報告がすっかり遅くなりました。
2月24日に無事、「多読のためのリライト講座」を開催しました。
岡山、静岡、仙台など遠方からの参加者を含む13名が集まりました。
これまで2回にわたって行ってきたリライト講座ですが、今回は、1日にしてほしいという声が多かったため、思い切って1日完了講座にしてみました。
まずは、多読の説明の後、多読授業の様子や指導の仕方を動画で見て、多読の概要を知っていただき、英語多読体験へ。

私たちにとっては、英語多読であれ日本語多読であれ、多読というのは、わからないところは飛ばして、あまりにもわからなかったらその本はやめていい、という気楽に楽しくやるものですが、「英語多読」と聞いて、緊張して参加された方も。
学校卒業以来、英語と縁のない方も多いはず。さらに「多読」について予備知識がないとしたら・・・。「英語多読」と聞いて、どれだけ難しいものを多読させられるのか心配になるのは当然ですね。次回から予告の時に、だれでもできるという点を強調した方がよさそうだと感じました。
さて、午後は、いよいよリライト。イソップの「アリとキリギリス」を3班に分かれてリライトしてもらいました。やさしい英語の本に影響されてか、みなさん絵にこだわり、絵を大きく使い、そこに字を少し載せるぐらいのすてきなレベル0の読み物を作ってくれました。それに引き替え、我々の「アリとキリギリス」はちと遊び心が足りないかも。みなさんに教えられることが多い、レベル0のリライトでした。


次にもうちょっと長いものに挑戦。「ごん狐」、「注文の多い料理店」、「花咲かじいさん」。
時間があまりなく、ゆっくり発表や意見交換ができませんでしたが、一通りは経験していただくことができたと思います。

最後にみなさんとお話ししている中に出てきたビックニュースは、岡山大学が4月から多読コースを設けたということです。「よむよむ文庫」は5セット購入し、授業に備えているとか。JGR多読文庫も2セットお買い上げいただきました。来年度からの新カリキュラムを構想する際、「多読クラスは必要」との声が先生方の中から挙がってきたそうです。。ぜひ、軌道に載せて、授業の様子を報告してもらいたいものです。機会があったら、授業見学にも出かけたいなあ〜。
その他、月1回の読みもの作成会への参加をお考えになる方も二人いらっしゃって、うれしい限りでした。
1日に、多読について知ってもらう、リライトを2つ経験してもらう、この2柱を詰め込んだので、みなさんお疲れだったと思います。無理なく多読のエッセンスを伝えるにはどうしたらいいか。よりよい形を模索しつつ、来期も講座を企画したいと思います。
みなさま、どうぞよろしくお願いします。(粟野)