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2014年04月08日(Tue)
鎮守の森の植樹に350人 被災した石巻市の神社で
 東日本大震災の被災地で日本財団が取り組む「鎮守の森復活プロジェクト」の一環として4月6日、宮城県石巻市の伊去波夜和気命神社(通称・明神社)で植樹が行われた。同プロジェクトによる被災地の植樹は6件目。4月27日には福島県での初の試みとして、いわき市の見渡神社でも行われる予定。

寒風の中、ポット苗を植樹した
寒風の中、ポット苗を植樹した
 明神社は石巻湾の海岸線から北へ約300m。境内は見た目には平地から1〜2mの高さしかないが、災害発生時の避難先にも指定されており、大震災では周辺住民約200人が神社に避難して助かったとされている。宮司の大國龍笙さんによると、石巻湾と東の万国浦から押し寄せる大津波が神社近くでぶつかり合う形となったため引き波が発生せず、津波が去った境内には13人の犠牲者の遺体が残されたという。

植樹を指導する宮脇名誉教授=中央=
植樹を指導する宮脇名誉教授=中央=

 社殿の被害も大きく、正面にあったコンクリート製の大鳥居は8mを超す大津波で折れ、境内や周りにあった松林も数本の巨木を残して倒壊した。大震災直後から、日本財団学生ボランティアセンターが組織する学生ボランティアががれきの撤去や石垣や社殿の修復に協力、この日の植樹となった。

大津波で折れた大鳥居=左=と境内に残った松の巨木
大津波で折れた大鳥居=左=と境内に残った松の巨木

 凍えるような寒さの中、植樹には近くの仮設住宅に住む住民も含め約350人が参加。冒頭、神社本庁の田中恆清総長は「鎮守の森は心の古里。森を復興させることが被災地の復興につながる」と述べ、日本財団の前田晃常務理事も「森づくりを通じて地域コミュニティー再生のお手伝いをしたい」と挨拶。続いて宮脇昭横浜国大名誉教授の指導で、神社の裏手を中心に植樹を行った。

震災後、学生ボランティアががれきの撤去などに当たった
震災後、学生ボランティアががれきの撤去などに当たった

 植樹に先立ち、潮につかった土壌を別の土地から運んだ土を使って改良。この日は、この地の潜在自然植生であるタブ、シラカシ、ウラジロガシ、アカガシ、ヤブツバキのポット苗3500本が植えられ、作業後、宮脇名誉教授は「自分の植えた木が3年後、5年後にどこまで成長するか、自分の目で見守ってほしい」と呼び掛けた。

 鎮守の森復活プロジェクトは岩手、宮城、福島3県の被災地域にある神社を対象に日本財団が神社本庁との共同事業として進めており、日本財団の担当者は最終的に各地の中核的神社30社を目標に引き続き事業を進めたいとしている。(宮崎正)




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