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第2回多読セミナー参加者の声 [2013年09月01日(Sun)]
遅ればせながら、8月4日のセミナー参加者のアンケート(回収率75%)をまとめました。
参加した方も、参加しなかった方も、ぜひご覧ください。
みなさんの感想・要望は大変参考になります。次回をお楽しみに!

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ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
第2回多読セミナー アンケートまとめ

2.本日のセミナーについて、感想をお書き下さい。

<講演について>
・鈴木徹先生の講演を非常に興味深く拝聴した。体験から得た多読のメリット、指導法の説明がとてもわかりやすかった。
・鈴木先生の多読支援のあり方は一言一言納得できるものだった。
・鈴木先生のお話がとても参考になった。卒業生との会話の中で、相手の話を良く聞き、否定しない、共感していることに気づき、これが本当の支援なのだと感じた。
・タドキストが最良の教師との言葉に納得。
・講演を聴いて、自分の授業で起こる現象が他でもあるのだと少し安心した。
・講演ではもう少し実際の現場での具体的話が聞きたかった。

<ワークショップについて>
・大変良かった。絵のない本を皆でシェアしながら読むことで、多読の一歩が大きな実りとなることが体得できた。
・1人ではなく、一緒にやることの効果を感じた。
・ワークショップで実際の授業の導入例も見ることが出来、参考になった。
・ワークショップが体験でき、参考になった。次回導入する際にやってみようと思った。
・絵を読むことの意味、楽しさがわかった。
・ワークショップでの体験は目から鱗だった。何度も目にしているORTの文字なし絵本だが、見えていなかったものがあったと気付いた。人物の感情が以前より強く感じられ、お話の世界がより鮮やかにイメージできた。
・アイディアを付箋に書いていく方法に感心した。
・絵を読む手伝いなど、導入のポイントを詳しく聞けてよかった。
・ワークショップで導入についてはよくわかったので、次のステップについても知りたい。
・大変楽しかった。日本語多読の実践にも使ってみたい方法だ。
・ワークショップで絵を読む経験を初めてした。この経験をすることで、文字があっても文字より絵を読みたくなることや、登場人物の気持ちが深く読めるということが体験でき、興味深かった。
・ワークショップで英語の先生と一緒になり、話ができたことも楽しかった。
・「絵を読む」を真面目に自分でやってみると、確かにいろいろな発見があることを実感できた。
・絵を読むことで、改めて学習者の気持ちがわかった。

<英語分科会について、その他英語教育関係者の声>
・学校で多読を始めるかどうか迷いがあったが、気持ちが吹っ切れた。ミニライブラリーを常に用意し、生徒に本を読む喜びを伝え、自分自身も英語を楽しみたい。
・授業の進め方が不安だったが、多くの助言を頂くことができ、大変参考になった。
・具体的な例を知り、具体的な体験ができてよかった。まずは自分がダドキストになることから始め、子ども達が絵本、原書を楽しむ場を早く作りたいと思った。
・自分が本当に読書をして感動したことを伝えて、本を読む喜びを教えるようにするという考え方が良いと思う。
・絵を良く見ることの意味を改めて実感できたので、もう一度生徒に伝えられると思う。
・盛りだくさんの内容で今回も楽しかった。出版社の展示も良かった。
・リラックスした雰囲気の中での進行だったので、参加者の本音や悩み、つまづきを聞くことができた。多読を始めたばかりなので、今後の参考にしたい。
・参加者が活発に意見をし、大変有効な情報が交換されるところが素晴らしく、情熱が伝わった。
・学校現場の実践が聞けてよかった。
・Mr.プライドからプライドを取り除く具体例が知れてよかった。
・多彩な話が聞けてとても良かった。
・児童英語の仕事をしている人が多いことに驚いた。
・多読のよさの再確認と自分のレッスンの再認識、restoreを考えるきっかけになった。
・資料にあった、高校生の読んだ本の語数に驚かされた。
・図書室の見学ができてよかった。
・大変示唆に富むものだった。中高一貫部の生徒が先取り教育で授業についていけない状況に陥っているので、こうした生徒を救う道を探せたらと思う。
・多読とはどのようなもので、何を目指しているのかがわかってきた。
・実際に多読を体験する中で、「読む」「見る」ことを通じて多くのことが学べるとわかった。
・大切なのは「指導」ではなく「支援」であると、もっと多くの人に伝えられると良いと感じた。
・最後の意見交換が自分のためになった。もっと時間があればいいと思った。
・「多読教室」をしている方の名前や連絡先などが知りたい。
・今回は本当に来てよかった。
・一歩踏み出します!

<日本語分科会について、その他日本語教育関係者の声>
・テーブルで他の学校の先生方の話が聞けて勉強になった。
・今困っていることに対して、きちんとアドバイスがもらえた。
・多読を実践している人の話がたくさん聞けてよかった。それを通じて自分が悩んでいることの答えにつながるアイディアや、改善点を学ぶことが出来た。
・支援の中で基本的なことへの不安が自由に聞くことが出来たのが大変良かった。
・分科会で具体的な方法をきいて、またやってみようと思った。
・多読についての実践をいろいろ知ることができた。
・同じような悩みを持つ先生方と話ができてとても勉強になった。
・分科会での話し合いがとても有意義だった。
・まさに「学会」とは違う生き生きとした勉強会で、来てよかった。
・クラス規模が40名なので、多読そのものは授業に取り入れることができないことがわかったが、実践報告等、各先生の工夫や苦労は大変勉強になった。
・多読の考え方だけでなく、実際の使い方、工夫、困難点などがわかり、大変勉強になった。
・多読という名前はよく耳にしていたが、具体的な方法を知らなかったので大変参考になった。
・多読について何も知識がない状態で参加したが、とても興味深かった。初級の学生でも読めた!という実感、達成感が持てそうだと感じた。英語での実践も参考になりそうだ。
・英語多読の環境(Graded Readerなど)を日本語教材にも欲しいと切実に思った。
・英語多読の方々とも話ができたことが良かった。
・2年ぶりのセミナーだったが、以前よりも多読を実践している先生が増えたのだと実感した。
・参考になる絵本が購入できるので、本屋を探しまわらなくてもいいのが嬉しい。
・大田桜台高校の、このセミナーへのサポートに感激した。
・図書館の蔵書や見せ方に感心した。
・素晴らしい教育環境の高校を見ることができてよかった。
・学習者と一緒に本を楽しめるように、まずは自分自身がよむよむ文庫とJGR文庫を読破したいと思った。
・全体を通して、非常に得ることが多いセミナーだった。
・全ての時間がとても有意義だった。

以上。


第2回多読セミナー「多読支援とは?」 [2013年08月15日(Thu)]
8月4日(日)第2回多読セミナーが開かれました。(都立大田桜台高校にて)

今年は、午前10時半開催、午後5時終了という1日の長時間セミナーです。
全体会と別に、日本語と英語に分かれての分科会も設けるなど、昨年より一層中身の濃いプログラムをと、計画しました。
しかしながら、そんな長い時間のセミナーにどのくらい来てくださるか、集客に関してはハラハラしっぱなし・・・。7月中旬でもまだ目標の半分にも届かず、気を揉みましたが、結局、スタッフ含め101名が集まり、ホッと胸をなでおろしました。英語関係者と日本語関係者はほぼ6対4の割合でした。

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まず、理事長から、「学会とはちがう、参加者が情報交換できる場にしたい」との抱負が語られ、会がスタートしました。

「多読支援とは?」のスピーチは、都立大田桜台高校の鈴木徹教諭。NPO多言語多読の新理事でもあります。

大田桜台高校は、多読授業を採り入れて5年目。高1、高2は週4時間の多読授業で文法授業無し。図書館には、英語多読の本がずらりと並び、非常に恵まれた環境で理想的な多読授業を行っている学校です。(多くの方がこの日、図書館見学をされ、歓声をあげていらっしゃいました)

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鈴木さんによれば、「多読支援」にはマニュアルはない。手探りで、個人個人に対してアドバイスをして支えていくもの。ただし、原理原則は外してはいけない。それは、教師側が「教えない。おしつけない。テストしない」
これを踏まえてアドバイスしていく。ゴールは、「支援がいらなくなること」

いい支援をするために、支援者は、生徒のロールモデルになること。自分もたくさん読んでガイドができるようにならなければならない。また、生徒との信頼関係を築くこと。
などなど、具体例を織り込みながら話されました。

次に、企業での多読支援、児童英語教室、日本語多読の紹介があり、午後のワークショップへ。

英語tadokuクラブの大熊さん、青江さんによるワークショップ「多読はここから
〜絵を読もう〜」
字のない絵本を読む練習をしました。
字面を読んで、「知らない単語がないからわかった」ことがイコール「読めた」ことでしょうか。多読では、それを読めたとはみなしません。本の世界にちゃんと入っていくことが「読めた」ことです。(逆に知らない単語があってわからないところがあっても、その世界が楽しめたら、「読めた」ということです。)
会場からは、まるで子供に還ったように「ハイ」「ハイ」と手が挙がり、絵についての発見をみな口々に発表していました。

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3時からは分科会。
英語関係者と日本語関係者に分かれての多読談義?

英語は、受験に関して多読がどんな効果を上げたかを鈴木徹教諭が述べ、その後、事前に提出してあった参加者からの質問に、会場の参加者が答えるという形式で会が進みました。
「多読をはじめる前のオリエンテーションはどうするか」
「文法を学ばなければいけないと思っている生徒をどう巻き込むか」
「読書記録をつけない子への対処」
「読書嫌いの子への多読支援」
などについて質疑応答がありました。

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日本語は、海外の大学、国内の日本語学校の先生3人にまず多読授業実践報告をしていただきました。その後、海外大学、国内大学、ボランティア、日本語学校、小・中・高校別に分かれ、多読についての報告、質問等について話し合いました。

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終了後のアンケート回収率は75パーセント。
多くの方に感想をいただくことができました。
後半の時間が足りなかったというご指摘が何点かありました。次回は、参加者のみなさんにたっぷり話していただく時間をとりたいと思います。

数年前とは、多読も実施校が増え、輪が広がったと実感したセミナーでした。今後、みなさんの輪をつなげ、広げる役割に徹していきたいと思います。

JGR多読文庫はおかげさまで、昨年を大幅に上回る113冊をお買い上げいただきました。
また、印刷資金カンパは26,650円集まりました。
ありがとうございました!!
(粟野)


トルコで講演&ワークショップ [2013年06月20日(Thu)]
2013年6月17日(月)

第12回トルコ日本語教師大会に呼んでいただき、トルコのほぼ中央にあるカイセリのエルジェス大学にやってきました。
世界遺産カッパドキアに近い商業の町で、住民のうち日本人はエルジェス大学の2人の先生だけだそうです。
ホテルも町の店の人も、英語が全然通じません。人も車も多いけれど、どこかのんびりしたアジア的雰囲気が漂っています。

さて、夏休みの広くて静かなキャンパスに到着すると、ポスターがささやかにお出迎え・・・。

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副学長にご挨拶して、いよいよ、10時開会式開始。
10時半〜11時半 基調講演「多読ー多読の考え方、効果、実践方法ー」
参加者は16人と寂しかったのですが、トルコ人の先生方がとても熱心に聞いてくださいました。

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「アンカラの日本語教室では『よむよむ文庫』はよく読まれています」
「自分が学習者だった頃にこんな本があればよかったのに・・・」
「多読って全然知らなかった。やってみたい」
「実は、昨年、半年やってみたけれど、このまま続けていく自信がない。どうしたらいいのか・・・」
「電子ファイルにする予定はないのか」等々。

聞けば、トルコの大学生は、会話は上手だけれど、読み書きにはあまり熱心ではないとか。早い時期に、多読のやさしい本を読むことで、読むことへの敷居が低くなればいいなあと思いました。

午後からは、発表が6本。
トルコ人の先生方の発表は、みなさん日本語がものすごく聞きやすい。トルコ語は日本語と語順が同じで習得しやすいとは聞いていましたが・・・。

2013年6月18日(火)
今日は、午前中に3本発表があり、午後から、多読のワークショップ。
ワークショップは、アシスタントの1,2年生の学生さんにも加わってもらい、日本語が超達者な先生方も前列に並んでいただき、絵本やその他の本を紹介後、レベル0から開始。途中、聞き読みもしてもらいました。日本人の先生方には英語の字のない絵本から。

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さて、感想は・・・。
トルコ人教師
「納豆は、日本人でも嫌いな人がいますか」
「ごはんが左で味噌汁が右って、常識ですか?知らなかった・・・」
「レベル2と3のギャップが大きいと感じた」
「漢字もこういう本を使いながら教えた方がいいと思った」等々。
日本人教師
「字のない絵本を『読む』のがとても難しいと感じた」

これをきっかけに多読に何らかの可能性を感じて取り入れていただけたらうれしいです。
その後、学科長から立派な盾をいただいてしまいました。

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今回、こちらの先生方とお話しして、トルコの日本語教育事情についてもずいぶん勉強させてもらいました。
日本語の本はおろか教科書も手に入れるのが大変だということ、その上、インターネット環境も十分ではなく、日本人と会話するチャンスも全くないとのこと。ここの学生は、試験料の高い日本語能力試験とは無縁のようです。「多読の本もPDFファイルで売ってくれたらうれしい」とも言われました。つまり、送料がばかにならないということ。
ある先生には、「電子化したほうが絶対、個人ユーザーにとってはいい」と言われました。
私たちもまだまだ考えていかなければならないことがありそうです。
(粟野)
多読祭り! [2013年04月05日(Fri)]
3月31日(日) 多読を語る?お祭りを、電気通信大学で開きました。

プログラムその他、きっちり決めての運営でなく、新旧の多読実践者、これからやってみたい人が集まって情報交換する場という設定で、告知も主にfacebook,多読フォーラムだけの試みの会でした。

期日が近くなるにつれ、参加表明も増え、お手伝い、スタッフも含め55名の参加がありました。
山形、福岡、大阪、岐阜など遠くからの参加も。十年前から多読をしている方の体験談は圧巻で、「へえー」「すごい!」と思いながらも、「それなら私もできるかも」「やってみたい」につながるお話がたくさん聞けました。頼もしい先輩たちにはもっともっと話を聞きたかったです。

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我らが理事・講師の繁村さんの話もいつ聞いても面白い。
某有名大学の大学生が英検〇級不合格から、多読に出会ってから、英語を駆使するIT企業で活躍する現在までの道のり!

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TOEIC対策して高得点をとれても、英語で何もできなかったというSさん。多読で足下に強固な石垣を築くことの重要性を話されました。


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小グループで歓談の途中、シンハラ語の劇薬シャドーイングも披露されました。現受講生のKさんに拍手喝采。まったく知らない言語のシャドーイングをすることで、聞こえ方、音の出し方が変わってくるとのこと。

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新旧多読実践者、新規参加者との情報交換も盛んに行われました。

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日本語多読もよろしく。



(オマケ)
事務所を構えて約1年。昨年の3月29日に物件を見に行ったときは、こんな感じ。

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「ここからやるぞー!」でも、少々不安な面持ちの酒井理事。

なんとか8月末から多読クラスを開いて、ハイハイから伝い歩きへ。自立まであと一息! 
一層のご支援、よろしくお願いします!みなさん、ありがとうございました。(粟)
にほんご多読セミナー in 福岡 [2013年04月04日(Thu)]
遅ればせながら報告を。

3月23日(土)九州では初めての、にほんご多読セミナーを行いました。
このセミナーは福岡教育大学の坪内先生のご尽力で実現したものです。

前日は冷たい雨が降り、雨女の面目躍如といったところでしたが、セミナー当日は何とか晴れてくれました。福岡教育大学の校門のところで立派な看板がお出迎え!

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さて、まったく知り合いもいない福岡で、いったいどれくらいの人が集まってくれるのか心配しましたが、最終的に40人もの先生方が参加して下さいました。日本語学校、大学の先生が主でした。

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多読をすでに授業に取り入れている先生、これから取り入れる先生もいらっしゃった反面、まったく知らずに参加の先生も。でも、「多読」はすでに耳になじんだ言葉となっているようでした。3年ぐらい前のセミナーとは明らかに反応が違ってました。

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たくさん楽しく読むことの大切さ、そのための4つのルールをお話しし、日本語学校やボランティア教室での多読授業の様子をお見せしました。「舌切り雀」に感動する人、「ハチの話」で泣く学生など、みなさん喜んで見入ってくださいました。
東京からたくさん送った多読向けの本もみなさん積極的に手にとられました。

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休憩の後は、福岡教育大学での多読授業実践報告。
図書館を利用した多読授業の様子が動画で流されました。
広い図書館で思い思いの席につき、黙々と読んでいる学生さんたちの姿が印象的でした。
最後に二人の大学生へのインタビュー画像。一人が「来年もこの授業とる!」と宣言してました。
坪内先生は、「数字では、何が伸びたとか単語の数が〇〇個増えたとか言えないけれど、読んでいる本人が『伸びている』と実感できるのが、多読授業だ」とおっしゃっていましたが、まさにそうだな〜と思いました。

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最後に英語多読体験。Oxford Reading Treeの字を隠して絵を「読んで」ください、と言うと、みなさん素直に従ってくださったものの、「これにどういう意味があるんですか」の質問も。説明不足だったかな・・・。
文法知識を駆使して文が解読できたら「読めた」ということではなくて、絵(状況)を見て話を把握することが「読む」ことだと言いたいのですが。まずそこに立ち返って、そこから読むことをスタートさせたいと思うのです。
cross という言葉が分からなかったけれど、何回も出会ったらわかったという感想も出ました。
英語多読やってみたいとの声も上がりました。みなさん十分学習者の気持ちになっていただけたでしょうか。

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アンケートの回収率も反応も上々。
この中から多読をやってみようという方が出てくれることを祈ります。
また、参加者の中には、昨年夏の名古屋での日本語教育国際大会で話を聞いてくれた先生もいらっしゃいました。即、多読を授業にとりいれたそうです。その先生が同僚と一緒にまた聞きにきてくださいました。
(粟野)

「にほんご多読セミナー in 大阪」レポート! [2012年11月19日(Mon)]
11月16日(金)

明日は3年ぶり?の大阪での多読セミナーの日。
大阪YMCA学院で多読授業を始めていると聞き、それではぜひ会場をお貸しくださいと頼み込み、セミナーを開催することになった次第です。しかも、今回は粟野、川本、深田という3人のチームで押しかけました。
セミナー本番に先だって、たまたま前日に大阪YMCA学院で多読授業があるというので、図々しく見学もさせていただきました。
久しぶりの日本語学校での多読風景。やっぱりわくわくします。
まずは、中級クラスの多読授業を拝見しました。十数名の教室に、よむよむ文庫・多読文庫のレベル3や4、その他マンガ「ドラえもん」や「花より男子」、絵本少々。
黙々と読む姿はやはりどこも変わりません。

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途中、「ドラえもん」でクスクス笑う学生が二人いていい感じでした。

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方や、難しい顔をしてゆっくりレベル2を読む学生も。何か「勉強モード」で読んでいるのかも・・・。

次に初中級のクラスの多読授業。
こちらは、レベル1や2を読む学生がほとんどでした。非漢字圏の学生さんには「聞き読み」を勧めたいところ。最後に読んだ本の感想を話し合うブックトークタイムがあり、「タクシー」が面白かったとか、「着物」がよかったとか、制作者としては参考になる意見がでて楽しかったです。

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少しずつ「よむよむ」以外の絵本やマンガなどが充実していくといいですね。私もはじめはこれぐらいの本の量から始めたのでした。初めての頃の多読授業を思わず懐かしく思い出しました。
それにしても、すでに4クラスで多読授業を始められているとか。すごい実行力!

11月17日(土)1時半〜4時半
「にほんご多読セミナー in 大阪」

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あいにくの雨でしたが、ドタキャンもなく35名がほぼ定刻通りに集まってくださいました。
直前の打合せ通り、私は、控えめに?短めに話を切り上げ、実際の映像に語らせるようにし、「島」ごとの交流も含めながら進行しました。

「多読」のポイントは、
★読むことも能動的な行為。ひとりひとりが読みたいものを読まなければ!
★質より量。量を読むと、さまざまな場面から言葉の意味が浮き上がってくる!
★読む力は、語彙+文法だけではない!。

「多読」を実現するための4つのルール
@やさしいものから
A辞書を引かないで
B分からない言葉はどんどん飛ばし
C進まなくなったら止めて他の本へ

教師の役割は、学習者を支援すること。
ひとりひとりをよく見て、楽しくたくさん読める環境を作ることに徹しよう!

などなど・・・。

質問もいろいろ出てきて、答える時間もあり、いつになくたっぷり感のある進行ができました。
途中のミニ英語多読も有効なアトラクション?になったよう。
「何か見つけましたか」のかけ声に、わく会場。みなさんが無邪気な表情になって絵を見直す姿が印象的でした。

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JGR多読文庫も「よむよむ文庫」もたくさん買っていただき、アンケートも90パーセントの回収率!みなさんのノリの良さが伝わってきました。
セミナー後もたくさんの人たちから「面白かった!」と言っていただき、ほっとしました。
これがきっかけで、多読を取り入れてくださる先生がいたら、本当にうれしいなあ!
読みもの作りへの参加も、よろしくお願いします。
私たちももっともっとうまく、多読の楽しさをみなさんに伝えられるよう精進します。(粟野)

多読の輪が少し広がった・・・?! [2012年11月10日(Sat)]
遅ればせながらのセミナー報告と事後報告を少し・・・。

11月3日(土)午後2時〜4時半
中野にあるアクラス日本語教育研究所主催の研修に呼んでいただきました。
きっかけを作ってくださったのは、会員の深田さん。ということで、深田さんをはじめとして会員の宮島さん、理事の川本と私を含め、総勢4名で研修に乗り込むことにーー。
当日は、「にほんご よむよむ文庫」をはじめ、手作り版JGR多読文庫、橋渡しの本、学生の読書記録、英語多読用の本など、カート3つにいっぱいの本を詰め込んで持っていきました。

集まってくださったのは、17名。主催者の嶋田和子先生の古巣のイーストウェストの先生がたくさん、またその他の大学や日本語学校の先生、ボランティア教室の先生など。
気心しれた先生方が多いせいか、話しやすい和やかな雰囲気でした。

セミナーの様子は、これまた素早くまとめてくださった深田さんのレポートをご覧ください。


とくに、英語多読の体験をベースに、宮島さんが参加者に上手に英語多読を体験させてくださったおかげで、みなさんの表情がほころんで、「英語多読やりたい!」という声があとでたくさん聞かれました。みんな、楽しそうでしょう?

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また、驚いたのは、英語多読体験者が、この中に数人いたこと。
うまく進まないという相談も受け、「わー、英語多読って着実にすそ野を広げているなあ」と感じました。その波が日本語教育にも来るといいなあ。


さて、後日談。
その数日後、参加者の一人から連絡があり、私たちが作っている手作りのJGR多読文庫を買いたいとのことでした。詳しく聞くと、早速、勤務校で多読授業を始めたとか。その実行力にびっくりするやらうれしいやら。また、ほかにも一校、導入を考えている学校があると聞いています。

英語多読を楽しんだ気持ちをぜひ、日本語学習者へも伝えようと思ってくれるとうれしいなあと願うばかりです。そのためには、魅力的なreadersづくりにも一層身を入れなければ!
(粟野)

西町インターナショナルスクール研修会 [2012年08月15日(Wed)]
8月15日(水)
東京・元麻布にある西町インターナショナルスクールでの研修会で、川本、松田、粟野が講師を務めました。
開始はなんと午前8時半。終了が午後4時。
7時間にわたるセミナーだったので、無事つとめられるだろうかと不安があったのですが、みなさん、「多読」に前向きに取り組んでくださり、あっという間の1日でした。
「西町」は、日本語習得を大切にしていて、毎日1時間日本語授業があるという珍しいインターナショナルスクールとのこと。生徒のバックグラウンドはさまざま、日本語能力もさまざまという一斉には指導しにくい要素をたくさん抱えている中、先生方が試行錯誤してよりよい教育を、と心を砕いていらっしゃいます。
結果に点数をつけるより、プロセスを大事にすることをモットーとしているということにも感心しました。うーん。多読がフィットするなあ・・・。多読を本格的に取り入れていったら、きっと何かが起こる・・・。そんな手応え十分でした。報告を聞くのが楽しみです。

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セミナーは、学校の図書館で行われました。リラックスできそうな居心地のいい図書館で、本に囲まれてのセミナーは気持ちよかった!

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午後は、先生たちに、実際に多読向け読みものを作っていただきました。小学校2年生には、0レベルの「アリとキリギリス」を、ネイティブには届かないけれどかなりの語彙を持っている中学生にはレベル4「むじな」「くもの糸」など4つのグループに分かれました。
一人では思いつかなくても、みんなで協力すれば、できる楽しさ、面白さも感じていただけたようです。

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熱い暑い1日・・・ [2012年08月05日(Sun)]
8月4日(土)
NPO多言語多読と名前を変えてから初めての多読セミナー。
定款変更、事務所引っ越しなどいろいろあってばたばたしながらの開催となりました。
どんなぐあいになるのかなあ、人が集まるかなあと不安を抱えながら準備をしてきましたが、参加者70名+スタッフ10名で会場はほぼ満員でひとまず安心。
プログラムもほぼ予定どおり進行できました。

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高校での英語多読・多聴・多話の実践を詳細なデータをもとに発表して下さった福岡女子学院の坂本先生、大学での日本語多読実践を丁寧に語って下さった福岡教育大学の坪内先生、ありがとうございました。

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参加者は圧倒的に多読経験者や英語多読の先生が多く、はじめて多読を知ろうと参加された方はちょっとめんくらったかもしれません。すみません。
それでも最後はグループ別に交流の機会もあり、「何か」が伝わったのではないかと思っていますが、いかがだったでしょうか。

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最後に、スタッフの数々の不手際、すみませんでした!
日本語多読関係者としては、まだ多読を知らない先生方にお伝えする機会をもっと設けなければ、と感じた次第です。
(粟野)
ACTFL2.こんなに売れた!!! [2011年12月09日(Fri)]
ACTFLの会場のブースで売れたのは、37セットでしたキラキラ

JTPでもワークショップの成果でしょう、と言ってくださいました。やってよかった!!!

こぼれ話:ケンタッキーの小学校の先生から、レベル0を各セット30の注文があり、メールをやり取りする中で、HP公開の「船」を紹介。すると、絵も素敵だし、とてもいい、でも、『お酒』がでてくると、小学校ではダメなので、大学の先生に紹介しますとのことでした。

『お酒』がだめって、実物がくっついてるわけじゃない(そうだったら、大人は大喜び)し、小学生が飲む話じゃないし、、厳しいですねえ、アメリカ。
マンガや戦隊物なども、暴力、性的なもの、子供がほしくなるようなグッズのCM、などご法度というのは知っていたけど、さすが禁酒法があった国、なんでしょうかねえ。
われわれのは、ダメなのが多いかも。伏字にでもするしかない???ウインク

(川本)

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