わあ!この話! [2011年11月19日(Sat)]
11月17日 多読クラス 第126回 今日は8人が、参加してくれた。そうなると困るのが、CDプレーヤー。 いつも来るネパールのBSさん、さっとCDプレーヤーを確保。自分の読みたいレベルの本も、すばやく確保。 周囲で巻き起こるCDプレイヤー争奪戦を尻目に、すました顔で聞き読みスタート。レベル1のVol. 3。 彼は確実に力を付けてきている。読みものを読んでいるときの余裕のある表情。そして、読み終わったあとの、こちら側の日本語での問いかけも、しっかりキャッチできるようになっている。 ネパールのUSさん。初参加の韓国のIJさんと中国のRTさんも、すばやくCDを確保。 常連のフランスのELさんと、ネパールのご夫婦は、CDにあぶれてしまった。 そして、初参加の中国のSFさん。レベル3の「鶴の恩返し」を胸に抱き、感極まった様子。 「わあ、この話。これです。私、好きな話!CD、お願いします」迫力に負けて、共生プラザのカウンターへいき、ラジカセを借りてきてあげる。 小学校低学年の頃、中国のテレビで日本の昔話として「鶴の恩返し」のアニメ(もちろん中国語)を見たそうだ。日本語が余り話せないので筆談。 「印象・頭・深い」 「ああ、印象が深く頭に残ったのですね?」 「はい。話。頭の中」 「ああ、覚えているのね?!」 彼女は、何度もCDを聴いて、そのあとで、本を開いていた。読むのは難しそうだが、余りに感激しているので、そっとしておいた。ただ、「今度このクラスに来たときには、やさしいレベルの物から、少しずつ読みましょうね。」と、アドバイス。 CDにあぶれたネパールのご夫婦の、ご主人に、「CDがありません。あなたが先生です。奥さんに教えます」と無理矢理、先生役を押しつける。 観察していると、どうも毎回熱心に本を聞き読みしている奥さんの方が、読めている。奥さんが多読クラスに来たのは、7月頃か?そのときは一言も日本語が話せず、ひらがなさえ読めなかったのに、レベル1に苦戦しているのは、1年以上日本にいて、片言日本語で生活できてしまっているご主人の方だ。 ともあれ、CDプレイヤー問題。なんとかせねば・・・ (松田記) |