遅ればせながら報告を。
3月23日(土)九州では初めての、にほんご多読セミナーを行いました。
このセミナーは福岡教育大学の坪内先生のご尽力で実現したものです。
前日は冷たい雨が降り、雨女の面目躍如といったところでしたが、セミナー当日は何とか晴れてくれました。福岡教育大学の校門のところで立派な看板がお出迎え!

さて、まったく知り合いもいない福岡で、いったいどれくらいの人が集まってくれるのか心配しましたが、最終的に40人もの先生方が参加して下さいました。日本語学校、大学の先生が主でした。

多読をすでに授業に取り入れている先生、これから取り入れる先生もいらっしゃった反面、まったく知らずに参加の先生も。でも、「多読」はすでに耳になじんだ言葉となっているようでした。3年ぐらい前のセミナーとは明らかに反応が違ってました。

たくさん楽しく読むことの大切さ、そのための4つのルールをお話しし、日本語学校やボランティア教室での多読授業の様子をお見せしました。「舌切り雀」に感動する人、「ハチの話」で泣く学生など、みなさん喜んで見入ってくださいました。
東京からたくさん送った多読向けの本もみなさん積極的に手にとられました。

休憩の後は、福岡教育大学での多読授業実践報告。
図書館を利用した多読授業の様子が動画で流されました。
広い図書館で思い思いの席につき、黙々と読んでいる学生さんたちの姿が印象的でした。
最後に二人の大学生へのインタビュー画像。一人が「来年もこの授業とる!」と宣言してました。
坪内先生は、「数字では、何が伸びたとか単語の数が〇〇個増えたとか言えないけれど、読んでいる本人が『伸びている』と実感できるのが、多読授業だ」とおっしゃっていましたが、まさにそうだな〜と思いました。

最後に英語多読体験。Oxford Reading Treeの字を隠して絵を「読んで」ください、と言うと、みなさん素直に従ってくださったものの、「これにどういう意味があるんですか」の質問も。説明不足だったかな・・・。
文法知識を駆使して文が解読できたら「読めた」ということではなくて、絵(状況)を見て話を把握することが「読む」ことだと言いたいのですが。まずそこに立ち返って、そこから読むことをスタートさせたいと思うのです。
cross という言葉が分からなかったけれど、何回も出会ったらわかったという感想も出ました。
英語多読やってみたいとの声も上がりました。みなさん十分学習者の気持ちになっていただけたでしょうか。

アンケートの回収率も反応も上々。
この中から多読をやってみようという方が出てくれることを祈ります。
また、参加者の中には、昨年夏の名古屋での日本語教育国際大会で話を聞いてくれた先生もいらっしゃいました。即、多読を授業にとりいれたそうです。その先生が同僚と一緒にまた聞きにきてくださいました。
(粟野)