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2008年05月12日

「さざなみ」最新号

「さざなみ」 2008年5月号

五月を英々辞書で引くと
「緑を想わせる月」と書いてある。
長い冬を耐えた英国の人々の喜びが伝わってくる。
日本では若葉の頃。
新芽を吹いた木々にわたる風を薫風という。





昼休みに公園を歩いていたら
大きな木の根元に
白い花が咲いていた。
近寄って見るとシャガだった。
近くにたんぽぽや
名前の知らない花が咲いている。
その美しさに見入っていると
時を忘れる。
自然の造形の美は
とうてい人間業の比ではない。


黄金週間(ゴールデンウィーク)の
人手予想は
七千十四万人と言われる。
遅咲きの桜を追って
北へ向かう人々、
勇壮な祭り見物に
南へ向かう人々、
野に山に憩いを求めて
大勢の人々が旅に出る。




この時期を黄金と呼ぶのは、
命の輝きを見、
命の息吹に触れ、
あふれるばかりの生命力に
満たされる時であるからでしょう。
目に見える価値の高いものの
象徴として黄金と呼んでいるに過ぎない。
生きていることこれに勝る価値はない。



生垣の上に光つて見える
海はやさしい、やはらかい、
まるで嬰児の手のやうだ、
撫でたら気持ちがさぞよかろ。
空の色さへ陽気です、
時は楽しい五月です。
   堀口大學「月下の一群」より


〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

この季節をぴったりと表現している
今月号のコラムになりました。
ただ、今年の連休は当初の予想と異なり
天候が良くありませんでしたね。

そうは言いましても、皆さんそれぞれ楽しいお休みを
お過ごしだったのではないでしょうか。


しばらくは連休がありません。涙ぽろり
梅雨や台風の季節となります。雨
風薫るこの五月を堪能しましょう。
ピクニック
posted by 日造協 at 14:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | コラム「さざなみ」

2008年05月07日

「さざなみ」 隅田川下り


「さざなみ」 1997年6月号


浅草吾妻橋から船に乗った。
黄金週間の最終日、五月五日はこどもの日。祝日マーク
船上はこどもたちの歓声にあふれた。
定員五百六十人の遊覧船「竜馬」は満員。
船の胴体にあたる水音が
シャワシャワとリズムを刻む。あせあせ(飛び散る汗)


吾妻橋から駒形橋、
厩橋から蔵前橋とくぐり抜け、
隅田川を下ってゆく。
神田川や日本橋川、小名木川がそぞぎ込む。
川開きの花火は、
両国橋を境に、
上流をタマヤが、下流をカギヤが受け持った
と船内アナウンスが教えてくれる。スピーカ



右手に魚河岸、左手に佃島、
勝鬨橋をくぐると、
前方に遥かレインボーブリッジが見え、
東京湾に到る。
新緑がまばゆい浜離宮庭園に途中停泊し、
日の出桟橋へ到着した。
四十五分の船旅だった。




東京は水の都だった。
大川をまんなかに、
数々の支流が水路をめぐらし、
人びとの暮らしにうるおいをあたえた。
川のほとりに木が生い茂り、
花々が咲きにおい川風に揺れていた。


東京の小さな船旅をして、
軽やかな水の音を聴き、
こどもたちの歓びの声を聴いた。
初夏の陽射しが川面にキラキラ照り返った。
いきかう船の波飛沫が雪のように白かった。


花笠を船にもかけし祭かな  零余子
ふるさとの波音高き祭かな  真砂女



****************

日造協は、本日から業務を開始しております。
最後にこの3日間を使って
連休を取られている方もいるでしょう。
GWで移動・行楽でお疲れの皆様!
通常業務の職場であれば
今週は水木金の出勤で再びお休みです。
がんばりましょう!力こぶ


にちぞうきょうも、
これから本格的に安全衛生活動が開始します。
この内容を紹介出来る様に
準備しています。

本日は、かなり前のコラムですが
時期がちょうど重なるので
取り上げてみました。
posted by 日造協 at 14:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | コラム「さざなみ」

2008年05月02日

「さざなみ」 2005年5月号

「さざなみ」 

2005年5月号

英国の春について吉田健一はこう書いている。
秋には木が凡て落葉するのであるから、
春になつて木が芽を吹くのも一斉である。


牧場が緑になり、
三月の末から六月の半ばに掛けて
英国の自然の美しさが増して行く有様は、
それを見ても直ぐには信じることが出来ない。


日本においても北国は、
春になると凍てついた地面が
湿気を帯びて息を吹き返し、
一度に花が咲く。
桜・あんず・林檎。
そして山々が若葉のみどりに染められて行き、
風薫る。


自然の中に身をおくと、
高価な車を運転し、大きな家に住み、
しゃれた服を着れば幸せになるという考えを
植えつけようとしている広告が嘘であることに気づく。
買う物や何かの達成をとおして
人生は豊かになるだろうか。



百花繚乱、万緑の季節にゴールデンウィークのある
日本に生まれた幸いを
噛みしめて野山を歩いてみよう。


五月は好い月、花の月
芽の月、香の月、色の月
ポプラ、マロニエ、プラタアヌ
つつじ、芍薬、藤、蘇枋
リラ、チュウリップ、罌粟の月
女の服のかろがろと
薄くなる月、恋の月
   与謝野晶子 五月の歌 より



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これは、3年前のコラムですが、
この新聞を読まれていない方の為と
時期がちょうど同じであり
文章に合う良い写真も集められたので
掲載してみました。


太陽日本の五月は本当に心地よいですから、
この連休中に、新緑でリフレッシュしたいですね富士山


そうは言いましても、ガソリン価格も高く
車での外出を控える方も多くなるかもしれません。
その上、様々な商品も値上がりしてしまったので、
結局、こんな様子の連休かな・・・?



posted by 日造協 at 11:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | コラム「さざなみ」

2008年04月30日

「さざなみ」 4月号

「さざなみ」4月号



サクラが咲き、センバツが始まり、
ペナントレースが開幕した。
春が一斉に動き始めた。
停滞している分野もあって暮らしに影響を及ぼしかねない。


暫定税率当時に仕入れた燃料を売る店は、
そうでない店に損を承知で売値を合わせるだろう。
水は低きに流れる。水と油なのに。


センバツに往年のプロレスラーのお孫さんが出て注目を浴びている。
国会にも二世三世議員が多い。
各界で世襲ばやりだ。
大リーグから日本に帰って再スタートする選手がいる。


石井一久投手が埼玉西武ライオンズへ移籍し百勝を達成した。
石井選手はヤクルトの投手だった。
ヤクルトはかつての国鉄、いまのJRだった。


雑学全書(光文社)によると球団名の候補にコンドルがあった。
「混どる」では困る、ゆっくり「座ろうず」に決まったと云う。
春の西武線は学生達で混む。
しっかり勉強して立派な職に就き
納税の義務を果す大人になって欲しい。


野原に出て坐つてゐると、
私はあなたを待つてゐる。
それはさうではないのだか、
たしかな約束でもしたやうに、
私はあなたを待つてゐる。
それはさうではないのだが、
   三好達治「草の上」より



ブログを始めて1カ月になりました。
日造協の活動を理解していただくために
毎日更新するようにしてきました。
大変ありがたいことに、
アスセス数も良い数字となっており
職員一同、喜んでいます。
これからも活動報告を、
詳細に紹介出来るように
また、読みやすい内容にするべく
努力をして行きたいと思います。


今日は、先日紹介しました日造協新聞の
コラム「さざなみ」です。
連休明けに5月号が発行しますが、
4月最後に、今月分を読んで頂きたいと掲載しました。
感想などございましたら、是非コメントをお寄せ下さい。メール



連休中の平日も少しずつですが、更新を予定しています。
どうぞ見に来て下さいね。祝日

posted by 日造協 at 11:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | コラム「さざなみ」

2008年04月25日

さざなみ

「さざなみ」

昨日から、本年度の当会メイン活動が始まったことをご紹介しました。
またこのブログは日造協の様々な取り組みを
ご紹介しようと4月からスタートしています。


日造協の業務部内で、業界に不慣れな私は
日々悪戦苦闘しながらブログを作成しています。青ざめ

こうした状態の中、
励ましてくれます部長の言葉を紹介します。
「さざなみ」というコラムを
日造協発行の新聞内にて担当しています。


初めまして。
blog(ブログ)とは、「web-log」の略で、
ネットで公開する日記という意味になり、
HPよりも簡単に誰でも自由に、作成出来るメリットがあります。
そこで、日造協も<安全ひろば>
と名付けたブログを始めました。



いま、ご覧の皆様ありがとうございます。

本年度、日本財団の助成をいただき日造協は
「造船事業所における
リスクアセスメントモデルの実施」
という事業名の
助成事業を実施することになりました。
この事業の進捗状況もブログで紹介し、
モデル事業所に「リスクアセスメント」を
一年かけて構築していく過程を、
つぶさに見て頂きたいと願っております。
一年の期間に少しずつ進展して行く事業です。


日造協からのニュースが
毎日あるわけではありませんが
このブログに訪れて下さる皆様へ
毎日見に来てもらえるような、
内容にしたいと思います。
ブログでは日造協の活動を、
詳しく紹介しています。
「リスクアセスメント」とは?
度数率・強度率って何?など
安全衛生の係わる知識・情報の提供はもとより
最新の労働行政のあらまし等を、
写真も多数活用して
わかりやすい言葉でお伝えします。

ご意見・ご質問も受付けております。
ぜひ毎日、アクセスしてくださいね。
日造協 業務部 高橋修

今後は、毎月発行する新聞「日造協」の
コラム「さざなみ」も掲載する予定です。

posted by 日造協 at 17:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | コラム「さざなみ」