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第4回リライト講座 後半 [2011年11月28日(Mon)]
2011年11月27日(日) 午後1時半〜4時半 しんじゅく多文化共生プラザ

 先月の前半に続く、後半。前回の11名の方のうち、元々前半1回だけの参加だった方以外にも、ご都合で3名がお休み。そこへ、葛飾の中学校の先生が加わってくださったので、8名。

 少し、前回の初級レベルのリライトに触れてから、DVDを使って、実際の授業のやり方をレクチュア。



 現実の授業方法よりも、日本語学校などの組織で、時間が取れないことが出席者の多くの方の共通の悩みのようだった。
 また、よむよむ文庫・多読文庫だけでは、レベルの高いクラスではすぐに読み終わってしまうという声も…。
 市販の本もご紹介したが、グレード別の読みものをもっと作らなければ・・・というのがスタッフ側と参加者側の思いになった。



 Q&Aでは、教師の役割の中で、自分のレベルより高いものを無理して読んでいる学習者への対応について、質問が出た。実際に、日本語教育機関で指導に当たっている方から、
 「本人の意識やプライドのこともあり、かなり難しいだろう」との声も…。
 それに対して、
 「『新しく作った多読用の本だけれど、読んでみて批評をお願い』といって易しめの読みものを薦めるのはどうか?」
 「クラスメイトに、適当なレベルの本を紹介させて『面白かったから読んでみたら・・』と言わせるるのはどうだろう」
 などと活発に意見が出た。きちんと座って読むのではなく、いろいろな方向を向いて読むようにさせて、プライバシーを守らせるのもいいかも、などという意見もあった。
 いずれも、何のために『多読』をするのかを、学習者が理解してくれるかどうかにかかっている問題なので、事前の説明の大切さも、わかっていただけたと思う。

休憩後、中級レベル相当のリライト体験を始める。
 
宮沢賢治の「注文の多い料理店」を、3レベルにする。
4人ずつ2つのグループで検討。



1つのグループは、各々が1度、自分なりに書き直して、それを、照合する方法。
1つのグループは、初めから数行ずつ検討しあって進めていく方法。
後者のほうが、時間的には捗って、二人の男が料理店へ着く直前までリライト完成。
照合グループは、その少し前の、犬が倒れるところで終わった。



2つのテーブルのリライトした部分を発表し、既刊のよむよむ文庫の文と比較して終わり。
いつもながら、みなさんの意見は新鮮で、スタッフ側の私が学ばせられることも多い。
白い犬は、この作品の最後のほうで、生き返って二人の男を助けるのだが、それを見越し て、「死んだようだ」という言い方にしたグループに対して、「死んだ、でいいのでは?それ が又生き返ってくる。というのが、賢治の世界」という意見も出て、面白かった。

講座が終わってから、すぐに、6人もの方が、賛助会員になって、読みもの作成会に参加し たいと申し出てくださった。
うれしいことだ音符

松田記 
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コメント
10月と11月のリライト講座に参加しました大塚です。

読み物のリライト中は、この言い回しはわかりづらいのではないか、ならば、どう言い換えればよいか、などと、しつこく思考していくので、リライト後は、ふぁ〜っと頭が弛緩しました。

一つの読み物について、頭を合わせて話し合う機会は、なかなかないことなので、とても新鮮でした。
作成過程では、その人の言葉に対する感覚や性格なども伝わってきます。
講座の後は、同じグループの方に対してひそかに親近感を持ちました。
リライト講座に参加したことで、人の輪がどんどん広がっていくと良いなあと思います。

Posted by: オオツカエミ  at 2011年12月01日(Thu) 12:17