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2016年04月25日(Mon)
「あおぞら共和国」3号棟ロッジ完成
山梨県北杜市の難病児支援施設
TOOTH FAIRYプロジェクト


難病や障害のある子どもたちとその家族が、ゆっくり気兼ねなく過ごせるようにと、NPO法人「難病のこども支援全国ネットワーク」( 東京都文京区)が山梨県北杜市で整備を進めているレスパイト施設「あおぞら共和国」に宿泊ロッジ(山小屋)3号棟が完成し、建設を支援した山梨県歯科医師会、日本財団などが、4月21日に開かれた竣工式の際、同法人に目録を贈りました。歯科医師によるチャリティ活動「TOOTH FAIRY(歯の妖精)」プロジェクトの一環です。

新しく完成したロッジ3号棟(右側)
新しく完成したロッジ3号棟(右側)

「あおぞら共和国」は、子どもと家族が、仲間や専門家と研修などを体験するとともに、みんながいつでも集まり、共通の時間を過ごせる施設として、計画を推進する「みんなのふるさと“夢”プロジェクト」(2011年7月発足)から生まれました。東に八ヶ岳連峰、西に甲斐駒ケ岳をのぞみます。広さは約9900平方メートル、最終的に宿泊ロッジ6棟、センター棟1棟、浴室棟2棟をはじめ、各種施設を整備する予定で、1日に100人程度宿泊ができるようになります。14年にロッジ1、2号棟と浴室棟1棟が、15年にロッジ4号棟がそれぞれ完成し、既に活用を始めています。

あおぞら共和国の各ロッジ
あおぞら共和国の各ロッジ。向かって右から1~4号棟。手前のグランドに今後、芝生を張る予定

今回出来上がった3号棟は、この後のゴールデンウィークから利用可能です。今回の支援では、ロッジ建設のほか、車いすなどでも不自由なく通ることができるようにと、駐車場からロッジを結ぶ幅2.5メートル、全長75メートルの通路(TOOTH FAIRYロード)も造成しました。雪の季節でも難病や障害を気にせずに外遊びが楽しめるようになります。3号棟内の和室と洋室を仕切るスライディングウォール(移動間仕切り)は、三和シヤッター工業からの寄贈です。

「あおぞら共和国」の仁志田博司総支配人は竣工式のあいさつで、ここが山紫水明の土地であることを強調し、そんな場所に素晴らしい施設を建てることができたことに感謝する言葉を述べました。続く来賓あいさつで、井出公一・山梨県歯科医師会長は、プロジェクトに参加している県内の歯科医院が39医院である実情を踏まえて「県内歯科医師会には460人の会員がいますので、これから大きくPRをさせていただきます」と誓いました。「TOOTH FAIRY」プロジェクトを推進している日本財団の佐藤英夫常務理事は、プロジェクトの内容を説明した上で「障害や難病があっても、一人ひとりが、自分らしく輝いて生きていける社会、そのためにみんなで支えあっていく社会が、本当の意味で豊かな社会だと考えています。八ヶ岳、甲斐駒ケ岳が見渡せる、こんないいところに、こんな素敵な施設が完成し、本当にうれしく思います」と祝福の言葉を贈りました。

式典であいさつをする仁志田博司・あおぞら共和国総支配人
式典であいさつをする仁志田博司・あおぞら共和国総支配人(中央)

ロッジを設計した土屋正一・土屋建築設計室代表がロッジの概要について説明しました。それによると、新たに完成した3号棟は木造2階建て、述べ床面積148.75平方メートル、居室、トイレ、浴室、洗面所などが整備されており、車いす利用者や介護度が高い子どものために特別に配慮した宿泊施設になっています。難病の子どもたちが使う施設なので新建材は一切使っていないそうです。既に出来上がっている1、2、4号棟の倍の大きさがあり3号棟だけで20人が宿泊可能。これで1日50人泊まることができるようになりました。

この後、井出会長、佐藤常務理事、村井丈夫・三和シヤッター事業戦略本部営業推進部長の3人が仁志田総支配人に目録を贈呈。井出会長と佐藤常務理事が、外の壁面に取り付けられたネームプレートのねじを協力して締めました。

ネームプレートのねじを締め終えた佐藤英夫日本財団常務理事と井出公一・山梨県歯科医師会長
ネームプレートのねじを締め終えた佐藤英夫・日本財団常務理事(向かって左)と井出公一・山梨県歯科医師会長

最後に小林信秋・難病のこども支援全国ネットワーク会長が「これまでは毎年夏に難病の子どもたちのサマーキャンプを既存の施設を使って全国各地で開いてきたのですが、やはり既存の施設ということで、ほかの一般客との間の行き違いが起きたり、あるいは食事面だとか、いろいろなことがあったりして、以前から自分たちで気兼ねなく過ごせる場所があったらいいね、という声が出ていました。ここの施設では、いくら走り回っても、いくら大声を出しても誰にも迷惑を掛けない。この夏がくればここの延べ利用者数も1000人に達すると思っています。前の広場には芝生を植えます。来年の今ごろにはきっと、きれいに整備されていると思いますのでご期待ください」と閉会のあいさつをし、全員で記念撮影をして竣工式を終了しました。

日本財団と日本歯科医師会は、難病のこども支援全国ネットワークが行っているサマーキャンプの支援も、2013年から実施しています。

支援に感謝の言葉を述べる小林信秋・難病のこども支援全国ネットワーク会長
支援に感謝の言葉を述べる小林信秋・難病のこども支援全国ネットワーク会長

ロッジ3号棟に設置されたノルウェー製まきストーブ
ロッジ3号棟に設置されたノルウェー製まきストーブ

車いすでも不自由なく移動ができるよう整備されたTOOTH FAIRY ロード
車いすでも不自由なく移動ができるよう整備されたTOOTH FAIRY ロード

寄贈されたスライディングウォール(可動式間仕切り)
寄贈されたスライディングウォール(可動式間仕切り)

式典参加者全員で記念撮影
式典参加者全員で記念撮影

【歯の妖精「TOOTH FAIRY」活動とは】
西洋では抜けた乳歯を枕元に置いて寝ると夜中に歯の妖精TOOTH FAIRYがこっそりその歯をもらいに来て、お礼にプレゼントとして交換していくと言い伝えられています。歯の治療で役目を終えた金属も、子どもたちを喜ばせる素敵なプレゼントにかえられたら、という思いからこのプロジェクトは始まりました。治療上撤去した不要な冠などの金属を寄付していただき、その中に含まれる金、銀、パラジウム、プラチナをリサイクルした資金で、貧困や重い病気と闘う子どもたちを支援するプロジェクトです。換金した資金はすべて支援現場での活動費として大切に活用しています。プロジェクトは日本財団が主催し、この活動に共感した日本歯科医師会と患者さんの協力を得て国内各地で進めています。日本財団はプロジェクトの事務局を務めています。ミャンマーの山岳少数民族地域や地方の貧しい農村地域での学校建設支援や、無歯科医村の子どもたちを対象とした口腔ケアの啓発活動も行っています。2016年3月31日現在、全国で6185の歯科医院がこのチャリティの活動に参加し、寄付金属重量は約3090キログラム、寄付総額は約11億円に上っています。



● 「TOOTH FAIRY(歯の妖精)」プロジェクト ウェブサイト
● あおぞら共和国 ウェブサイト







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