湘南海岸で楽しくごみ拾い
プロテニス選手ら約150人が参加 海をきれいにしようと神奈川県の湘南海岸で11年間ごみ拾いを続けているNPO法人「海さくら」(代表・古澤純一郎さん)と日本財団は6月12日、相模湾に突き出た江の島入り口の片瀬東浜海水浴場で、硬式テニスとビーチテニスの元現プロ選手が参加した「スマッシュ ビーチクリーン」のイベントを開催しました。参加者全員で海辺を清掃した後、きれいになった砂浜で、プロ選手による迫力あるビーチテニスの攻防を見たり、ちびっこたちも実際にビーチテニスの特殊なラケットを使ってボール打ちを体験したりして、楽しく過ごしました。 |
この催しは日本財団の「海と日本PROJECT」の一環です。「海さくら」と同団体を支援している日本財団が、公益社団法人藤沢市観光協会、公益財団法人かながわ海岸美化財団の後援と、GODAIテニスカレッジの協力を得て開きました。湘南のごみの約7割が川や街からやってくると言われています。
当日は朝から暑いほどの好天に恵まれ、集合場所の江の島弁天橋の入り口付近には150人を超す参加者が集まりました。「海さくら」代表の古澤さんが、ごみ拾いの趣旨を説明し「僕たちは海で遊ぶことも、海をきれいにすることにつながると思っていますので、思い切り遊んでください。ただ熱中症にならないようにマイペースで」と呼び掛けました。続いて古澤さんが、坂井利彰さん(慶応義塾体育会庭球部監督)、岡田上千晶さん、アレックス須貝さんの元プロテニス選手3人と山本直晃さん、相澤幸太郎さんの現役ビーチテニス選手2人を紹介。古澤さんの「今日も頑張っていきましょう」の掛け声のもと、燃えるごみと燃えないごみに色分けされた2種類のごみ袋と、新調したばかりという青いトングを持って早速、めいめい海辺に出掛けました。 1時間ほど集中的にごみ拾いをした後、ビーチテニスコート周辺に集まりトングを返上、今度は水切りに使う「ざる」が掃除道具に替わりました。ダイビングプレーをしてもけがをしないようにと、ざるでコート周辺の砂をすくい、隠れているごみを振るい出そうという作戦です。ネットを張ったビーチコート2面の内と周りで、それぞれ横1列に並び、徹底的にざるによるごみの振るい出しを行いました。この日拾ったのは最終的に燃えるごみ13袋、燃えないごみ16袋に達しました。 日本ビーチテニス連盟のホームページによると、ビーチテニスは「ビーチバレー」と「テニス」の特性を併せ持つ新しいスポーツです。「テニス」といってもコートは砂で、ボールはバウンドさせずに空中でラリーをしながらポイントを取り合います。得点方式はテニスと同じ。ラケットはパドルというビーチテニス専用のものを使用します。発祥はイタリアといわれており、現在では、ヨーロッパを中心に、アメリカ、南米、アジアなどで人気スポーツとなっているそうです。 ● 海と日本PROJECTウェブサイト |