嵐電に乗った。
京福電鉄嵐山線はいまや京都を走るただひとつの路面電車として
「嵐電」とよばれ親しまれている。
嵐電に乗って嵯峨のもみじを見に行き、
人波に押されて風情を楽しむところまでいかず、
ラッシュを恐れて急ぎ京都駅に帰った。
京都駅から地下烏丸線に乗り、二つ目の四条で降り、
阪急京都線烏丸線からひと駅乗り、大宮で降りる。
四条大宮駅が嵐電の始発駅なのだ。
地下鉄烏丸線の四条駅は阪急京都線の烏丸駅、
阪急京都線の大宮は嵐電の四条大宮駅になる。
駅名が違っていても同じ所なのだ。
梅田が大阪であるように。
観光地でよく目にする光景は、女子洗面所の列で、広くして数を増やしたら、
お土産が二倍売れやすまいか。
日本では、財布の紐はご婦人が握ってるい場合が多い。
西洋では反対らしい
地下鉄で乗り合わせたスウェーデンのご夫妻、
御主人が席を立ち、御老人に席を譲った。
座っているお内儀に、京都はどうかと聞くと、素晴らしいと笑顔で答えた。
十二月になってしまつた
名越の山々の
麓を曲がる小路に
はみ出た蒼白な岩かどに
海しだの墨色のみどり
西脇順三郎
「旅人かへらず」より
写真はイメージです。
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今日は クリスマス。素敵なことが ありますように
メリークリスマス ☆日造協☆
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