことなんだなあというのがよくわかる。みんなそれなりに一生懸命取り組んでいる。

高校生は発想も自由。私たちも、彼らのいいところを大いに学ばせてもらおうと思う。

あとは、できた読みものを実際に学習者に読んでもらえたらいいのだけれど。
さて、そこまでどうもっていくか。

また、改めて報告します。

(粟野)
Posted by nihongo-tadoku at 23:20 | その他 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
International School Manila [2010年04月20日(Tue)]
今日は、ちょっと番外編。

3週間ほど前のことですが、「よむよむ文庫」の検索をしていたら、偶然、「よむよむ文庫」の感想がいっぱい載っているブログを見つけました。「AKASHI SENSEI NO ”BLOG GANBARO”」。International School Manila高等部の先生と生徒さんでつくるブログのようでした。

たとえば、「ハチの話」の感想はこんな風。

ーーーこの本はほんとうにかなしいです。かなしいでも、かんたんによめます。ハチは犬です。そして、ハチは先生の犬です。ハチと先生はしたしい。犬はほんとうにちゅうじつです。・・・(中略)この本はかなしい、でも、おもしろかったです。ーーー

他にも「かぐや姫」「鶴の恩返し」「相撲」「ソーピーの冬の家」「世界のどこかで、日本のどこかで」等々たくさんの感想が書き込まれています。しかも、なかなか上手に書けてます。こういう感想は私たちにとっての一番の励みになります。「ああ、読んでくれている人がいる!」。ラブ
早速、メンバーの松田さんがコメントを書き込みました。海の向こうでは、今度は生徒たちが興奮したそうです。「作者から返事が来た!!」と。

ブログを主催されている明石先生のお話によると、学生たちの読む力が弱いため、2008年6月から多読を導入することにしたそうです。
以下先生のお話を紹介すると・・・。

「日本語はこの多読ライブラリーでずいぶんと学生の読解力がつきました。何よりも苦手意識がなくなったのがよくわかります。動画(*『多読授業とは?』)の中にあったように、精読に慣れていた学生たちは以前は試験中にも大意をつかむということができませんでした。どうしても個々のことばに意識がとらわれてしまって時間内に問題文を読み終えることに精一杯だったのが、今は読むスピードもついてきました。
レベル0の本も8月からは導入して入門レベルの学生たちとももっと多読をしていくことができると喜んでいます。学校図書館の司書からも日本語の多読ライブラリーシリーズは高等部図書館の中でもかなり貸し出し数が多いと聞いています。学生たちが自主的に休みの前に借りていくので私はあまり数を把握していないのですが、他の外国語書籍と比べて貸し出し数は一番だと聞いています。・・・」

もう2年も前から多読を導入していたとは!
私たちの本がその多読のきっかけになっていて、しかも成果を上げている様子。とってもうれしいです。手応えがないな〜とくさる日もあるのですが、こういう話を聞くと元気が出ます。乾杯

このブログも多読授業の一環だそうですが、ほかにも上級生が下級生に読み聞かせをしたり、いろいろ広がっているようで、それもすばらしいと思います。拍手
明石先生、生徒のみなさん、ありがとうございました。
近いうちに、私たちも読者が本の感想を共有しあえるブログを計画したいと思っています。
そのときはぜひ、ご協力よろしくお願いします。(粟野)
Posted by nihongo-tadoku at 22:50 | その他 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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