2012年03月31日(Sat)
マリでのハンセン病制圧活動
(邑久光明園慰安会機関誌【楓3・4月号】2012年3月31日掲載)
日本財団会長 笹川 陽平 2011年11月1日から4日まで、アフリカ西部のマリを訪問しました。前回の2006年以来5年ぶりで3回目の訪問になります。 マリはアルジェリア、ニジェール、ブルキナファソ、コートジボワール、ギニア、セネガル、モーリタニアと7カ国に国境を接する内陸国です。国土面積は124万平方キロメートルと日本の約3.3倍で、人口は約1300万人。国土の北側3分の1はサハラ砂漠を擁する乾燥地帯で、残りの中南部もニジェール川沿岸の農耕地以外は乾燥地帯です。主要産業は農業で、主に綿花や米などをつくっており、他には鉱物資源として金も産出しています。一次産業に頼る産業構造のため、天候や一次産品の国際価格の影響を受けやすく、経済基盤は脆弱です。国民の80%以上がイスラム教で、伝統的宗教やキリスト教を信仰している人もいます。政治的には、1960年にフランスから独立した後、長い軍事独裁体制が続きましたが、1992年に憲法が制定されてからは5年に1度大統領選挙が実施され民主制がしかれています。 |