日韓関係が冷え込む中、「新しいリーダーシップと平和と繁栄のための日韓関係」と題するシンポジウムが日韓双方の学識者や政治家など20人が参加して8月30日、東京で開催される。韓国・「アジア研究基金」の主催で、同基金が日本でこの種のシンポを開催するのは初めて。日本財団が後援する。
アジア研究基金は1995年、日韓の相互理解促進、協力・信頼関係の構築を目的に日本財団が韓国・延世大学に寄贈した10億円を基に設立され、現在は韓国・外務省が管轄する公益法人として、北東アジアの安全保障や経済・産業協力に関する団体や個人の研究などを支援している。
竹島の領有権や従軍慰安婦問題で日韓関係がかつてないほど冷え込む中、7月に行われた日本財団とアジア研究基金の話し合いでシンポジウムの開催が決まった。韓国からは金学䖐・アジア研究基金理事長、權哲賢・前駐日韓国大使、鄭求宗・韓日文化交流会議委員長や大学教授、日本からは仙谷由人・元内閣官房長官、佐々木伸彦・経済産業省顧問、木村幹・神戸大学大学院教授らが出席する。
オープニングの後、司会者と日韓各2人のメンバーから成る3つのセッションに分かれて議論を行い、「民主主義と平和」では日韓関係の平和的未来のために政治家が果たすべき役割、「競争と繁栄」ではアベノミクスが日韓関係に及ぼす影響、さらに「民族主義と地域協力」ではメディアの役割などを中心に意見が交換される予定。シンポジウムの模様はUstreamでも中継される。
お問い合わせは、日本財団 国際協力グループ
電話:03-6229-5181
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