第4回かめのり賞受賞式 [2011年01月08日(Sat)]
謹賀新年
12月にかめのり財団から第4回かめのり賞をいただいた。今日はその授業式だった。 ![]() かめのり財団というのは、韓国・済州島出身の康本亀範氏が事業を興し、成功したことから、その次男である健守氏がアジア、オセアニアと日本の相互理解をはかるために設立した財団。アジア・オセアニア地域と日本の国際理解に貢献する草の根活動をしている団体に贈られるのが、かめのり賞だ。 4回目になる今回は、29団体からの応募があり、その中から9団体が選ばれた。 インドネシア、バングラディシュ、モンゴル、フィリピンなど海外への支援をしている団体、国内の多文化共生に力を注いでいる団体などの中で、多読用教材を作っている我々の活動はちょっと異質だったかもしれない。これまで、活動を評価されたことがあまりないので、少々驚きつつも、素直にうれしい。また、副賞の50万円は、弱小NPOにとって大変ありがたいご褒美だ。 今日は、川本さんと二人で、「よむよむ文庫」や私家版のレベル別読みものを抱えていったのだが、残念ながら、あまり披露する機会はなかった。ただ、顕彰の際、盾を授与してくださった財団設立者の康本さんが真っ先に声をかけてくださった。オーストラリアに息子さん夫婦がいらっしゃるので、お孫さんの日本語のために・・・ということのようでした。ぜひ、使っていただけたらうれしいのだが。 後半は、財団の奨学金を受けて、タイやマレーシアやインドネシア、フィリピン、中国、韓国などへ留学した高校生や中学生の体験談や日本へ来ている留学生の体験談を聞いた。 留学生の中には、日本人と変わらぬイントネーションをものにしている子が何人かいた。シャワーのように日本語を浴びているせいなのか。そうでない子との差はなんなのか・・・。 また、日本の高校生が、アジア近隣諸国への留学をするというのは、なかなかできない貴重な体験だと思った。みんなそれぞれいい思い出をつくって帰ってきたようだ。いい笑顔で思い出を語っていた。 今回いただいた奨励金で、やりたいことがいくつも浮かぶ。 今年はウェブサイトも新しくなる予定だし、いい1年になりそうな予感。 新しい1年、またどうぞよろしくお願いします。(粟野) |