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2022年11月28日(Mon)
浅海域地図が「豊かな海」を守る
(産経新聞「正論」2022年 11月25日付朝刊掲載)
日本財団会長 笹川 陽平

seiron.png詳細な海底地形情報は2%

6,800を超す大小の島々からなる日本の総海岸線は約3万5,600キロメートル、世界6位の長さになる。しかし、現時点で海岸線に接する浅海域(水深0〜20メートル)の岩礁や浅瀬など詳しい海底地形情報が把握されているのは全体の約2%にとどまる。

船舶を使った従来の調査では、沿岸域に多い岩場などが障害になって情報入手が難しく詳細な情報入手に限界があった。そこで今回、日本財団と日本水路協会が空から総海岸線の90%を目標に10年がかりで浅海域地図の作成に取り組む協働プロジェクトをスタートさせた。



2022年11月07日(Mon)
「障害者の実力」示す国会図書館のデジタル化作業
(リベラルタイム 2022年12月号掲載)
日本財団理事長 尾形武寿

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日本財団は障害のある人の「はたらく」を応援するため2015年に「はたらくNIPPON!計画」を立ち上げ、一九年からは「はたらく障害者サポートプロジェクト」に改称して障害者の就労促進に取り組んでいる。

障害者総合支援法は障害福祉サービスとして就労移行支援、就労定着支援事業のほか、就労継続支援として「A型」、「B型」の二つの事業を定めている。二一年現在、A型事業所は全国で約三千九百カ所、B型は約一万三千八百カ所、利用者はA型が約七万五千人、B型が約二十八万人に上る。



2022年11月01日(Tue)
詳細な浅海域地図わずか2%に驚き
期待される地図化プロジェクト
ブルーカーボン再生にも力

日本財団特別顧問 宮崎 正
風の香りロゴ
日本全国の海岸の浅海域(水深0〜20メートル)を地図化するプロジェクトがこのほど日本財団と日本水路協会(JHA)の協働作業としてスタートした。航空機に搭載したレーザ測深機による航空測量(ALB)で行われ、日本の総海岸線約3万5千qのうち90%の浅海域の詳細な地図を10年がかりで完成させるという。