2015年07月21日(Tue)
学ぼう!海のしごと
小学生と保護者が参加 帆船日本丸公開30周年記念 ![]() 帆船日本丸の優美な姿 横浜みなとみらいを象徴する超高層ビル、ランドマークタワーの隣で優美な姿を見せている帆船日本丸の公開30周年を記念して「学ぼう!海のしごと」と題した催しが7月18(土)、19(日)の両日、横浜市西区みなとみらいの日本丸メモリアルパークで開かれた。海の恩恵に感謝し、海洋国日本の繁栄を願う「海の日」が制定されて、今年はちょうど20年。7月が海の月間でもあることから、海に関係する仕事への理解や関心を深めてもらおうと、公益財団法人帆船日本丸記念財団が、横浜市内の小学生と保護者を対象に実施した。 |
日本財団(東京都港区)はこの夏を中心に、自治体・教育機関・企業・NPO団体などとの幅広い連携で、世界海の日パラレルイベント「あなたのまちの海の日サポートプログラム」を全国で実施、今回の「学ぼう!海のしごと」の催しもその一環。 海、船、港にかかわる仕事について講義を聞く小学生と保護者 横浜市子ども会連絡協議会結成60周年の記念事業も兼ねた企画で、初日の18日は会員の児童と保護者約100人が、2日目の19日は同約200人が参加した。同連絡協議会の工藤春治会長は開会のあいさつで「ぜひ1日楽しく学んで、遊んで、いい思い出を作ってください」と子どもたちに呼び掛けた。大型貨物船に乗って働いている、日本郵船の船長江崎茂さんと三等航海士石井亮さんが駆け付け、写真や絵を使いながら、船員さんの仕事について、分かりやすく講義した。 「学ぼう!海の仕事」の講義風景。 説明するのは日本郵船の航海士・石井亮さん 航海士って? これがないと走れない!船のエンジン 航海士だけじゃない、船の乗組員 「航海士は船の運転手さんです」「大型船のエンジンはすごく大きくて、皆さんが学校で泳いでいる25メートルプールと同じぐらいのエンジンで船を動かしているイメージです」 「船を動かしているのは航海士だけじゃありません。一度、遠くを目指して出航したらエンジンは動きっぱなし。ずっと動かしていると、どこか不調になるので、その面倒を見るのが機関士さん、つまりエンジニアさんです」 「私たちの船には航海士、機関士、料理を作る人、この3つの部門の人が乗っています。全部を統括するのが船長さんです。20人ちょっとで動かしています。多くても30人ぐらい。それぐらいしか乗っていません」 「車をいっぺんに7000台、原油を30万トンも運ぶ船もあります」「ランドマークタワーの高さより少し大きい、長さ330メートルぐらいの船に乗っています」「イルカやクジラを見るときもあります。海の上は夜は真っ暗なので、晴れた日には星がすごくきれいに見えます」 石井さんの楽しくエネルギッシュな説明に、子どもたちは目を輝かせた。石井さんは最後に、将来船乗りになるにはどのような選択コースがあるか紹介し「女性の船乗りさんも少しずつ増えています。女の子もなれない仕事ではありません」とアピールして講義を締めくくった。 この後、みんなで観光船に乗り横浜港で活動している船や港湾施設を見学。大切な灯台の役割も聞き、大型クレーンによるコンテナの積みおろしの様子も間近に見た。 日本丸と横浜みなと博物館を見学して行う、自由参加のクイズラリーも実施された。 観光船に乗り、横浜港を見学する高山さん親子 大きなコンテナを巨大なクレーンでつり下げて船に積み込む様子も見ました (竹内博道) ![]() お知らせ ご紹介した事業以外に、今年は全国でたくさんのイベントが行われます。 詳しくは「海でつながるプロジェクト」ポータルサイトで! |