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2015年12月03日(Thu)
パラサポ初の避難訓練
パラリンピック競技団体と合同で
車いすユーザーの移動サポート


日本財団パラリンピックサポートセンター(略称・パラサポ)は12月2日、共同オフィス開所後初の自衛消防訓練を行いました。共同オフィスにはパラリンピック競技25団体が入所、車いすユーザーが多いことから、エレベーターを利用せずに車いすユーザーの避難訓練を重点的に実施しました。このあと、1階ロビーの階段で参加者が実際に車いすユーザーをサポートする訓練を体験しました。

車いすユーザーの移動をサポートする訓練を体験
車いすユーザーの移動をサポートする訓練を体験

今回の訓練は、日本財団ビル全体の自衛消防総合訓練に合わせ、パラサポ共同オフィスに入所している競技団体と合同で初めて実施したものです。今年3月、仙台市で開催された第3回国連防災世界会議で採択された「仙台防災枠組2015-2030」で、災害リスク軽減には障害者の参加の重要性がうたわれているうえ、2020年の東京パラリンピックでも災害・緊急時の避難計画や訓練が求められています。今回の訓練は2020年に向けた対策の一環として行われました。

この日午後3時、日本財団ビルで火災が発生したと想定、4階の共同オフィスにいた競技団体事務局員やパラサポ職員がヘルメットをかぶり、避難用具を持参して階段を使用して1階に避難しました。この際、車いすを利用している人が4人いて、そのうちの1人の女性の移動を男性職員が4人がかりでサポートしました。また、4階以外にいた日本財団職員らもヘルメット姿で1階に避難しました。

避難訓練で日本財団ビル1階に集合した職員
避難訓練で日本財団ビル1階に集合した職員


この後、参加者全員がロビーに集合し、設備や店舗のバリアフリーに取り組んでいるミライロ社コンサルタント2人の指導で、車いすユーザーの移動サポートを体験しました。このロビーには階段が5段あり、サポートする人数が1人、2人、3人、4人に分かれて車いすの持ちあげ方や運び方を学びました。

車いすの持ち方などを指導するコンサルタントの堀川さん
車いすの持ち方などを指導するコンサルタントの堀川さん


コンサルタントの堀川歩さんは、車いすを持ち上げる場合の注意点として@タイヤを持たないAブレーキがかかっているかどうか確認するよう指摘、さらに階段を上がるときは車いすを前向きに、降りるときは後ろ向きにするよう指示し、逆にすると転倒する恐れがあると警告しました。参加者は次々に交代して車いすの移動サポートを体験し、車いすの構造を学んでいました。

参加者が交代で車いすをユーザーごと持ち上げる
参加者が交代で車いすをユーザーごと持ち上げる


さらに、堀川さんはサポートをする際の注意点について「ユーザーの安心感を高めるため、声かけをしっかりやってください。ユーザーの状態を一つ一つ確認するようにコミュニケーションをとらないと、ユーザーは不安になってしまいます」と語り、コミュニケーションの重要性を指摘していました。

訓練は約40分で終了し、参加者は各自職場に戻りました。自身が車いすユーザーのコンサルタント、藤田隆永さんは「わが国のバリアフリーも公共施設では設備が整ってきましたが、まだ企業や飲食店では段差があって出入りできないところが少なくありません。また、ソフトの面でも障害者に声をかけない人が多い。積極的にコミュニケーションをとり、障害者のニーズを聞いて対応してほしい」と話していました。




● 日本財団パラリンピックサポートセンターウェブサイト






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