2012年2月19日、3月18日 第5回多読のためのリライト講座 しんじゅく多文化共生プラザ
ここのところ、忙しくてなかなか報告ができなかったリライト講座ですが、2回分まとめて書きます。
まず前半。2月19日 午後1時半〜4時半
8人の参加。大学、日本語学校の先生、ボランティア教室の先生、子どもの日本語教育支援の先生など。英語多読の先生も一人。遠くからの参加者もいてありがたい。
まずは、私たちが考える多読や多読のルールについてお話をして、英語多読を体験してもらう。

絵をよく見て、絵の世界に自然に入るように読むこと・・・それを積み重ねていくことで多読は進行していくことをわかっていただきたくて、いつもこの流れで講座を進めている。今回もみなさん、楽しそうにCDを聞きながらOxford Reading Treeを読んでくださった。ORTの絵のすばらしさにはみな感心しきり。これが、次のリライトへのいい準備にもなる。
しばし、英語の世界に遊んだ後、いよいよリライト。二つのグループに分かれ、「アリとキリギリス」をレベル0にしていただいた。
それぞれ、絵心のある方が絵もつけて、なかなか楽しい二つのリライトができあがった。
私たちが作ったものより、ビビッドかもしれない。

3月18日 後半
欠席が多かったのが残念!しかし、外国から帰省中の飛び入り参加と第4回の後半を欠席された方の参加があり、5人が集まった。
今回の出席者は、海外で長年指導してきた先生方が多く、それぞれの現場での話に花が咲いていた。また、中には私たちが読みもの作りを始めたごく初期に、たくさん買って使ってくださった先生もいらっしゃった。ずっとこの読みもののことを忘れずにいてくださって、今回、会員にもなってくださった

こういうつながりをこれからも大切にしたいものです。
DVDで、日本語学校とボランティア教室の多読授業の様子を見ていただく。
それから、実際の授業のやり方について質問をしてもらう形で進めた。
本の勧め方、多読はusefulじゃないという学生にどう応えるか、子どもの場合は?などの質問が出た。
ある先生の同僚が大学で「よむよむ」を使ってくださっているとのこと。でも、使い方は、1冊を人数分コピーして配ってみんなで「読解」。予習してくる学生もいるそうだ。
「よむよむ文庫」を予習してきて、教室で読む・・・。今や、それを聞いて「ありえない!」と思うのだが、そういうスタイルしか学生も先生も知らないんだものなあ、無理もないのかな。
やさしく作ってあるから、ぜひ、みんなで色々な本を読んで、取り替えて、また読んで・・・というふうになってほしいなあ。
今回のリライトは、「注文の多い料理店」
原作を読みがらのリライトはどうしても原作を忠実にリライトしがちだが、今回のチームはどうするか・・・

だんだんレベル3に合わせて大胆にカットしていくようになり、レストランに着くところまで終了。
最後に、「よむよむ文庫」の「注文の多い料理店」を披露して比較してみた。
あっという間の3時間だったが、何かを感じて帰って下さったとしたらとてもうれしい。
中のお一人は、授業に多読を取り入れる準備を始めたそうだ。うまく導入されることを祈ります。
(粟野)