第5回 日本語多読勉強会 [2010年08月09日(Mon)]
8月8日(日) 第5回 日本語多読勉強会 (東京・調布の電通大にて)
5回目を迎える多読の勉強会。 今年は初めての参加者が多い。うれしいことだ。といっても、多読にまったくなじみのない方は少なく、事前に質問もたくさん寄せられた。多読の知名度は確実に上がってきている。それが英語多読によるものか、多読用読みものが出版されているせいなのかはわからないが。勉強会にどんなことを期待されているのだろうか。わくわくドキドキする気持ちで当日を迎えた。 参加者は2名欠席で41名。ゲストスピーカーとスタッフその他で50名あまりの会になった。 まずは、電通大酒井准教授から英語多読の話。 ![]() ![]() 英語と日本語は全く違う言語。訳読では英語は理解できない。さまざまな場面を体験することでその場面にぴったりの言葉が体に吸収される。そのために、ごくやさしいレベルの本から読んでたくさんの体験を積むこと。インプットが十分でないと体から言葉はあふれ出ないので、大量に。そのたまには楽しくいい加減に読み飛ばす。辞書を引かない、わからない言葉は飛ばす、進まなくなったらやめるの三原則を守る・・・。 今回は、珍しく脱線が少なく笑いも少なかったが(何を期待しているのか??笑)、中身のぎゅっとつまった話だった。 Oxford Reading Tree を実際に手にとってもらうと、みなさん熱心に見入っていた。 ![]() 次に私が前年度末に作成した多読授業紹介DVD「多読とは?」を上映しながら、多読授業を紹介。実際の映像を見ることで、授業の様子を少しでも伝えられたら、と思う。 ![]() 続いて、本日の目玉。インターナショナルスクールマニラの明石先生による多読実践報告。読む力が弱い高校生に、さまざまな工夫を凝らして「本」の世界へ導こうと努力されている。 本の中の主人公を使った会話練習、本を4コマ漫画にしてしまう?活動、読み聞かせの活動・・・いろいろな実践例がとても面白く、参考になったのではないかと思う。 最後に参加者から寄せられた質問に、多読授業実践者が答えた。 ![]() 具体的な質問がたくさん寄せられうれしかった。 海外、国内とも実践者はまだまだ少ないが、来年はまた新たな実践者が報告に来てくださったらいいなあと思う。みなさん、どうぞよろしく!! (粟野) |