2017年01月25日(Wed)
「世界は不確実性の時代に入った」
米大統領就任式参加の感想語る
B&Gサミットで笹川日本財団会長 日本財団の笹川陽平会長は1月24日、東京都港区の笹川記念会館で開かれた第9回B&G全国サミットで「トランプ大統領の就任式に参加して」と題し講演。“泡沫候補”といわれながら共和党の予備選、大統領選を勝ち抜いたトランプ新大統領を「全てのメディアを敵に回しツイッターだけで勝ち抜いた」、「紳士的なことを言っても恐らく聞く耳を持たない」と評した上で、「世界は何が起きてもおかしくない不確実性の時代に入った」、「日本に対する世界の期待は高い。内向きではなく自信を持って国づくりを進めるべきだ」などと語りました。 ![]() 講演する笹川会長 |
講演で笹川会長は「直接、面識のない人について話すのは初めて」と断った上で、米国ファーストのトランプ戦略を「“アメリカがよくならなければ世界はよくならない”との考えで1対1の取引を得意とする」と指摘。「TPP(環太平洋連携協定)やNAFTA(北米自由貿易協定)を排除し、NATO(北大西洋条約機構)も見直すという。その先には国連をどうするか、といった問題も出てくるのではないか」とも述べました。 ![]() サミットには市町村長ら680人が出席、各地の物産の即売も行われた 20日の大統領就任式会場 大統領就任式に参加した笹川会長 その上で、イスラム系少数民族ロヒンギャ問題に直面するミャンマー新政権を引き合いに「日本にはさまざまな課題もあるが、宗教対立も民族対立もない。世界も日本を素晴らしい国と評価している」とした上で、「日々の報道に一喜一憂するのではなく、鳥のごとく世界を俯瞰する目線で日本の素晴らしさを理解するべきだ」などと語りました。 ![]() サミットには「くまモン」も |