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2015年01月26日(Mon)
都内で差別撤廃の街頭キャンペーン 「世界ハンセン病の日」に
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街頭で呼びかけ

1人でも多くの人にハンセン病を知ってもらおうと「THINK NOW ハンセン病」キャンペーンを展開している日本財団などは、「世界ハンセン病の日」の1月25日、渋谷や秋葉原など若い人が集まるが都内6カ所で、ハンセン病の差別撤廃への応援メッセージを呼び掛ける街頭キャンペーンを行った。安倍晋三首相の昭恵夫人やハンセン病回復者も参加し、数多くの通行人からメッセージが寄せられた。
「THINK NOW ハンセン病」キャンペーンでは、特設ウェブサイトを開設し、著名人や一般の人からメッセージ動画を募集し公開。ダライ・ラマ14世や横綱白鵬関、マツコ・デラックスさんら多数のメッセージが寄せられている。

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正しい理解をと訴える笹川会長

メイン会場となったJR秋葉原駅のサボニウス広場。正午過ぎから始まったキャンペーンで、日本財団の笹川良平会長は、世界各地でハンセン病の救済とともに治癒しても差別を受けている現状を説明。日本でも2000人弱の回復者が療養所の中での生活を強いられていると指摘し「心の中にある偏見、差別をなくすには若い世代に伝えていくことが大きなテーマだ。(そのためにも)ハンセン病に対する正しく理解してもらうことが必要だ」と訴えた。

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写真左:差別のない社会をと昭恵夫人
写真右:「今日からスタート」森元さん

昭恵夫人は「人種や宗教、病気などあらゆることで差別がなくなる社会が望ましい。今回のキャンペーンをきっかけに、差別の問題に関心を持っていただきたい」とあいさつ。回復者の森元美代治さん(IDEAジャパン代表)は1996年のライ予防法廃止後、初めて実名でハンセン病の体験を出版した。「ハンセン病について、偏見だらけで長い間苦しんできた。偏見をなくす運動が今日の日からスタートする」と意思表示した。

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「100歳まで語り部」平沢さん

最後にあいさつした平沢保治さん。13歳で発症し、以後73年間、療養所で暮らしてきた。子どもたちに命の尊さ伝える語り部として、全国各地で講演活動をしている。それでも平沢さんは生まれた実家に立ち寄る事はできず、檀家と寺の反対で両親の眠る墓参りもできないという。「これがハンセン病の実情だ」としながら「100歳までハンセン病の語り部として生きていく」と力強く語った。

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写真左:親子連れでメッセージ/写真右:友人同士でも

参加者は通行人でにぎわう歩道でパンフレットを配布して、応援メッセージを呼び掛けた。最初に協力したのは都内に住む会社員の佐藤詩織さん(26歳)。ボードの前で差別をなくす訴えを動画で撮影した。「私自身も障害を持っている。誰でもが平和に生きていく社会になってほしい」と話した。中学生や高校生も次々に動画撮影に応じた。埼玉県越谷市から買い物に来た男子高校生(16歳)は「ハンセン病のことは名前ぐらい知っていた。こんなに差別があるとは。これから何か役に立ちたい」ときっぱりと話した。

ハンセン病は「もう終わった病気」ととらえる人も少なくないが、2003年に熊本県の温泉旅館で起きた元患者への宿泊拒否など、差別・偏見は依然として残されている。日本財団が昨年12月に実施した「ハンセン病認知度調査」(回答者3012人)では、ハンセン病を知っている人は64%で、その内の80%が「差別や偏見が残っている」と回答している。

療養所で暮らす元患者の平均年齢は83歳に達し、このままでは隔離政策や差別など負の歴史を伝える語り部は途絶えてしまう恐れがある。27日に日本で初めて世界に差別撤廃を訴える「グローバル・アピール2015」が発表されるのをきっかけに、若い世代に「人類の共通の罪」を引き継ぎ、風化させない努力が強く求められている。(花田攻)
タグ:ハンセン病
カテゴリ:健康・福祉





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