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第7期決算報告 [2015年11月10日(Tue)]
会報 「にこりのあしあと」vol.23最終号より=抜粋=

平成27年5月から、障害児通所支援事業にこりハウスをNPO法人ニードケアプロデュースに移管し運営しております。そしてNPO法人にこりは法人合併いたしましたこと、ここにご報告させていただきます。

23年前、障害を持つ子どもの母親になってからは、将来が見通せず不安に押し潰されそうになりながら、それでも社会が変われば暮らしがが変わる。そんな野望を抱き、NPO法人起業支援ネットが行う「起業の学校」へ私が入学したのは、8年前のことです。
親として何ができるのか?選ばれて障害児の親になったのなら、こんな私に何が求められているのか。何ならできるのか。そんな自分探しの旅先が起業の学校でした。
卒業後の2008年4月「地域の福祉力を市民の手で担い、人とまちが共に成長する地域を創ろう」を理念に掲げ、仲間とともにNPO法人にこりを設立いたしました。
居宅介護・移動支援事業から始まり、児童デイサービス(現在の放課後等デイサービス事業)そして児童発達支援事業と、移転、拡大しながら紆余曲折7年間歩んでまいりました。

そして現在、地域の社会資源、ことのほか児童のデイサービス事業所は全国からみても春日井市は高い率で増加しています。資源が増えれば、そこで働くひとも増え、障害児と向き合う職員も増えていて、福祉の分野をお仕事として従事している人が存在することは、特別支援学校へお迎えに行ったときの風景をみれば、12年前とは全く違う景色があることでわかります。
そんな中、障害のある人の暮らし、社会の中での障壁に疑問を感じ、当事者とともに立ち向かってくださる方に出会うことも多く、親が先導する時代ではなくなったのだと思います。制度の下で実施する事業は福祉に対する想いとマネージメントに長けた経営者に任せ、「おかん」の枠でできること、私自身の身の丈に応じた活動で、会員、利用者、従業員に迷惑をかけない立ち位置にならなければ申し訳なく、組織の形を変えて、理念を繋いでいくことに、理事会で同意を得ました。

合併に同意し応援してくださった理事の皆さまをはじめ、合併先のニードケアプロデュースの理事長、理事・監事各位、従業員の皆さま、にこりの会員、ボランティア、利用者、従業員の皆さま、関係者各位にご心配をおかけしたことは誠に申し訳ございませんでした。

今後はにこりで行ってきた障害児通所支援事業、スポーツ活動支援事業、春日井キャラバンさぼてん隊、余暇・文化活動支援事業は合併後も同様に、NPO法人ニードケアプロデュースのもとで継続していきます。

幼児・児童への支援を中心とした活動のにこりと、やはり幼児・児童を対象とした支援を中心としているニードケアプロデュースが合併し、今後は児童から大人へと成長していく子どもたちのライフステージに合わせた事業展開も見据えております。
今後とも一層のご理解とご支援を賜りますよう何卒お願い申し上げます

NPO法人にこりを応援してくださった皆さま、緊急時には貴重なお時間を割いて駆けつけてくださった皆さま、子どもたちの成長を温かいまなざしで見守ってきてくださった皆さま、至らない代表の世話をやいてくださった皆さま、本当に多くの方々に支えられ7年間という月日を過ごすことができました。本当にありがとうございました。また、気持ちを整理し最後の会報を発行するまで、長い時間がかかってしまい皆さまに失礼がありましたこともお詫び申し上げます。
紙面では伝えきれない、多くの皆さまとの温かいご縁に対する感謝の気持ちと、これから出会うべくして出会う方々へのご挨拶の気持ちをこの詩になぞらえて、ご紹介させていただき、私の挨拶とさせていただきます。

代表理事 笠井ヒロ子

第7期 決算報告
決算書(特定非営利活動法人にこり 第7期)_20150729.pdf

Posted by nicokuma at 14:37 | 法人 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)