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2016年03月15日(Tue)
輪を広げる「THINK NOW ハンセン病」
東京、大阪、福岡の写真展に5200人
岐阜では映画「あん」の上映に主役の樹木さんも


日本財団が取り組む「THINK NOW ハンセン病」の一環として東京、大阪、福岡で開催された写真展「ハンセン病を考えることは、人間を考えること」が3月13日閉幕、この間、主催者の予想を上回る約5200人の見学者が訪れました。岐阜市ではハンセン病をテーマにした映画「あん」の上映に合わせた写真展も開催され、ハンセン病に対する偏見・差別の撤廃に向けた運動の輪は着実な広がりを見せています。

2000人を超す人が訪れた福岡会場
2000人を超す人が訪れた福岡会場

写真展は2月末から東京都千代田区の丸の内オアゾ、大阪市中央区のツイン21、福岡市中央区のイムズプラザで各5日間開催され、日本財団のフォトグラファー富永夏子さんや写真家の八重樫信之、黒崎彰両氏が撮影した海外のコロニーや国内の国立療養所の写真71枚と年表などが展示されました。

大阪会場
大阪会場にも多くの人が・・・

この結果、東京会場には1707人、大阪会場には1221人、福岡会場には2228人が訪れ、当初の見通し4500人を上回りました。どの会場もハンセン病や深刻な差別の実態を初めて知る若者から、本人や親族、あるいは知人に国立療養所への入所など何らかの関係があった人、さらには自国にハンセン病があったことを写真展で初めて知る外国人まで幅広い訪問者がありました。

インド・ビハール州のハンセン病居住区に住む子どもたち
写真展の1枚。インド・ビハール州のハンセン病居住区に住む子どもたち

4月から医学生になるという男性は福岡会場で「写真を見て自分の心の中にも差別の感情があるのを自覚しました。差別と戦う人たちの存在を知ることができてうれしい」と語り、大阪会場を訪れた高齢の元看護師は、「50年前、国立療養所の病院に勤めていた時代、全身を白衣で覆い、目だけを出して患者の手当てをした。悪いことをしたと思います」と言葉少なに話しました。

またコンゴ民主共和国カタンガ州出身の英語教師は、同州で撮られた回復者の写真を見て「ハンセン病が怖い病気なのは以前から知っていましたが、自分が生まれた州にも患者がいたとは知りませんでした」と驚きの表情を見せました。

一方、「あん」は岐阜新聞が主催する映画塾の一環として同市日ノ出町の映画館で上映され、近くの会場ではハンセン病写真展も開催されました。初日の3月5日には、ハンセン病回復者を演じた女優の樹木希林さんもトークショーに出演し、主人公のモデルとなった女性回復者を鹿児島の国立療養所に訪ねたエピソードなどを披露しました。観客の関心も高く、当初、3月18日までだった上映期間も24日までに延期されました。

映画の着衣でトークショーを行う樹木希林さん
映画の着衣でトークショーを行う樹木希林さん=岐阜新聞社提供=

さらに昨年、東京で開催された写真展の作品を展示した会場も訪れ、富永さんから世界各地のハンセン病の現状について説明を受けながら「世界に未だ社会から隔離され、過酷な生活をしている人がいることを知り、なんと言ってよいのか分かりません・・。応援したいと思います」と感想を述べました。

富永さんの説明を受けながら写真に見入る樹木さん
富永さんの説明を受けながら写真に見入る樹木さん



● ハンセン病〜病気と差別をなくすために〜(日本財団公式ウェブサイト)
タグ:ハンセン病
カテゴリ:健康・福祉







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