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2014年12月25日(Thu)
難病の子どもと家族が楽しく買い物 ユニクロ大阪 Tシャツ作り体験も
家族とスタッフで記念撮影
家族とスタッフで記念撮影


 難病の子どもたちと家族が楽しく買い物する体験事業が12月13日、大阪・梅田のユニクロ大阪で行われた。参加したのは3組の親子16人で、スタッフのサポートを受けながら自分だけのオリジナルTシャツ作りを体験したり、親子一緒に洋服の買い物をしたりと笑顔にあふれた時間を過ごした。
 小児がんなど難病の子どもは国内に20万人、命にかかわる子どもは約1万5千人と言われ、医療の進歩とともにその数は増加傾向にある。症状が緩和されると在宅看護への移行が奨励されているが、多くの場合、生命維持に欠かせない医療器具が欠かせず、24時間目が離せない状態で家族の身体的、精神的な負担は大きい。

 毎日、緊張を強いられている家族に対して、子供を連れてもストレスなく買い物を楽しんでもらおうと、難病の子どもとその家族を支援している「こどものホスピスプロジェクト」(CHP)とユニクロ大阪、日本財団の3者が協力して今回の企画を実現した。

スタッフからタブレットの使い方の説明を受ける
スタッフからタブレットの使い方の説明を受ける


 大阪一の繁華街、阪急梅田駅のすぐ近く。4階まであるユニクロ大阪店の最上階、自分でデザインしたTシャツをその場でプリントし、購入できる「UTme」コーナーに、車いすの子ら3組の家族 が集まった。スタッフの説明を受けながらタブレットに図案を描く。男の子がゲームのキャラクターを入れ、シャッフルすると同じ文字がデザイン化されて現れる。プリントされたシャツを胸に当てながら「学校で着て友達に見せるんだ」。ちょっと得意げだ。

 「家族そろって出かけることはほとんどなかった」と話すお母さん。子どもが発病する前は家族旅行や両親の元をたびたび訪れたという。「こうしてゆっくりと買い物を楽しめることができて本当にありがたい」。クリスマスソングが軽やかに流れる店内。家族らは3階にある子ども服コーナーにある「へんしんミラー」で、次々と画面に現れる着せ替えイメージを楽しんだ。購入した服は子どもたちが自分でレジを打って、買い物袋に入れる。

自分でレジを打つ子ども
自分でレジを打つ子ども

へんしんミラー
へんしんミラー


 ユニクロは2012年に、世界的テニスプレーヤーのジョコビッチ選手と共同で世界の子どもたちに夢と希望を提供するプロジェクト「クローズ・フォー・スマイル」を基金10億円で設立。世界中から募集したアイディアの中から、CHPの「命を脅かす病気を持つ子どもとその家族が、穏やかな時間を過ごすためのホスピスの設立」が8つのプロジェクトの1つとして選ばれた。ユニクロはCSR活動を各店舗で展開させており、今回のイベントはユニクロ大阪独自の事業として実施した。

 「きょうは大勢のお客様がいる中で、どう楽しさを提供できるか心配でしたが、安心して楽しんでもらったようです」。ユニクロでCSRを担当している岡元里奈さんが笑顔で話す。「UTme」は障害のある子どもでも簡単にデザインできるので、同店にブースがある間に子どもらに楽しい経験を提供することになった。個別店舗でのCSRは地域に貢献する事業として推進しているという。

 CHPは2010年、英国の子どもホスピス「ヘレン&ダグラスハウス」をモデルに、「大阪市総合医療センターの医師や難病の子どもを持つ家族らで設立された。子どもの個性に合った遊びのプログラムを提供する専門スタッフのプレイワーカーなど150人を超えるボランティアが支えている。

 中心メンバーの一人が大阪市立総合医療センター・小児医療センター副部長の岡崎伸さん。「子どもが自分で何かを完成させるという達成感が大事だ」と話す。普段は接する機会がほとんどない社会との関わりの場・経験を提供し、お互いに共感する難病の子どもと家族と共にする姿勢が重要だと強調。「わくわくするおもてなし感が事業の真髄です」。

社会との関わりを説く岡崎さん
社会との関わりを説く岡崎さん


 CHPの主な活動の1つが自宅訪問。子どもたちの体調に合わせて自宅や周辺で遊ぶ。子どもの楽しみと家族の休息を兼ねた活動となっている。添乗員とヘルパーの資格を持っているスタッフが同行して、子どもと家族が日帰り旅行を実施したり、子どもを亡くした遺族の心のケアをしたりするビリーブメント・サポートにも取り組んでいる。岡崎さんは「日本でも企業がもっとCSRに取り組み、子どもたちが参加できる場を提供してほしい」と呼び掛けた。(花田攻)




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