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2016年04月05日(Tue)
命を脅かす難病の子や家族に安らぎの場
国内初のコミュニティ型子どもホスピス
大阪・花博記念公園鶴見緑地に完成


医療や保育の専門家を中心にした地域ボランティアが運営する国内初のコミュニティ型子どもホスピス「TSURUMI こどもホスピス(TCH)」が大阪市鶴見区の花博記念公園鶴見緑地内に完成、4月1日、オープニングセレモニーが行われました。運営主体となる一般社団法人「こどものホスピスプロジェクト」(CHP)では、初年度120世帯、将来は300世帯を目標に地域ぐるみで子どもの成長や看護する家族の負担軽減を目指す考えで、難病を抱える子やその家族の「第2の家」として大きな役割が期待されます。

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テープカットする左から笹川日本財団会長、高場CHP理事長、北東紗輝ちゃん、柳井ユニクロ会長兼社長、山内隆司・大成建設会長

完成したTCHは延べ床面積約1000平方メートル。建設費や備品など約6億円を日本財団と株式会社ユニクロが支援し完成しました。2000平方メートルの敷地に、中央の庭を取り巻くように並んだ木造2階建て5棟を廊下でつなぎ、プレイルームやリビング、キッチン、宿泊部屋などが用意され、難病児の成長支援、家族にひと時の安らぎを提供するレスパイト施設として活用されます。

TSURUMI こどもホスピスの外観図
TSURUMI こどもホスピスの外観図

オープニングセレモニーには施設利用予定者を含め100人を超す関係者が出席、冒頭、高場秀樹CHP理事長は「日本には20万人を超す難病の子どもがいます。彼らが直面している苦労、社会課題を解決する一つの選択肢がこの施設。今後に期待いただきたい」と決意を語り、日本財団の笹川陽平会長は「医療、福祉、教育が三位一体となった本格的なホスピスとして運営いただき、大阪・鶴見にこのような素晴らしい施設があると全国に発信していただきたい」と語りました。

あいさつする笹川日本財団会長=左=と柳井ユニクロ会長兼社長
あいさつする笹川日本財団会長=左=と柳井ユニクロ会長兼社長

またユニクロの柳井正・会長兼社長は「ひと部屋一部屋が素晴らしい作り。運営するのは作るよりさらに難しいと思いますが、世界に誇れるホスピスとなってほしい」と期待を述べ、利用者を代表して北東紗輝ちゃんが「病気と戦う仲間と遊んだり悩みを相談して、新しい仲間を作りたい」と笑顔で話しました。

高場CHP理事長と北東紗輝ちゃん
高場CHP理事長=左=と北東紗輝ちゃん

設計・施工は大成建設が担当。木の温もりを生かした造りとなっており、看護師や保育師ら10人の専門スタッフが常駐、100人近い地域ボランティアの協力も得ながら、命を脅かす病気(LTC)と共に暮らす子どもやその家族に寄り添い、質の高いサポートを目指す予定です。利用料は無料。1日最大5世帯、週末は20世帯程度の受け入れが可能で、初年度は年間120世帯を目標に事業を進め、第3者で構成する利用者承認委員会で利用が認められた家族は年間15日から20日程度、施設を利用できる見通しです。

早速、親子が参加してワークショップも 
早速、親子が参加してワークショップも 

TCHは、1982年英国で設立された世界最初の小児ホスピス「ヘレン&ダグラスハウス」との交流を経て、大阪市の医師や看護師が2010年に設立したCHPが実現を目指してきました。対象となる国内のLTCの子どもは20万人に上る難病児の10%、約2万人に上ると推計されています。

多くのホスピスが終末期の緩和ケアを中心に公の資金で運営されているのに対し、TCHは民間の慈善活動として運営されるのが特徴で、年間の運営費は6000万円前後に上る見通し。個人や団体、企業などに寄付を呼び掛ける「スマイルサポーター制度」が検討されているほか、関係者は、遊びの場を活用した一般の子どもや家族との交流を密にし域全体で支える態勢を整えたいとしています。




● TSURUMI こどもホスピス ウェブサイト
● こどものホスピスプロジェクト ウェブサイト
● 難病の子どもたち、その家族に笑顔を(日本財団ウェブサイト)






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