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2017年07月20日(Thu)
今年のイベントは思いっきり「海」に焦点
東京駅前で始まった「触れる地球ミュージアム」
世界最先端のデジタル地球儀を活用


世界最先端のデジタル地球儀「触れる地球」を活用した今年の「触れる地球ミュージアム」の第1期イベント「海」が7月14日(金)、東京駅前の行幸通り地下通路で、8月6日(日)までの日程で始まった。次世代を担う子どもたちに「海と生命のつながり」や「海を持つ地球の魅力」を新しい視点で再発見してもらおうと今回は思いっきり「海」に焦点を当てた。日本財団は「海と日本PROJECT」サポートプロジェクトの一環として特別協力した。

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九州北部に大雨をもたらした気象の動きをデジタル地球儀「触れる地球」で見てみる様子


このミュージアムはNPO法人ELP(Earth Literacy Program)とNPO法人大丸有エリアマネジメント協会共催。東京駅前の地下通路を活用して、ELPが開発したデジタル地球儀「触れる地球」とプロジェクション・マッピングを組み合わせた海に関するミュージアムを期間限定で設置。「触れる地球」はリアルタイムの気象情報や地震・津波、渡り鳥やクジラなどの移動、人口爆発や地球温暖化、PM2.5など、生きた地球の姿を映し出すことが可能。第1期は、触れる地球を中心に先端的な技術も活用しながら都心でも海を学ぶことができるプログラムで構成した。

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行幸通り地下通路の40本の円柱の様子


期間中、毎日14時〜14時45分に開く「子ども地球教室」(毎回無料・要予約・定員40人)は「触れる地球」を使い、地球の不思議、地球の未来について分かりやすく解説する。また期間中6回開催する「海の地球未来塾」(無料・要予約・定員40人)は、多彩なゲストとの対談で、地球と海の未来について語る。

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3D映像。迫ってくるジンベイザメ


地球ラウンジには「触れる地球」を5台展示し、ライブの地球儀と美しいプロジェクション・マッピングで生きた地球と海の面白さを体験できる。色とりどりの魚やジンベイザメが3D映像ですぐそばまで迫ってくる。行幸通り地下通路の40本の円柱には「海のレッドカード」「光のない深海になぜ真っ赤な魚」「かつて東京駅前は海だった」などとテーマに沿ったポスターを展示した。

第2期は9月15日(金)〜10月8日(日)まで「2050年の地球」をテーマに開き、地球環境の予測や海洋資源の活用、海上都市構想の紹介などを行う予定。

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オープニングセレモニーで話すELP代表理事の 竹村真一・京都造形芸術大学教授


代表理事でITを駆使した地球環境問題への独自な取り組みを進めているELP代表理事の 竹村真一・京都造形芸術大学教授は13日夕、行幸通り地下通路で開かれたオープニングセレモニーで「21世紀生まれの子どもたちが16世紀の織田信長の時代の地図を使っていまだに地理、歴史、環境問題を勉強している。これはいくら何でも時代錯誤だということで10年前からこういう地球儀をつくってきた」と述べ「昨年からは東京都の許可を得てこのように公道で開催することが可能となり3カ月で9万人の来場者があった。こういう場がこれだけ多くの人に必要とされていることも感じた」などと述べ、東京駅前の行幸通り地下通路での開催2年目を迎えたいきさつを紹介した。



● 海と日本PROJECT ウェブサイト
タグ:海と日本PROJECT
カテゴリ:海洋







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