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2014年01月21日(Tue)
寄付型の「夢の貯金箱」広がる 「総選挙」で利用者が使いみち決定も
 自動販売機で飲料水1本を購入すると10円が社会貢献事業に寄付される「夢の貯金箱(ゆめちょ)」が広がっている。日本財団が2009年から実施し、設置台数は全国47都道府県で2000台を超えた。利用者に社会貢献への参加意識をさらに高めてもらうため1月10日から30日までは、利用者が寄付金の使いみちを投票で選べる「ゆめちょ総選挙2014」も展開している。障害者支援など社会課題解決に向けた人々の輪を広げようと、10,000台の設置を目標として企業・個人を問わず自販機設置者を募集している。

ポスターにシールを貼って投票
ポスターにシールを貼って投票
 玄界灘に面した福岡県新宮町に拠点がある社会福祉法人福岡コロニー(小峠茂・理事長)。障害者支援施設など隣接する古賀市や大野市を含め10施設を運営している。精神や身体障害者など約200人の利用者が印刷や縫製、ハンガーリサイクルなどに従事。中には地元特産の「博多うどん」の冷凍麺や、「さをり織り」の反物を使った干支の馬などの製造にも取り組んでいる。創設は60年余り前と長い歴史を誇る。障害の程度に応じた仕事をしてもらい、重度の障害者でも働いて生活することができる施設づくりを目指している。

「さをり織り」を織り込む利用者
「さをり織り」を織り込む利用者

メインの事業となっている印刷工場
メインの事業となっている印刷工場

 「夢の貯金箱」は利用者の入所寮と作業棟を結ぶ渡り廊下に2台置かれている。毎日2本買っている41歳の男性はコーンポタージュが大好きだという。「寄付付きだから良い。自分らのお金がまた誰かの支えになるから」と話す。ハンガーリサイクルに従事している男性の工賃は月に1万数千円ほど。総務課長の徳永隆司さんは「生活を切り詰めながら自販機を利用している。貴重な寄付ですよ」と言葉を添えた。同コロニーが「夢の貯金箱」を導入したのは2011年からで、現在では古賀市の施設にも2台設置している。営業部長の本田孝男さんは「使いみちがはっきりしており、もっと広げるように取引関係などに働きかけている」と話した。

 「夢の貯金箱」の設置者は現在、同コロニーなどの社会福祉団体や企業など1,316社・団体。利用者は年間延べ1,000万人に達し、寄付総額は約1億円となっている。使いみちは「大切な命」をテーマに、がんの子どもと家族のための病院建設やホームレスのためのホスピスなどのほか、チベットの盲人の社会参加促進など海外にも支援の手が伸びている。

 「ゆめちょ総選挙」の仕組みは、自販機に張り出された投票ポスターに、購入者1人につき投票シール1枚を掲示された5つのプロジェクトに張り付ける。選択するのは「いじめ自殺を防止する専門家の『イジメGメン』を組織して活用」「災害現場とNPOをつなぐコーディネーターの派遣」「発達障害のユニークな知性を引き出す人材活用」「障害者施設でのショコラ製造」「障害者と健常者が本気で競うスポーツ『ボーダレス・スポーツ』イベントの提供」―の5項目。福岡コロニーの41歳の男性は「いじめ自殺防止」にシールを張った。「小中学生が死ぬのはかわいそうだ」。同級生が消防士として三陸地域に出動したこともあり、災害支援にも関心があるという。投票終了後に設置者が郵送などで同財団に送信し、得票数の多い事業を実施する。これまでは同財団が独自に寄付事業を選定していたが、利用者の意向を事業決定に直接、反映させることにした。

 寄付するだけでなく直接事業に関わってもらう「リアルに参加」も実施する。寄付した人が専門知識や社会経験を生かして、投票で選ばれた事業に実際に参加する事業で、「プロボノ」やボランティアを募集する。選挙結果は「ゆめちょ総選挙」ホームページ上で、2月上旬から3月上旬に公表予定だ。(花田攻)

ゆめちょ総選挙
タグ:夢の貯金箱




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