アクアマリンふくしま、開館16周年
今年もさまざまな夏休みイベント開催 「アクアマリンふくしま」の愛称で親しまれている「ふくしま海洋科学館」(福島県いわき市小名浜)はこの夏、開館16周年を迎えました。福島県沖は、南と北から何千キロもの旅をしてきた黒潮と親潮が出合う潮目を形成しています。同館は、この「潮目の海」を展示のメインテーマとする環境水族館です。今年も海の生き物と触れ合うことのできる、さまざまな夏休みイベントを企画。今回は初めて日本財団に助成を申請し、たくさんの催しを日本財団の「海と日本プロジェクト」の一環として実施してきました。その一つとして生きた化石と言われるシーラカンス、とりわけ捕獲数が極めて少ないインドネシアシーラカンスの標本を輸入し一般向け講演会を開催する予定でしたが、台風の影響で標本こそ到着したものの講演会は中止となり、秋に延期されました。 |
アクアマリンふくしまは2000(平成12)年7月15日に開館。小名浜港2号ふ頭に立つ福島県の施設で、公益財団法人ふくしま海洋科学館(安部義孝理事長)が運営しています。施設は地上4階、高さ34メートルの展望台があり、延床面積は1万5233平方メートル。「海を通して人と地球の未来を考える」を基本理念として、福島の川から海へ、そこから海流をたどりながら親潮、黒潮のふるさとへ展開するストーリーで展示を構成しています。 潮目の海を表現したメインの大水槽は展示水量2050トン。三角形のトンネルを挟んで、親潮水槽と黒潮水槽に分かれ、黒潮水槽ではイワシやカツオなど外洋を泳ぐ回遊魚の力強い群泳が見られます。親潮水槽ではクロソイやチカ、オオカミウオなど北の海の魚とともに、豊かに生い茂る海藻類を展示しています。
● 巨大魚網迷路:漁網で作った迷路をくぐりゴールを見つける ● 調(た)べラボ:福島県周辺で捕れた魚の放射性物質を測り、安全性を確認。試験操業で水揚げされた魚介類を試食 ● 万祝(まいわい)記念撮影会:蛇の目ビーチで漁師の晴れ着・万祝を着て写真撮影 ● おさかなタッチ水族館:スーパーや市場、水族館でみられる魚を手に取ってみる ● 魚のつかみどり:取った魚は炭火で焼いておいしく食べよう ● 海洋楽教室:シーラカンスやラブカなどの生きた化石、エラスモサウルスやヨウスコウカワイルカなどの絶滅した生物、をロボットで再現 ● どすこいビーチクリーン:大嶽部屋の現役力士と親方がアクアマリンふくしまに。お相撲さんと一緒に港をきれいにした後は、相撲健康体操やちびっ子たちとの相撲大会を開催 といった多様な催しを開催しました。
● 海と日本PROJECT ウェブサイト |