2016年09月30日(Fri)
日本財団ソーシャルイノベーションフォーラム閉幕
特別ソーシャルイノベーター3組選出
3日間で延べ約2200人が入場 東京・港区の虎ノ門ヒルズフォーラムで開かれていた「日本財団ソーシャルイノベーションフォーラム2016」は9月30日、特別ソーシャルイノベーターの最優秀賞に岩本悠・学校魅力化プラットホーム共同代表(37)、優秀賞に河内崇典・Collective for Children共同代表(39)・高亜希・同代表(36)と、林篤志・Next Commons Lab代表(30)を選出し、3日間の幕を閉じました。3日間の入場者は延べ約2,200人にのぼりました。 ![]() 特別ソーシャルイノベーターの最優秀賞に選ばれた岩本さん(左から4人目) |
最終日は午後1時からメインホールで、3部構成のシンポジウムが開かれました。第1部では、ソーシャルイノベーター10組11人が登壇し、「ソーシャルイノベーターからのメッセージ」と題して、それぞれのプログラムを約5分間でプレゼンテーションしました。その後、コーディネーターを務める伊東敏江NHKアナウンサーとジャーナリストの津田大介さんとトークし、津田さんの質問に答えていました。 ![]() プレゼンテーションを行うソーシャルイノベーターの面々 この後、第2部では、「日本をソーシャルイノベーションする」というタイトルで、パネルディスカッションが行われました。パネリストは、大室悦賀・京都産業大学教授、妹尾正仁ヤフー株式会社社会貢献推進室長、仁禮彩香・株式会社グローパス創設者、ジェームズ・シムズ元特派員協会会長、菅野稔人・津田塾大学教授の5人。それにイノベーター10組11人らが加わり、社会課題をまとめたVTRを見ながら課題にどう対応すべきか、問題点は何か、などについて意見を交換しました。 ![]() パネルディスカッションで意見を述べ合うパネリストら 第3部では、特別ソーシャルイノベーターの選出が行われ、小宮山宏・選考委員長(元東京大学総長)らから最優秀賞1点と優秀賞2点が発表されました。最優秀賞には、教育魅力化による地方創生プロジェクトを提案した岩本悠さんが選ばれました。小宮山委員長は受賞理由について「島根県海士町の高校が廃校になるというピンチを、数年で県内で一番人気のある高校にした。これを基に県内の地域創生の組織を作ったことに大いに期待したい。これを地方創生の一歩にして欲しい」と述べました。このプロジェクトはフォーラム入場者の応援投票で1位を占め、選考委員会でもトップだったということです。 ![]() 受賞の喜びを語る最優秀賞の岩本さん ![]() 優秀賞を受賞した河内、高さん ![]() 優秀賞を受賞した林さん ![]() 講評を行う小宮山選考委員長 特別ソーシャルイノベーターは、ソーシャルイノベーターの中でも、特にインパクトがあるプロジェクトに取り組んでいる方々が選出されました。日本財団は選考された3組に、年間1億円を上限に3年間にわたって支援を行う方針です。 ● 日本財団ソーシャルイノベーションフォーラム2016 ウェブサイト |