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2014年12月19日(Fri)
新たな支援先をお披露目 JVPFがチャリティディナー
チャリティディナー風景
チャリティディナー風景
チャリティディナー風景


 日本ベンチャー・フィランソロピー基金(JVPF)主催のチャリティディナーが12月11日、東京アメリカンクラブで企業家ら約90人が参加して開催された。2014年の活動報告と新規支援先が紹介されたほか、参加費と慈善福引の売り上げ全額を基金に寄付するャリティイベントも実施された。
 JVPFは資金提供と経営支援を通じて社会的事業を行う組織の成長をサポートする国内初の本格的なベンチャー・フィランソロピー(VP)基金。日本財団に約1億円の基金が設置され、ソーシャル・インベストメント・パートナーズ(SIP)と日本財団が共同して運営にあたっている。

乾杯の挨拶をする森本氏
乾杯の挨拶をする森本氏


 日本財団の大野修一常務理事が開会の挨拶をした後、リクルートエグゼクティブエージェントの森本千賀子氏が乾杯の挨拶。森本氏は、SIPのアドバイザーであり、同基金支援先の放課後NPOアフタースクールの理事も務めている。

Teach For Japanを紹介するSIP理事 三尾徹氏
Teach For Japanを紹介するSIP理事 三尾徹氏


 これまで支援先は放課後NPOアフタースクールのみであったが、今回、新たな支援先となったのは子どもたちの学習環境の向上と、若者たちのリーダーシップの育成を目的に活動している非営利組織 “Teach For Japan”。困難校と呼ばれる学校に社会人経験のある人材を送り、教育現場の改革に一定の成果を挙げている。

熱い想いを語る松田氏
熱い想いを語る松田氏


 代表の松田悠介氏はNPO業界の松岡修造と呼ばれる程、情熱的な人物。そんな松田氏から子どもの貧困が原因で学習の機会が奪われ、貧困の連鎖に繋がることを阻止したいという熱い想いが語られた。教育現場に送り出すフェロー派遣の拡大と教育改革のため政策提言に向けて今後、基金が3年にわたって経営をサポートする予定となっている。

JVPF活動報告をするSIP代表理事 白石智哉氏
JVPF活動報告をするSIP代表理事 白石智哉氏


1年間の活動について報告する平岩氏
1年間の活動について報告する平岩氏


 SIP代表理事の白石智哉氏と、放課後NPOアフタースクール代表平岩国泰氏が1年間の活動について報告。その後、基金のプロボノパートナーとなっているベインアンドカンパニー、クリフォードチャンス法律事務所、ボックスグローバルジャパンから1人ずつ登壇し座談会が開かれた。

葉っぱの形をした紙に子どもらの思い出が
葉っぱの形をした紙に子どもらの思い出が


 活動報告では子どもたちがアフタースクールプログラムでどんな事をしたのか、何が出来るようになったのか、何が楽しかったのか…を一人一人が葉っぱの形をした紙に書いたボードについても説明があった。

 子ども達のアフタースクールプログラムへの感想には共通する言葉がある。「みんな」と「仲間」だ。みんなでサッカーをして楽しかった、仲間と一緒にスライムを作って楽しかった―誰と過ごしたのか、誰と経験を共有したのかが子どもにとって大事なことのかもしれない。これまでアフタースクールプログラムは私立校のみでプログラムを展開してきたが、今年、初めての公立校での運営が決まった。今後も同プログラムが拡大展開していくよう、基金も全力でサポートしていきたい。

ラッフルの景品
ラッフルの景品
ラッフルの景品


 イベントの最後に、チャリティラッフルという慈善福引のラッフル券の抽選が行われ、当選者には景品が配られた。景品は社会貢献に繋がるものをテーマとし、被災地復興支援の賞品、伝統工芸品、エシカルジュエリーなどを選んだ。

閉会の挨拶をする野宮氏
閉会の挨拶をする野宮氏


 閉会の挨拶はSIP理事の野宮博氏より行われ、和やかなムードのもとイベントは終了した。

 立上げから約2年を迎えたJVPF。成果志向の社会的事業を実現することを目的に、引き続きプロボノパートナーと連携しながら支援先の成長に向けて伴走していく。(新田歌奈子)

終わりです
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