2013年04月25日(Thu)
鉄の女の中国観
(朝雲 2013年4月25日掲載)
日本財団会長 笹川 陽平 「鉄の女」マーガレット・サッチャー英元首相が逝去された。多くの報道にあるように、衰退しつつあった英国を蘇生させ、冷戦終結に大きな役割を果たした偉大な政治家だった。 亡き父・笹川良一とウマが合ったようで、何度かお目に掛かる機会を得た。最初にお会いしたのは一九八四年六月。父がダウニング街一〇の首相官邸の夕食会に招かれ随伴した。閣僚を交えた夕食後、私たち二人を閣議室に招き入れ、父を首相席に座らせた上で「長時間、この椅子に一人座り一万三千キロの長征を決断した」と二年前のフォークランド紛争を問わず語りに振り返られた。 |