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2017年04月24日(Mon)
若手研究者約9000人に助成金約53億円
日本科学協会、30年間継続
笹川スポーツ財団も7年目に


日本科学協会と笹川スポーツ財団は4月21日、日本財団の支援を受け、2017年度の研究助成者を都内で合同発表しました。日本科学協会の研究助成者は324人、助成金額は2億480万円、笹川スポーツ財団の研究助成者は48人、3,000万円となっています。16年度に助成を受けた研究者の合同発表会も行われ、ユニークな研究成果が報告されました。

大島美恵子・日本科学協会会長(左端)から助成決定通知書などを受ける若手研究者

大島美恵子・日本科学協会会長(左端)から助成決定通知書などを受ける若手研究者


日本科学協会は1988年度から、人文・社会と自然科学(医学を除く)を対象とする若手研究者への助成を実施していて、今年度で満30年になります。これまでの助成実績は今年度分を含め、8,969人、約53億円にのぼります。今回の応募者は1,525人で、選考委員会で審査した結果、35歳以下の若手研究者と、現場で専門的立場にある人の計324人が選ばれました。

あいさつする大島美恵子会長

あいさつする大島美恵子会長



大島美恵子会長はあいさつの中で「今年は研究助成事業30周年を迎え、申請書類の電子化を行いました。私も主観的、パトス的な科学の側面に魅せられて40年以上研究してきました。皆さんも自分自身の研究を進めながら、平易な言葉で社会に語りかけてください」と呼びかけました。

小野理事長の代理であいさつする渡邉専務理事

小野理事長の代理であいさつする渡邉専務理事

一方、笹川スポーツ財団は2011年度から、わが国のスポーツ振興とスポーツ政策の形成に寄与する優れた研究を支援しています。「スポーツ政策に関する研究」「スポーツとまちづくりに関する研究」「子ども・青少年スポーツの振興に関する研究」の3分野に今年度は175人の応募があり、その中から48人(内訳は一般研究20人、奨励研究28人)が選ばれました。東京五輪・パラリンピックを3年後に控え、応募者も年々増えています。
小野清子理事長の代理で出席した渡邉一利専務理事があいさつし、「スポーツの楽しさを多くの方々に伝えたい。科学とスポーツが融合し、すばらしい化学反応が起きることを願っています」と述べました。

この後、大島・日本科学協会会長から324人に研究助成決定通知書が交付されました。この中には、インドネシアから東京工業大学生命理工学院に留学している修士課程2年、ヒルダ・マルディアナ・プラティウィさん、東京大学大学院教育学研究科博士課程1年、有間梨絵さんらが含まれています。 続いて、渡邉・笹川スポーツ財団専務理事から48人に研究助成決定通知書が交付されました。

渡邉専務理事から助成決定通知書を受ける若手研究者

渡邉専務理事から助成決定通知書を受ける若手研究者



研究助成者発表に先立って行われた16年度の研究助成発表会では、人文・科学研究で16人、スポーツ研究で4人の計20人が研究成果を発表しました。この中で、富山大学人間発達科学部の西舘有紗准教授はランニングやジョギング・ブームの一方で、接触事故などが心配される交通弱者との共存と住み分けについて実地調査を元に報告しました。西舘さんは、マラソン大会が開催される直前の横浜みなとみらい地区や、皇居周辺など日ごろからランナーが多い地区をチームで調査しました。その結果、@歩行者のすぐ脇を走り抜けるA狭い歩道の真ん中を走るB集団走で道をふさぐC死角のある場所から飛び出す、などの問題点が浮上しました。
また、横浜みなとみらいのランナーの多い場所を定点調査した結果、小道から歩道に出たランナーの大半は止まらずに走り抜けました。そのため、ランナーと歩行者の接触が1件、歩行者が連れている犬と接触しそうになったケースが1件ありました。一方、ランナー専用路を設置している公園では、そうした接触はありませんでした。

ランナーと交通弱者の接触などについて報告する西舘准教授

ランナーと交通弱者の接触などについて報告する西舘准教授



また、神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科博士後期課程3年の小泉優莉菜さんは、キリシタン弾圧期における宣教師の書簡に関する研究発表を行いました。この中で、江戸時代に長崎県で宣教活動を行っていたカトリックの宣教師たちがバチカンに送っていた書簡から、潜伏下のキリシタンたちがどうやって当局の監視の目を逃れて信仰を守っていたかを明らかにしました。








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