NIEDの自主講座「国際理解教育講座」2016テーマ編、
第5回のプログラムです。
「子どもが権利を持つとワガママになる」?権利ってなんだろう?
私たちが今持つ権利、なくなったらどんな社会になるんだろう?
子どもに関わる課題を人権の視点から考え、より良い社会に必要なことを
探していきました。

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【ねらい】
・人権とは何か、子どもの権利とは何かを知り、その大切さを感じる。
・子どもの人権侵害である虐待について原因や影響を考え、解決に向かう手だてを作る。
・社会課題に対して自らアクションを起こすきっかけとなる。
【対象】
18名
【実施日時】 2016.12.23(金・祝) 10:00〜17:00
【場所】 本山シェアオフィス共有スペース
【プログラム内容】
1)はじめに
・ファシリテーター自己紹介
2)アイスブレーキング
・仲間づくり・仲間こわし
・名刺で自己紹介
3)欲しいもの・必要なもの(ユニセフ「わたしの権利みんなの権利より)
-1.市役所に新しい課ができることになり、その課は子どもたちが欲しい、
もしくは必要であると考えるものを提供したいと考えている」と説明を受けた上で、
配られた20枚のカード読み込む。
-2.足らないものを空白のカード(4枚)に記入する。
-3.「政治的・経済的理由から24 個のうち16 個しか提供できなくなった」とし、
8個を外す。外した8枚のカードは、A3用紙に置く。
-4.「さらに削らなくてはならなくなった」と説明し、さらに8個を外す。
さらに外した8枚を、もう一枚のA3用紙に置く。
-5.残った8個も別のA3用紙に置き、グループごとに何が残ったか発表する。
-6.最後に残ったものと3、4で削ったものとそれぞれどんな要素・共通点があるかを
A3用紙に書き、発表する。
-7.基本的人権(Basic Human Rights)、BHN(Basic Human Needs)とは何か資料を読む。
-8.世界人権宣言を読む。
4)人権が守られないと?/派生図
5)子どもと大人、何が違う?/対比表
-1.A3の用紙を3分割し、以下の文章の「○○である」に当てはまる言葉を書いていく。
@:子どもは○○である
A:大人は○○である
B:子どもも大人も○○である
-2.やってみて気づいたこと・感じたことを全体で共有する。
6)子どもならOK?大人ならOK?
-1.書かれている項目がOKなら○、ダメなら×を、子どもチェックリストに書く。
@:掃除をさぼって教師にたたかれる
A:自分の進路を親に決められる
B:自分の意見を親に言ったら子どもは口を出すなと言われる
C:学校で成績を張り出される
D:親が子どもの机の中を勝手に見る
-2.同様に大人チェックリストに書く。
@:仕事のミスをして上司からたたかれる
A:結婚相手を親に決められる
B:会議で意見を言ったら無視される
C:町内会で年収を張り出される
D:夫婦間で相手の携帯電話を勝手に見る
-3.国際連合の児童の権利条約を黙読する。
7)子どもの権利が守られていないことは?/ブレーンストーミング
8)大人と子ども
-1.ペアになり、じゃんけんで勝ったほうが大人、負けたほうが子どもの役となる。
-2.大人役は椅子の上に立ち、子ども役に向かって以下の言葉を言う。
「どうしたの?」「どうしてわからないの?」「だめって言ったじゃない!!」
-3.大人役、子ども役それぞれの感想を共有する。
9)虐待がおきるとどうなるか・なぜ虐待がおきるか/派生図・因果関係図
10)虐待をなくすためにどんなことが必要か/派生図・因果関係図に書き込む
11)マイプロジェクトを創ろう
-1.グループで「虐待を無くすために必要なこと」の中から一つ選んぶ。
-2.「○○をなくす(得る)ために、□□をする」というフレーズをA3に書く。
-3.模造紙にプロジェクトの名前、関係者(ステークホルダー)リスト、
関係者の反応、反応に対するアプローチを書き出す。
-4.プロジェクトを全体へ発表する。
12)大人の権利も子どもの権利も守られる社会のためにできること/KJ法
13)1日のふりかえり
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タグ:人権