2015年01月16日(Fri)
「みんなで届ける!1億人チャレンジ開始」
本名を名乗れず、家族からも見捨てられた人たちがいる。これは過去の話ではない。いまも日本社会に残るハンセン病の問題だ。日本財団はハンセン病の正しい理解を求め、ソーシャルサービスを活用したメッセージ動画を昨年12月に開設、1月25日の「世界ハンセン病の日」に向け、応援メッセージを呼びかけている。これまでにタレントのマツコ・デラックスさん、横綱の白鵬関、アイドルグループのRev.fromDVL、ゆるキャラのくまモンら600人以上が参加。海外からはダライ・ラマ14世、ノーベル平和賞受賞者のムハマド・ユヌス博士がハンセン病の差別撤廃を呼びかけている。 応援メッセージサイトはこちら。 THINK NOW ハンセン病! さらにキャンペーンを広げようと、GHORUS(ゴーラス)のサービスを利用し、賛同者を募り、日本全国民に知らせる運動を働きかけている。 GHORUS(ゴーラス) <ハンセン病問題と日本財団の活動> ハンセン病は身体に変形をもたらすことから何世紀にもわたり人類から恐れられてきた感染症だ。古くは旧約聖書や古代エジプトの古文書にも記述があったと言われている。しかし、医学の進歩はハンセン病を治る病気とし、1980年代に開発された治療法でハンセン病は早期診断と治療で障害を残すことなく完治する病となった。これまでに全世界で1600万人以上が病気から解放されている。 医学的には解決の方向に進んでいるハンセン病だが、社会的な問題は根強い。それは患者や回復者、その家族に対する偏見と差別だ。ハンセン病に対する正しい知識が普及していないことが社会的な偏見や差別を引き起こし、患者や回復者、その家族は教育・就職・結婚の機会を奪われている。本名を名乗れないのもその一つ。 日本財団は40年以上にわたり、世界からハンセン病をなくそうと世界保健機関を主要パートナーに活動するとともに、偏見と差別との闘いにも力を入れてきた。2006年からは毎年、1月最終日曜日の「世界ハンセン病の日」にスティグマ(社会的烙印)と差別撤廃を訴えるグローバル・アピールを発表してきた。10回目を数える本年はグローバル・アピールの式典を日本で初めて開催する。 |
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