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2017年07月25日(Tue)
「自殺行為だが、あの時は止まらなかった」
第48回社会貢献者表彰式
女子高生救った坂本さん


危険を顧みず人命救助した人や、人々の幸福のために尽くした団体・個人を表彰する第48回社会貢献者表彰式典が7月21日、東京・内幸町の帝国ホテルで開かれた。人命救助の功績部門で11件、社会貢献の功績部門で17件が公益財団法人・社会貢献支援財団の安倍昭恵会長(安倍首相夫人)から表彰を受けた。

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人命救助した坂本徹哉さん(中央)に表彰状を手渡す安倍昭恵会長


表彰式ではまず安倍会長があいさつし、「人のために地道に活動している方々は、人々に感動を与えます。世界の国々との交流を広め、日本がよりよい国になるよう祈っています」と述べた。続いて表彰選考委員の大武健一郎・元国税庁長官は「とっさの行動で人命救助されたことは本当にすばらしい行為だと思う。海外で社会貢献されている方々は、本当に困っている人たちに対し自分を犠牲にして支援しており、胸が熱くなる思いでした」と称えた。

社会貢献支援財団は1971年に設立され、人命救助や社会に貢献された方々を選考し、日本財団の助成を受けて現在、年2回表彰している。選考は脚本家の内館牧子さんを委員長に、計5人で行われている。今回は、人命救助の功績部門で11件(18人)、社会貢献の功績部門で17件(団体10件、個人7件)の計28件が表彰され、安倍会長から個人・団体に表彰状と日本財団から副賞50万円が贈られた。

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安倍会長から社会貢献の功績部門の表彰を受ける人たち


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表彰式後の祝賀会で当時の模様を語る坂本さん

人命救助の功績部門では、水泳中の事故や豪雨で水没した車に閉じ込められた人を救助したケースなどが目立った。この中でも危機一髪だったのは、佐賀市で総合商社アグリを経営する坂本徹哉さん(63)のケース。2015年9月18日午前7時40分ごろ、息子が運転する車に同乗して出勤途中、交差点を左折した大型トラックと出くわした。トラックは自転車で横断歩道を走行中の女子高生とぶつかり、女子高生を車底部に巻き込んだまま走行を続けていた。それを目撃した坂本さんは車から飛び降り、トラックの前で両手を広げて立ちふさがった。トラックはいったん停止したが、再び車両を発信させたため、坂本さんは再度トラックの前に立ち、身を挺して車両を停止させた。さらに運転手を車から降ろして、トラックの前輪を持ち上げるよう指示し、女子高生を救い出した。女子高生はうつぶせ状態で約25mひきずられたが、軽症ですんだ。

坂本さんは「自分のしたことは後で考えると自殺行為だったが、あの時は自分の行動を止められなかった。以前にも橋から飛び降りようとした人を救ったことがあり、妻もあきれている」と話していた。九死に一生を得た女子高生はビデオ取材に「助けてもらった命を大切にして生きていきたい」と感謝していた。

人命救助の功績部門の後、社会貢献の功績部門の表彰が行われた。今回は海外で活動している団体・個人が中心で、東南アジアで貧困層を対象に治療や手術を行っている小児外科医らの団体や、アジア・アフリカで農業や医療の支援を行っている団体などが目立った。ミャンマー(ビルマ)に残された旧日本兵の遺骨調査の活動資金を集める運動を行っている団体もその1つで、神奈川県の住職らが宗派を超えて日本政府の旧日本兵の遺骨収集に協力している。

この会の幹事の川原英照さん(65)は「ミャンマーの少数民族の内戦を収束させようと現地で活動している中で、ご遺骨の帰還に協力しようと4年前、組織をつくった。会員は全国に散らばっていて、昨年3月には10柱のご遺骨が帰国できた」と話していた。

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祝賀会に出席した会員らで記念撮影


この後、祝賀会が開かれ、笹川陽平・日本財団会長は「世のため人のために尽くす行為は、日本人の古くからの伝統だと思う。こうしたDNAを皆さんの力で若い人たちに継承していただきたい」と呼びかけた。



● 公益財団法人 社会貢献支援財団(ウェブサイト)







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