第15回日本語教師のための英語体験講座 [2010年06月06日(Sun)]
6月6日 3ヶ月ぶりの英語体験講座。
ほとんど宣伝なしだったので、どうなるかと思っていましたが、リピーターのFさんが知人友人に声をかけてくださったおかげもあり、6人の参加となりました。内訳は、小学校、中学校の先生、夜間中学で日本語ボランティアをなさっている方、主婦という具合です。 ![]() ![]() 参加者から「英語では苦しめられて、すっかりオチこぼれ、嫌な記憶ばかり」という声も上がりました。別の参加者からも「うん、うん」と力強い?うなずきの賛同が。しかし、「多読」では、自分が楽しんでいることが最優先!、プレッシャーになることはしなくていいとのこと。 まず、絵から、そしてストーリーになじんてきたら文字も読みましょう、それから、しばらくしたら話のオチを考えながら読んでみましょう!というので、新人はその通りに・・・。 2回目以上参加されている方たちは、早速、Oxford Reading Treeを手にとって読み進めます。 絵の中のしかけなどを探しながら、あっという間の1時間が過ぎ、その後は、聞き読みに挑戦。さらに、シャドーイングも。 みなさん、なかなかのシャドーイングぶりで、ほめられました。日本語にはない耳障りな英語の音がちゃんと真似できていたようです。 ![]() 最後に質問や感想を聞きました。 ・95%ぐらいわかるものしか読めないし、読まないようにしているのだが、それでよいのか。 ・・・語彙習得の研究者は98%ぐらいわからないと楽しめないと言っている。でも、経験から、30%ぐらいしかわからなくても、楽しんで読む人もいる。要は、読んでいて「楽しいかどうか」。理解度を気にせず、楽しく読めればそれでいい。そのうち、だんだんレベルが上がってくる。 ・日本語学習者に絵本を使うと、すぐ辞書でわからない言葉を調べ始める。それをやめさせて、絵を見てだいたいわかればそれでよしとすればいいんですね? ・・・そうです。字の多い絵本を見せると字が気になるので、なるべく文字の少ない絵本を選ぶことも大切。 ・学習者が楽しんで読んでいるかどうかは、見ていて様子で判断するんですか? ・・・そうです。「その本、どうですか?」と聞いたときに「大丈夫。読めます」という返事だったら、要注意。「面白い」とか「あんまり面白くない」という答えは、面白さを問題にしている答えなので、ちゃんと中身をとらえている証拠なのでOK。後は、読んでいる様子をよく観察していると楽しんでいるかどうかわかってくる。 ・前回は、多読全体の話を聞いた。今日は学習者としてスタート地点に立って、読み始めた。こんなふうに読んで、そのうち話す方もできるようになったらいいなと思っている。 ・前回は字が少ないのが気になったが、そういうものではないということがわかった。今日は、絵を見ることが楽しかった。 最近はYoutubeで子ども向けのアニメ番組などが見られるので、それを利用するのもよいというお話もありました。 この体験講座、この形での開催はひとまず終了。今後は違う形で再出発します。(昨年度、日本語教師の参加が少なく、ちょっと趣旨が違ってきてしまったんです・・・ ![]() この2年間百名以上の方が参加されました。どうもありがとうございました。 英語多読、ここで興味をもたれた方は、ご連絡ください。概要をお伝えしたり、多読教室をご紹介することはできると思いますので。(粟野) |