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2014年10月23日(Thu)
IBA「法の支配賞」受賞 ハンセン病差別撤廃で笹川会長
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レイノルドIBA会長=左=から「法の支配賞」を受ける笹川会長

 世界最大の法律家団体である「国際法曹協会」(IBA)は、長年、ハンセン病差別撤廃に取り組んできた笹川陽平日本財団会長に「法の支配賞」を贈ることに決め、10月23日、東京都内で開催中のIBA年次総会で授与式を行った。賞は国際司法や人権、法の支配に大きな貢献をした個人、団体に贈られ、笹川会長は日本人では初、11人目の受賞者。
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法の支配賞の盾

 IBAは1947年の設立。51年に日本弁護士連合会も加盟し、現在、4万5千人の個人会員と200を超す弁護士会が所属する。今回の年次総会は東アジア初の開催で、19日の開会式には天皇皇后両陛下も臨席され、安倍晋三首相は「今後とも多くの弁護士の方々の協力を得ながら国際社会における“法の支配”の確立・強化に努めたい」と挨拶した。2013年には笹川会長の呼び掛けでハンセン病に対する差別撤廃を訴える8回目のグローバル・アピールに賛同署名している。

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授賞式で挨拶する笹川会長

笹川会長の受賞理由は40年間に上るハンセン病制圧活動への貢献。WHO(世界保健機関)のハンセン病制圧大使、日本政府のハンセン病人権啓発大使として海外活動を重ね、特に世界で取り組んだ治療薬の無償配布や日本政府の呼び掛けで59カ国が共同提案国となり、2008年、国連人権理事会で全会一致で採択された「ハンセン病患者・回復者およびその家族に対する差別撤廃決議」を主導した実績などが高く評価された。

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各国の法律家が詰め掛けた授賞式会場

 授与に当たりマイケル・レイノルドIBA会長は「笹川氏の世界正義への献身を称賛し顕彰することができるのは、われわれにとっても光栄」とするとともに、世界人権宣言から60年目に採択された国連決議について「あらためて人権宣言の原則を人々に想起させるものであり、笹川氏はこれらの価値を身を持ってあらわした」と称えた。

 これに対し笹川会長は授賞式で“業病”、“神の罰”などとして人類の歴史上、最も誤解され、差別を受けてきたハンセン病の歴史やこれに対する戦い、さらに現在も深刻な差別が続く実態に触れた後、「差別やスティグマ(社会的烙印)と闘い、社会における自分たちの権利について声を挙げてきた勇気あるハンセン病患者・回復者の方々と喜びを分かち合いたい」と述べた。

 ハンセン病患者は1980年代初頭、複数の薬を併用するMDTと呼ばれる治療薬が開発されたことにより「治る病気」となった。1995年から5年間、日本財団が世界で無償配布、その後もノバルティス財団が配布事業を継承しており、80年代、世界で122ヶ国を数えたWHO制圧目標(人口1万人当たり患者1人未満)の未達成国は現在、ブラジル1ヶ国に減少している。

しかし回復後もなお教育や結婚、就職などで深刻な差別が残こされ、笹川会長は受賞あいさつの最後で「世界からハンセン病とそれに伴うスティグマや差別の苦しみを取り除く決意を新たにしたい」と述べた。(宮崎正)
タグ:ハンセン病
カテゴリ:健康・福祉





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