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2015年02月25日(Wed)
栗駒山で子どもらが思いっきり雪遊び ボートレーサーが被災地支援
スノーシュー体験の様子
スノーシュー体験の様子

 ボートレーサーが東日本大震災で被災した子供らとスポーツを楽しむ「スノーシュー体験・雪遊びイベント」が2月22日、くりこま高原自然学校(宮城県栗原市)で開催された。ボートレーサー2人と宮城県石巻市の仮設住宅に住む小学生ら26人が参加し、雪の1日を満喫した。
 このイベントは、日本モーターボート選手会による「被災地子ども支援スポーツキャンプ事業」の一環。自宅に戻ることができずストレスを抱えながら仮設住宅で暮らす子どもたちや、全校児童108人のうち74人が亡くなるという大きな被害があった宮城県石巻市の大川小学校の子どもらを対象に、140万円の寄付金を拠出し、2014年度の1年を通して行っている。夏には、カヌーやボート体験、川遊び・クルージングなどを通した保養プログラムなどを開催しており、今回は1年間の締めくくりとなる雪の体験活動を行った。

支援したスノーシューを履くボートレーサー 堂原選手=右、外崎選手=左
支援したスノーシューを履くボートレーサー 堂原選手=左、外崎選手=右

 
 この日は快晴に恵まれ、絶好のスノーシュー体験・雪遊び日和となった。まずは1時間をかけ、スノーシューを体験。参加した堂原洋史選手と外崎悟選手も子どもたちに交じり一列になって、雪山の中を歩いた。

雪合戦の対戦相手となる堂原選手
雪合戦の対戦相手となる堂原選手


 参加した小学生は、地域の野球チームに所属している子どもが多く、スノーシュー体験の後は、雪合戦に興じた。石巻は普段、雪が積もらないが、肩の良い子どもたちの雪のボールは鋭く、途中危険と判断して、ソリ体験へ活動内容を移した。

集合写真
集合写真


 約3時間にわたる雪遊びイベントに参加者した小学生は笑顔にあふれていた。最後は、野球チームらしく、一列に並び、上級生が音頭を取りながら、堂原、外崎両選手に御礼の言葉を送った。

 参加した堂原選手は「何回かこれまで被災地活動に参加しているが、今回は子どもたちが雪に興奮して、元気で、その体力に脱帽した」。外崎選手は「震災が起きてから被災地へ来たのは今回が初めてだったが、皆さん元気で、逆に元気をもらった1日だった。自分が行くことで何ができるかわからないけれど、出会いを通してお互い元気になるような、いろいろな活動に今後参加したい」と思いを語った。

 日本モーターボート選手会は、今後も継続して被災地支援を行う計画だ。今回のイベントに同行した同選手会企画部企画課の栫井欣幸さんは「支援の形はいろいろ変わるかもしれないが、今後もできるだけボートレーサーが参加して、地域の人とふれあう活動をまだまだ何年もやっていく予定だ」と話した。
 
 お金や物だけではない、人と人とのつながりを大切にした被災地支援活動が今後も続く。(芳川龍郎)




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